’98年 ダービー レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 5 スペシャルウィーク 2258 57 109
2 16 ボールドエンペラー 2267 57 103
3 15 ダイワスペリアー 2268 57 102
4 12 セイウンスカイ 2268 57 102
5 11 ミツルリュウホウ 2270 57 101
6 9 メジロランバート 2270 57 101
7 17 ディヴァインライト 2272 57 99
8 3 タヤスアゲイン 2274 57 98
9 13 エモシオン 2276 57 97
10 8 エリモソルジャー 2278 57 95
11 4 タイキブライドル 2278 57 95
12 7 シャインポイント 2280 57 94
13 10 センターフレッシュ 2283 57 92
14 2 キングヘイロー 2284 57 91
15 18 クリールサイクロン 2288 57 89
16 14 エスパシオ 2295 57 84
17 6 ミヤシロブルボン 2298 57 82
18 1 ビルドアップリバー 2302 57 79

馬場指数:+0.89

配当:枠連 3−8 ¥2,590, 馬連 5−16 ¥13,100


 当日早朝に少し雨が降った様だが、心配された程の大雨は降らず、天気予報が良い方に外れた。しかし当日の馬場は内側が結構荒れており、ここを通った先行馬はことごとく外を回った差し馬に差されていた。スローのレースが多かったせいか、馬場指数は+0.89。この値が悪過ぎるのではないかと思う位の指数を勝馬がマークした。
 レースは好スタートした2番が逃げるという意外な展開。少し気合いを付けたらそのまま行ってしまった口だが、馬場状態を考えると1000m通過60秒6は2400mのレースとしては速い方。スタート後2,3ハロン目に11秒台が出るなど、先行馬には厳しい流れ。久々に見るG1らしい流れになった。

 何と言うことか...勝馬は109というとんでもない指数を出してしまった。スローのレースが多いと馬場指数が悪目に出て、その結果勝馬の指数が良く出る傾向があるがそれでも100を越えている筈で、この時期の4歳馬としては大変秀逸。道中ピッタリ内々を回り、気が付くと外に出して包まれないコースを取れる完璧なレース運びをした鞍上にも文句の言い様が無い。メンバ中唯一の35秒台(35秒3)の末脚を使えば、5馬身の差が付くのは当たり前。サンデーサイレンス産駒にしては折り合いが付くし、距離が伸びても大丈夫だろう。個人的には宝塚記念当たりに出して欲しい気がする。
 2着の16番は人気薄の馬で、万馬券の立て役者。ここのところの着順は悪いが、スピード指数は悪くない値を示していたので、これ位走っても不思議はない。母方のリアルシャダイの長距離適正が出たのかもしれないが、距離延びて楽しみな一頭かもしれない。
 当ホームページが本命に推した12番は4着。2番手でレースを進めたが、最後は力尽きた。先に述べたように先行馬にキツイ流れで、馬場の悪いところを通ってこの着順なら”負けてなお強し”の印象を受けた。
 逃げた2番は直線入り口で失速、14着と惨敗した。血統的には距離適正は十分だが、今現在の馬に力がなかったのだろう。逃げたことをとやかく言う意見があるが、控えられなかった所に弱点を認めるべきだろう。

 全体的に指数が高めで、G1らしい結果になった。武豊は8大競走を全て勝ったことになり、JRA史上二人目の快挙を成し遂げた。


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