’98年 マイルチャンピオンシップ レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 9 タイキシャトル 1333 57 103
2 10 ビッグサンデー 1341 57 95
3 13 ヒロデクロス 1342 57 94
4 12 エイシンガイモン 1342 57 94
5 2 シンコウスプレンダ 1342 57 94
6 1 キョウエイマーチ 1343 55 89
7 5 オースミタイクーン 1343 57 93
8 4 シーキングザパール 1343 55 89
9 7 サクラエキスパート 1344 57 92
10 11 ロイヤルスズカ 1345 57 91
11 3 ランニングゲイル 1351 57 85
12 8 ホッコービューティ 1354 55 78
13 6 マウントアラタ 1387 55 44

馬場指数:−0.09

配当:枠連 6−7 ¥540, 馬連 9−10 ¥1,290


 馬場指数は−0.09で、標準的なタイムの出る馬場であった。ペースは1番と6番がハナを譲らないといった流れになったので、前後半800mが44秒8−48秒5。後半より前半の方が4秒近くも早いラップで、典型的な超ハイペースの競馬。

 その割には勝ち馬の指数は103と平凡な値。勝ち馬は道中3番手でレースを進め、前2頭がバテたところで抜け出し完勝。見かけ上完勝でも、2着以下はG1の目安となる100を切っていることから、”相手が弱すぎた”感が否めない。ハイペースで前を追いかけた分余裕がなかったのが平凡な指数値しか出せなかった理由だとしたら、この馬の底は見えた気がする。あるいは休み明けで本調子でなかったのか...
 2着の10番はしぶとく追い込んできた。一旦はもうダメかと思ったが、最後にまた差し返してきた辺りはこの馬の充実振りを見た感じ。それにしても追い切りの悪さは何だったのだろうという内容だった。
 3着の13番は最後にゴチャついたところに突っ込んできて、結果挟まれて惜しいことをした。ハイペースでこの馬向きの展開になったことは確かだが、ずっと使われ続けていながら安定して上位に食い込んでくる堅実さには頭が下がる。
 フランスで快挙を成し遂げてきた4番は8着に敗れ去った。坂を下った辺りでは”これは!”と思わせたがそこまでだった。フランスで勝つ前の成績を考えると当然の結果だと思うが、この馬にとっては1ハロン距離が長かったのではないか。

 勝ち馬は使ってもあと1走で引退だろう。だとしたら、種牡馬としての評価も考えると是非有馬記念に出走してきて欲しい。スプリンターズSに出走しても今回と同じ様なメンバーしか出てこないのだから、それ以外で一線級と戦える場は、もうこの馬には残されていない。本当に凄い馬なのか、それともスピード指数が物語るように普通のG1馬なのか...その疑いを晴らすためにも。


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