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’97年 宝塚記念 レース回顧 |
着 順 | 馬 番 | 馬 名 | タイム | 斤 量 | 指 数 |
1 | 8 | マーベラスサンデー | 2119 | 580 | 97 |
2 | 6 | バブルガムフェロー | 2119 | 580 | 97 |
3 | 5 | ダンスパートナー | 2121 | 560 | 92 |
4 | 11 | タイキブリザード | 2121 | 580 | 96 |
5 | 1 | ローゼンカバリー | 2125 | 580 | 93 |
6 | 7 | ゼネラリスト | 2128 | 580 | 91 |
7 | 4 | ユウトウセイ | 2134 | 580 | 86 |
8 | 10 | ヤシマソブリン | 2139 | 580 | 83 |
9 | 2 | セトステイヤー | 2143 | 580 | 80 |
10 | 9 | ザフォリア | 2169 | 580 | 60 |
11 | 3 | シーズグレイス | 2176 | 560 | 51 |
12 | 12 | ナリタキングオー | 2189 | 580 | 46 |
某スポーツ新聞や一部評論家からは、「スローペースで決め手の勝負になってはタイキブリザードには苦しい展開」と言う声も聞かれたが、前半1000m58秒3は宝塚記念史上最速ラップ。勝ちタイム2分11秒9はコースレコードと0秒7差の優秀なタイム。逃げた3番は完全にバテ、11着に沈んだ事を考えると、どこがスローペースなのか教えて欲しい。馬場状態を考えてもかなりのハイペースだったことに間違いはない。
勝ち馬は後方待機・4角まくり作戦が見事的中し、G1挑戦4度目で悲願のG1初制覇を達成した。勝ち馬のスピード指数97は古馬G1としてはかなり平凡な値。残念ながら現在の3強(サクラローレル,マヤノトップガン,マーベラスサンデー)はこの辺の指数しか出せない。
2着の6番も同タイム、同斤量なので指数は同じ値を出した。5番手追走から8番より早め進出も決め手の差が出たか。8番より1つ年下だが、G1馬としては先輩。2着に破れたとはいえ、競走馬が完成すると言われる5歳の秋(今年の秋)には、是非4強と呼ばれる様になって欲しい。
3着の5番もこの馬の決め手が生きる展開になったのが幸いした。4角もぎりぎりまで待ってから追い出してこの着順は立派。斤量差で1・2着とは指数差があるが、牝馬では恐らく現役No1であろう。
当HPで本命にした11番は4着。行きたがる気性が出てしまい、ハイペースを自ら作る結果になってしまった。安田記念で控える競馬を覚えさせたはずなのに残念であった。破れたとはいえ2番手でレースを進めながらの4着は力を出し切った結果と思う。
レース後、マーベラスサンデーの故障が報じられた。「またか」といった感じであるが、幸い軽傷であったため有馬記念には間に合うと言う。天皇賞の回顧で書いた様な、ジャパンカップでの3強の激突が見られないのは非常に残念である。マーベラスサンデーには是非ケガを完治させ、完調で有馬記念に出走して欲しいものである。