’99年 桜花賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 14 プリモディーネ 1355 55 97
2 17 フサイチエアデール 1357 55 95
3 16 トゥザヴィクトリー 1359 55 92
4 6 ゴッドインチーフ 1361 55 90
5 2 ハギノスプレンダー 1362 55 89
6 11 ウメノファイバー 1363 55 88
7 10 スタートマーチ 1363 55 88
8 15 クリムゾンクローバ 1366 55 85
9 12 エイシンルーデンス 1368 55 83
10 13 ゴールデンベル 1370 55 81
11 18 アドマイヤゴールド 1370 55 81
12 8 スティンガー 1370 55 81
13 5 タヤスブルーム 1371 55 80
14 7 カシノリファール 1373 55 78
15 3 ビューティグロー 1374 55 77
16 1 ワンダーガール 1374 55 77
17 9 ステファニーチャン 1381 55 70
18 4 フォルナリーナ 1381 55 70

馬場指数:+0.91

配当:枠連 7−8 ¥1,180, 馬連 14−17 ¥1,940


 週中の天気が余り良くなかったが当日は快晴の良馬場。だが場指数は+0.91と1秒近く遅いタイムの出る重い馬場だったことを示した。ペースは前後半47秒0−48秒5と、例年通り前半が速いハイペース。馬場差を考えると先行馬にはかなりきつい流れになった。

 勝馬は道中13番手でレースを進め、4角も13番手からスパート。先行馬が脱落していった中を伸びて来た為いわゆる”他馬が止まった様に見える”末脚を発揮。第59代の桜の女王に輝いた。指数97は驚異的な指数でここ数年ではNo.1。ハイペースの差し・追い込み馬は得てして高い指数を出すことがあるが、今回もこのパターン。とはいえこの時期に100近い指数を出すのは高い能力の証明。次のオークスでも楽しみな存在となった。2,400mを乗り切るスタミナがあれば、今回のメンバー中最速(唯一の35秒台(35秒7))の末脚は、広い東京コースでも生きるだろう。
 2着の17番は、道中9番手、4角でまくり気味に7番手からスパートしたが、外から14番に交わされ、先に抜け出した16番をとらえるのが精一杯だった。レース前の評判通りの高い能力を証明し、この馬も95という良い指数を叩き出した。今回は勝馬の強さ(末脚)に屈した形になるが、上位馬の能力差は現段階では余りないので今後十分巻き返せるだろう。
 3着の16番は、積極的にレースを進め道中引っかかりながら2番手追走。直線で一歩先に抜け出してそのままなだれ込もうとしたが息が上がってしまった。ハイペースで先行して3着に粘ったのだから立派の一言だが、余り悪い馬場が得意でないような印象を受けたし、距離も短いような感じだった。今回のレースで一番印象に残った馬であり、どちらかというとこの馬はオークス向きだと思う。ただ気性的な問題があり、折り合いがカギになるだろう。
 一番人気の8番は12着で、見せ場すら作れなかった。出遅れたのが痛かったが、レース間隔が開くと馬の集中力が散漫になり、この様な結果になることが良くある。少なくともトライアル1戦くらいは使っておきたかったところだが、指数上はこの馬としての最大値である81を出している。

 全体的には事故もなく、最後の直線の攻防は非常に見応えがあり良いレースだったと思う。昨年よりもレベルの高かったレースだったが、今年一年この桜花賞上位馬はどんなレースを見せてくれるのかがより楽しみになった一戦であった。


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