’98年 桜花賞 レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 9 ファレノプシス 1340 55 92
2 15 ロンドンブリッジ 1342 55 90
3 10 エアデジャヴー 1342 55 90
4 16 ロッチラヴウインク 1342 55 90
5 14 マックスキャンドゥ 1343 55 89
6 4 エイダイクイン 1346 55 86
7 5 メイショウアヤメ 1347 55 85
8 1 ラティール 1347 55 85
9 13 バプティスタ 1348 55 84
10 11 アインブライド 1348 55 84
11 8 ダンツシリウス 1350 55 82
12 18 アマートベン 1355 55 77
13 2 オータムリーフ 1355 55 77
14 12 サイキョウザクラ 1356 55 76
15 7 オルカインパルス 1359 55 73
16 3 ラヴラヴラヴ 1363 55 69
17 6 クリノオードリー 1366 55 65
18 17 テイエムオーロラ 1369 55 62

馬場指数:−0.62

配当:枠連 5−7 ¥920, 馬連 9−15 ¥2,010



 昨年はひどく荒れた馬場だったが、今年は思いのほか良好で、馬場指数は−0.62と出た。これは、平均よりも0.62秒速いタイムの出る馬場であったということを意味する。

 ペースは前半1000m通過、57秒7。馬場状態を考えてもかなり速いペースで、先行馬にはきつい流れ。一頃”魔の桜花賞ペース”と呼ばれた頃に匹敵するハイペースだった。勝馬の92と言う指数は昨年の桜花賞馬・キョウエイマーチの91を越えるもので、この時期の牝馬としてはなかなかの指数。終始中段にてレースを進め、上がり35秒8で先行集団をまとめて差し切ったのは鮮やかの一言。ハイペースに助けられたとは言え決め手もあり、この距離では今後も面白い存在。
 勝馬よりも印象深かったのが2着の15番。このハイペースを自ら作っておきながら、最後まで粘り切った底力は驚異。3歳時から評判だった馬だが、G1レースで遂に本領発揮を思わせるレース内容だった。
 3着の10番はペースに助けられた感が強い。終始馬群の後方に位置し、直線だけで競馬をした。上がり3ハロンも、メンバー中最速の35秒2。常に安定しして35秒台前半の末脚を持っており、ペースが速くなるとこの馬の持ち味が生きてくるだろう。
 父内国産の2頭は良いところ無く敗れ去った。4番はレース中に骨折していた模様であるが、重傷でないことを祈りたい。8番は連戦の疲れでもあったのだろうか。コンディションを整えて巻き返しを狙って欲しい。上位入線馬のスピード指数は拮抗しており、もう一度レースをすれば全く違った結果になるだろう。

 勝馬は、昨年のG1戦線に旋風を巻き起こしたブライアンズタイム産駒。今年最初のクラシックレースを獲り、今年もまたブライアンズタイム旋風が巻き起こるか。桜花賞勝ちでブライアンズタイム産駒は、あと天皇賞(秋)を勝てば8大競走(皐月賞、ダービー、菊花賞、桜花賞、オークス、天皇賞(春・秋)、有馬記念)全制覇となる。これは有馬記念設立以降では、ヒンドスタン、パーソロンに続く3頭目となる大記録である。私が常々”サンデーサイレンスよりも上の種牡馬”と言っていることが証明されつつあるようだ。



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