’98年 安田記念 レース回顧


着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 2 タイキシャトル 1375 58 104
2 11 オリエンタルエクスプレス 1379 58 100
3 8 ヒロデクロス 1382 58 97
4 4 ロイヤルスズカ 1382 58 97
5 1 アライドフォーシズ 1383 58 95
6 6 イシノサンデー 1389 58 89
7 3 エイシンバーリン 1391 56 83
8 10 チアズサイレンス 1391 58 87
9 17 スギノハヤカゼ 1392 58 86
10 14 シーキングザパール 1392 56 82
11 13 ブラックホーク 1395 58 83
12 12 スピードワールド 1398 58 80
13 15 ビコーペガサス 1404 58 74
14 9 オースミタイクーン 1414 58 64
15 5 トーヨーレインボー 1415 58 62
16 7 エイシンガイモン 1416 58 61
17 16 ビッグサンデー 1417 58 60

馬場指数:+3.66

配当:枠連 1−6 ¥750, 馬連 2−11 ¥1,860


 前日からの強い雨が降り続け、水たまりができるほどの不良馬場。馬場指数+3.66とは、通常より3秒66遅いタイムの出る馬場という意味。これは驚異的に悪い値で、当方のデータベースでは95年以降3年半の間で4番目に悪い馬場。因みに一番悪かったのは95年のスプリングS(1着:ナリタキングオー、2着:フライトスズカ)の+4.68。
 前半4Fー後半4Fが47秒7−49秒8で、前後半2秒も差があるところをみると、1000m通過60秒1のペースは速かった。だがここまで悪い馬場になると追い込みも決まり辛く、結局先に行っていた馬が上位に来る結果になった。

 勝馬はこんな超極悪馬場でもメンバー中最速の上がり37秒0の末脚を発揮し、3つ目のG1を勝った。馬場、レース展開などに左右されない安定したレース振りを見せつけられては、今の所国内に敵はいないだろう。指数は104と物足りないが、余りの馬場の悪さに本来の力が発揮できなかったことも予想される。だがこれは全馬に言えることで、それでも勝ってしまう勝馬には実力の差を見せつけられたといった感じである。
 2着の11番は外国からの参戦馬。道中2番手を進みいったん先頭に立ったものの勝馬の末脚に屈して2着。香港最強馬の名に恥じぬ結果で、この馬も晴雨兼用型の様だ。指数上もG1の目安である100をマークした。
 3着の8番は馬場に助けられたタイプ。他の馬が極悪馬場に持ち味を殺されている中、いつもと同じくらいの指数で走っただけといった感じ。元々東京コース・1400〜1600mが得意なタイプで、軽い馬場で良い指数を出していたので重は不向きかと思われていたが、そうでもなかった様だ。そういう風に考えると、今回最も運が味方したのはこの馬かもしれない。

 何れにしてもこの馬場では、負けた馬に対して能力云々は言えないだろう。毎年スピード競馬が堪能できるこのレースが、こんな馬場になったのは残念だが、勝馬の能力は馬場不問だった様だ。


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