’98年 宝塚記念 レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 13 サイレンススズカ 2119 580 105
2 4 ステイゴールド 2120 580 105
3 5 エアグルーヴ 2121 560 100
4 1 ゴーイングスズカ 2124 580 102
5 3 メジロドーベル 2124 560 98
6 7 シルクジャスティス 2124 580 102
7 8 ローゼンカバリー 2127 580 99
8 6 サンライズフラッグ 2128 580 99
9 12 テイエムオオアラシ 2129 580 98
10 10 ミッドナイトベット 2130 580 97
11 2 メジロブライト 2132 580 96
12 11 ユーセイトップラン 2139 580 91
13 9 ホウエイコスモス 2165 580 71

馬場指数:−0.25

配当:枠連 4−8 ¥880, 馬連 4−13 ¥4,590


 馬場指数は−0.25。さほど速くもなく、かと言って遅くもない殆ど普通の馬場であった。逃げ馬=勝馬が作ったペースはスタートから2F−3Fが10秒8−11秒1のスタートダッシュ、前半5F・58秒6の先行馬にはきついペース。ラスト5F・61秒2で前半5Fと2秒6も違うのがハイペースだった証拠。もっともハイペースだったのは逃げ馬だけに見える程、向こう正面では大きく後続を引き離した。

 それにも関わらず上がり3F・36秒3でまとめて見事初のG1制覇となった。指数の105も優秀で、欲を言えばもう少し欲しい気もするが、かといってケチが付くほどの値ではない。1800〜2200mの距離では今現在この馬にかなう馬はいないだろう。このままの状態で秋の大一番(天皇賞・秋)に向かって欲しい。
 2着の4番は人気薄。近走の着順も悪くないが、ステイヤーと見られていた為人気を落としていた。馬体は凄く良かったので、今現在絶好調なのだろう。勝馬と同じ105という指数は、この馬にとっても生涯最高値であった。
 ’97年度代表馬の5番は3着。中間一頓挫あって馬場入りを休んだ様に、満足な調教が出来なかったのかもしれないが、強かった頃の状態に戻らない様だ。一度調子を落とした牝馬を立て直すのは難しいし、ピークの短いトニービン産駒で、今後もあの強さにはもう戻らないかもしれない。それでも3着になるのはメンバー中で実力が上位である証拠。今年一杯は走り続ける様だが、秋に期待したい。
 グランプリホースの7番は道中のペースについていけなかった。やはりもう少し距離が長い方が良いようだ。5番と同じ、メンバー中最速の35秒1の末脚にG1馬の意地を見た感じがする。
 2番人気の2番は11着と惨敗。ゲート内で立ち上がったり、いつもと同じ状態ではなかったようだ。”除外すべきだったのではないか”との意見はあったが、除外したら”馬体に異常がなかったのに何故除外したのか”といった意見が出ていたと思う。こういった意見は所詮は結果論である。ただ精神的ものは外見からは分からないので、内的なダメージを受けていなければ良いと思う。

 それにしても、スタンドで大騒ぎしていたお客さんは、少しは反省して欲しい。ゲート入りのやり直しが行われたため、ファンファーレが2度鳴ったが、2度目のファンファーレの時も手拍子・奇声を上げるなどの愚かな行為を繰り返していた。この中にも2番の馬券を買っていた人もいたと思うが、自分の馬券をゴミにしているという自覚を少しは持ったのだろうか。


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