’99年 皐月賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 12 テイエムオペラオー 2007 57 97
2 11 オースミブライト 2007 57 97
3 8 ナリタトップロード 2007 57 97
4 16 マイネルタンゴ 2009 57 95
5 5 マイネルシアター 2012 57 93
6 2 アドマイヤベガ 2013 57 92
7 17 タイクラッシャー 2013 57 92
15 シルクガーディアン 2013 57 92
9 18 マイネルプラチナム 2014 57 91
10 7 ヤマニンアクロ 2015 57 90
11 4 タイキヘラクレス 2015 57 90
12 10 ニシノセイリュウ 2018 57 88
13 13 ドラゴンブライアン 2019 57 87
14 6 トウカイダンディー 2020 57 86
15 9 タガノブライアン 2021 57 85
16 14 カシマアルデル 2021 57 85
17 3 アドマイヤラック 2058 57 55
除外 1 ワンダーファング 57

馬場指数:−1.32

配当:枠連 6−6 ¥7,160, 馬連 11−12 ¥6,730


 3回中山の最終週で見た目には馬場もかなり荒れているようだったが、馬場指数は−1.32と意外にもかなり速いタイムの出る馬場であった。ペースは前後半5F・60秒1−60秒6とほぼ均等で、よどみのない流れ。スタートから2ハロン目に10秒4とかなり速いハロンラップが刻まれ、先行争いが激しかったことを物語っているが、それ以外はゴール前1ハロン(11秒8)を除いては全て12秒台の平均的なペースであった。ただレース結果からすると、先行馬には厳しい流れだったようだ。

 レースはスタート前から波乱含みで、1番がゲート内で立ち上がり脚を痛めてしまったため発走除外となった。ペースを左右する逃げ馬の除外により、事前に想定していたペース予想も全てご破算になってしまった。
 1〜3着馬は各々14,8,10番手からの競馬。前に行った馬にとってキツイ流れになった分、上位は後ろからレースを進めた馬が独占した。その中で勝った12番は、4角8番手から上がり35秒2という最速の上がりで快勝。余り荒れていない馬場のど真ん中を通ってきたので、見事に差しが決まった。97という指数はこの時期の4歳馬としては正に破格の値。3着までが同タイムであるため、3頭とも指数値は97という素晴らしい値になった。
 2着は11番。前走は追い切り内容からして危険信号を出しており、案の定惨敗したが今回は復調気配があったので、予想のコーナーでは”要注意”のコメントを残して置いたがやはり地力はあったと言うことだろう。この馬自身は4角・4番手から上がり35秒4で上がってきており、今回は本調子とは思えなかったがこれだけ走れるのだから今後も注目する必要がある。
 当サイトの本命だった8番は3着。勝馬と々4角・8番手、上がりタイムも同じ35秒2だったが、僅差で3着に破れた。G3・G2と2連勝してきた実力は本物だったことを証明した。道中行きっぷりが悪かったが、多少滑る馬場に脚を取られたか。そういう馬場は余り得意にしない様だが、それでも最後は見せ場十分の戦い振りは立派の一言。
 一番人気の2番は6着。中間カイ食いが悪いという情報があった様に馬体も細く見えたし、何か嫌な予感を漂わせていた。些細なことだが、何事にも敏感な馬のことだから、中間に順調さを欠いたのは痛かった。しっかり立て直してから実力を評価したい。

 先週の桜花賞もそうであったが、上位馬はそれまでに出したことのない高い指数を出している。能力の高さの現れだが、高い指数を出した後に大きな反動が来ることが良くある。その点が心配になったが、それ以外では素晴らしいレース内容だった。今年の4歳馬には今後も良いレースを見せてくれることを期待できそうだ。


G1レース回顧に戻る      ホームに戻る