’98年 菊花賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 4 セイウンスカイ 3032 57 90
2 17 スペシャルウィーク 3038 57 87
3 15 エモシオン 3039 57 86
4 11 メジロランバート 3039 57 86
5 9 キングヘイロー 3039 57 86
6 7 ダイワスペリアー 3043 57 84
7 8 ボールドエンペラー 3049 57 81
8 1 カネトシガバナー 3050 57 80
9 6 レオリュウホウ 3052 57 79
10 18 グリーンプレゼンス 3054 57 78
11 2 シンボリクラウン 3056 57 77
12 3 ミツルリュウホウ 3057 57 77
13 13 タヤスメドウ 3058 57 76
14 14 サンプレイス 3059 57 76
15 10 シンコウシングラー 3062 57 74
16 12 テイオージャ 3070 57 70
17 16 エプソムダンディー 3072 57 69
取消 5 コマンドスズカ 57

馬場指数:−1.31

配当:枠連 2−8 ¥460, 馬連 4−17 ¥510


 天候にも恵まれ、馬場指数は−1.31。かなり速いタイムの出る馬場であった。ペースは1000m・59秒6−2000m・2分3秒9。逃げ馬のペースは1000m通過時はレースの距離を考えると驚異的なハイペースだが、中間の1000mをかなりペースダウンすることによって3000m持たせた感じの逃げ。1000m毎のラップは59秒6−64秒3−59秒3。最初と最後の1000mのレース2本をインターバル調教の様につないだ感じだった。

 日本レコードは即ち世界レコードになるのだが、驚異的な3分3秒2のタイムで逃げ切った4番の指数は90。馬場指数が良かったため、大した値は出なかった。ただレース振りはその指数以上で、まさに”完勝”だった。鞍上のペース配分は正に見事としか言い様が無く、それに応えた馬の強さも光ったレースだった。あれだけのペースで逃げ、4角であれだけ差を付けておいて35秒1で上がられては、後続の出る幕はなかった。
 1番人気の17番は2着。1周目の坂の下りでかかる素振りを見せたりして、スムーズなレースができなかったり、2周目の4角で外に振られたのも敗因の一つだろうがそれは言い訳に過ぎず、素直に負けを認めるしかあるまい。ただメンバー中最速の34秒1の末脚はさすがで、”負けてもなお強し”だろう。

 勝ち馬を除く5着までの馬は全て34秒台で上がっており、4角からヨーイドンの形になったのは近年の長距離レースではおなじみの傾向。ただ、逃げ馬との距離が離れ過ぎていた、また逃げ馬が予想以上の末脚を使ったことが39年ぶりの菊花賞の逃げ切りを許した原因だろう。
 スピード指数上は、今年の4歳牡馬は皆能力が高いレベルで拮抗しているようだ。来年は現5歳馬と共に熱い戦いを展開してくれそうで、今から楽しみである。サラブレッドが完成すると言われる5歳秋、丁度来年の今頃はこれらの馬たちはどんな形で完成しているのだろう。


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