’99年 朝日杯3歳ステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 10 エイシンプレストン 1347 54 80
2 9 レジェンドハンター 1348 54 79
3 3 マチカネホクシン 1350 54 77
4 1 エンドアピール 1355 54 71
5 7 トップコマンダー 1359 54 67
6 15 ファイターナカヤマ 1359 54 67
7 14 ラガーレグルス 1359 54 67
8 16 ノボジャック 1360 54 66
9 6 ファミリータイズ 1360 54 66
10 13 ショウナンラルク 1361 54 65
11 5 サクラデインヒル 1363 54 63
12 12 ダンツキャスト 1363 54 63
13 4 マイネルコンドル 1363 54 63
14 8 グラスベンチャー 1364 54 62
15 11 エイシンコジーン 1365 54 61
16 2 シアトルフレーム 1382 54 43

馬場指数:−1.37

配当:枠連 5−5 ¥1,630, 馬連 9−10 ¥1,620


 中山の馬場状態は良好で、馬場指数は−1.37と出た。ペースは前後半4F・45秒1−49秒6。前半と後半で4秒5も違う超ハイペース。馬場指数を考えても3歳馬としては異常なペースだった。

 玉砕的な12番の逃げに助けられて(?)、鮮やかな追い込みを決めたのは10番。道中10番手、4角8番手から上がり35秒6で初重賞制覇をG1で決めた。最後の直線で前が開いた運も味方したが、馬の間を縫う様にして抜けて来たのは見応えがあった。レースがハイペースで進み追い込み馬が勝つと通常高い指数がマークされるが、今回の勝馬の指数は80と平凡だった。
 2着は道中2番手でレースを進めた9番。いつもは逃げるのだが余りにもペースが速かったため2番手に控えたのは正解だったが、それにしても先行馬にはキツいレースだった。さすがに最後にはお釣りが無くなり10番に差されてしまったが、今回最も強い競馬をしたのはこの馬である。公営所属の馬はとかく差別的な目で見られがちだが、この馬に関しては少なくとも現段階では同世代のトップクラスであることは間違いない。逆に中央勢にこれと言った強い馬がいないというのも事実である。
 3着は少し離されたが3番が入った。この馬も道中15番手といつもより後ろに位置してレースを進め、4角12番手からスパートしたが、勝馬とほぼ同タイムの上がりでは位置取りの差でここまでが精一杯だろう。前走も1番人気で負け、今回も人気ほどの強さは感じられなかった。距離適性はもう少し長いところにあるのかもしれない。

 先週の阪神3歳牝馬Sと合わせて考えると、やはり今年の3歳馬のレベルは平凡であると言わざるを得ない。これから登場する新星に強い馬がいるのか。それともこのままなのか。答えはもう少し先になりそうだ。


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