’98年 天皇賞(秋) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 6 オフサイドトラップ 1593 58 105
2 10 ステイゴールド 1595 58 104
3 8 サンライズフラッグ 2000 58 100
4 7 サイレントハンター 2000 58 100
5 2 メジロブライト 2001 58 99
6 5 ゴーイングスズカ 2003 58 97
7 11 ランニングゲイル 2004 58 96
8 9 シルクジャスティス 2004 58 96
9 3 テイエムオオアラシ 2009 58 92
10 4 ローゼンカバリー 2010 58 91
11 12 グルメフロンティア 2023 58 81
中止 1 サイレンススズカ 58

馬場指数:−0.73

配当:枠連 5−7 ¥3,680, 馬連 6−10 ¥12,210


 馬場指数は−0.73で、通常よりもやや速いタイムの出る馬場であった様だ。ペースは前後半1000m・57秒4−61秒9。やや速いタイムの出る馬場とはいえ、前半1000mを57秒4は狂気の逃げ。でもこれでも押し切れてしまうのが1番の特徴であり、魅力でもある。

 勝ち馬、2着馬とも道中3,4番手と前々の競馬。3着の8番と合わせて3頭とも上がり36秒0というのは珍しい。ある程度前に行っていた馬が上位入線していることから、1番の逃げは後続の末脚をも崩す逃げだったといえる。

 勝ち馬の6番は8歳にして重賞初制覇。ここのところ100を超える指数を連続して出してきており、G1馬としての能力を身につけてきた感じだった。今回出した105という値も、この馬としては飛び抜けて良い値ではなく、実力を十分発揮した結果といえる。それにしてもあんなに勝負弱く2,3着が多かった馬が、最後の直線の坂を上がったところでも余力十分だったのには恐れ入った。
 2着の10番はまた2着かといった感じ。人気の落ちたところで激走するのはこの馬のパターンになっているが、今ひとつ抜け出す脚がないのか。G1級の力は持っているのは間違いないのだが、本当に歯痒いレースしかできない。
 2番、9番のG1馬はレース展開、距離適性が向かなかったのだろう。もう一頭のG1馬・11番は大きく離された最下位。本来2000mは得意なはずだが、休み明けで仕上がってなかったのだろう。

 それにしても1番は可哀想なことをした。本来なら6番より5馬身くらい前を走ってゴールするはずだったが、最悪のアクシデントが起こってしまった。”1番人気は勝てない”というジンクスが破られるはずだったが、ジンクスを守るために神が下した手段だったのか...本気でこんな馬鹿なことを考えてしまった。

 参考までにレースのハロンラップを次に示す。

13.0−10.9−10.7−11.2−11.6−12.013.4−12.9−11.2−12.4

 青字と赤字で色分けしたが、ちょうどその変わり目6F,7Fのハロンラップが12秒0,13秒4と極端に違う。アクシデントが起こったのがこの辺りである事がラップタイムからも分かる。


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