’98年 阪神3歳牝馬ステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 12 スティンガー 1370 53 76
2 1 エイシンレマーズ 1373 53 73
3 9 ゴッドインチーフ 1378 53 67
4 2 スタートマーチ 1380 53 65
5 8 ケイズエンジェル 1385 53 60
6 3 ウメノファイバー 1389 53 56
7 4 エイシンルーデンス 1393 53 52
8 13 タカオサクセス 1394 53 51
9 11 タヤスブルーム 1396 53 49
10 10 ヒシピナクル 1399 53 46
11 6 カシノリファール 1402 53 43
12 5 コウエイロマン 1406 53 39
13 7 パインアキナ 1412 53 32

馬場指数:+1.25

配当:枠連 1−8 ¥7,630, 馬連 1−12 ¥15,430


 阪神開催も6回目を迎え、馬場はかなり荒れていた。馬場指数+1.25とは、普通より1秒25遅いタイムの出る馬場であったことを意味し、極悪と言って言い程の悪い馬場であった。
 ペースは4番、5番の両馬が共にハナを譲らない勢いで先頭争いをしたため、前後半4F・46秒2−50秒8。前半と後半で4秒もタイムが違う超ハイペース。その為追い込み勢が上位を占める結果になった。

 勝ち馬は道中11番手でレースを進め、4角8番手から上がり36秒9で先にいた馬を差しきって快勝。勝ちっ振りからは抜けた存在だったように見えるが、スピード指数は76と平凡。これを見ると、レース展開がこの馬に向いただけのような感は否めない。だが連闘でこのレースに臨み、しかもきっちり結果を出した点では、関係者の手腕は高く評価できるだろう。
 2着の1番は勝ち馬の更に後ろからレースを進め、勝ち馬と同じ4角8番手から37秒2で上がって2着に入った。勝ち馬とは決め手の差が出た感じだが、近走でも安定して70近辺の指数を出している点から、今回も実力は全て発揮できたように思う。荒れた馬場を苦にしないタイプなのだろう。安定して勝ち負けするタイプではないように思うが、荒れた馬場では今後も要注意か。
 3着の9番は4角での不利が全てであった。あれだけの不利を受けながら3着に来る当たり、実力はこの馬が1番だろう。今日は運が無かったとしか言い様がないが、若駒のレースでは良くあること。現時点では来年のクラシックレースでの主役であることに変わりはない。今後のレースに注目したい。

 全般的には低レベルなレースであったが、なかなか見応えのあるレースであった。1600m位のレースでもスローペースになることが良くあるが、これくらいハイペースになるとレース全体が引き締まって見ていておもしろかったと思う。


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