’98年 ジャパンカップ レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 11 エルコンドルパサー 2259 55 100
2 1 エアグルーヴ 2263 55 97
3 9 スペシャルウィーク 2264 55 97
4 6 チーフベアハート 2267 57 99
5 5 マックスジーン 2267 55 95
6 3 ユーセイトップラン 2267 57 99
7 4 フェイスフルサン 2268 57 98
8 2 シルクジャスティス 2272 57 95
9 12 ゴーイングスズカ 2273 57 95
10 7 ステイゴールド 2273 57 95
11 8 カイタノ 2274 57 94
12 14 ウンガロ 2277 57 92
13 10 トキオエクセレント 2277 57 92
14 13 サイレントハンター 2280 57 90
15 15 ルソー 2303 57 75

馬場指数:+0.46

配当:枠連 1−6 ¥1,910, 馬連 1−11 ¥1,980


 東京開催も最終日を迎え、馬場指数も少々荒れ気味の+0.46を示した。レースは前半1000m・60秒5、後半1000m・60秒7で、数字だけを見ると平均ペースだったか。

 勝ち馬は道中3番手から4角で逃げ馬に取り付き、ラスト3F・35秒0でまとめ、JRA所属馬としては初の4歳馬優勝を達成した。前走は稀代の逃げ馬・サイレンススズカのスピードに屈したが、114という高い指数を出していたところからも能力は高いと思う。ただその割には今回は100という物足りない指数値。これからすると、やはりレースはスローペースだったと見るのが妥当であろう。本質的には2000m位までの馬で、スローであったが為に瞬発力勝負にり、この馬が勝てたのだろうと思う。何にしても鞍上の好騎乗と相まって国際G1馬になったことは立派なことには違いない。
 女傑の1番は昨年に続いて2着。今年はイマイチ本調子ではなかったように思うが、この馬の勝負根性には恐れいる。9番に詰め寄られて交わされそうになったところを踏ん張った辺り、不調とは言え現状の力を100%出し切った様に思う。
 逆に3着の9番は何とも情けなかった。1番を交わさんばかりに伸びてきたが、最後は脚色が同じになった。道中は1番と全く同じ位置取りで、上がりの脚が0.2秒及ばなかった。来年はもっと成長して、このタイトルを狙って欲しい。
 外国馬は総崩れ。調整の難しさもあっただろうが、戦前にレベルが低いと酷評されたのが現実となってしまった。JCのあり方も議論される昨今、ハイレベルなメンバーを集められる様な環境の整備がJRAの急務であることは言うまでもない。

 勝ち馬には外国のプレスから”是非我が国に来て戦って欲しい”という声が多数あったそうだ。負けた悔しさと”輸送競馬でなければ...”という気持ちもあっての言葉だが、正にその通りであると思う。外国に行って、もっと強い馬と戦って勝ってこそ、この馬の真の評価が得られるのだから。


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