’99年 宝塚記念 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 5 グラスワンダー 2121 58 105
2 9 スペシャルウィーク 2126 58 101
3 1 ステイゴールド 2137 58 93
4 11 ローゼンカバリー 2139 58 92
5 7 マチカネフクキタル 2140 58 91
6 3 オースミブライト 2140 53 81
7 4 スエヒロコマンダー 2140 58 91
8 10 キングヘイロー 2146 58 87
9 12 ニシノダイオー 2153 58 82
10 2 ヒコーキグモ 2156 58 79
11 6 インターフラッグ 2156 58 79
12 8 スターレセプション 2167 58 71

馬場指数:−0.75

配当:枠連 5−7 ¥180, 馬連 5−9 ¥200


 阪神開催も最終週。見た目の馬場はかなり荒れていたが、意外なことに馬場指数は−0.75。0.75秒ほど速いタイムの出る馬場であった。ペースは1000m通過61秒0、ラスト1000mが59秒0だから、馬場指数を考えるとゆったりとした流れだったと言える。

 勝馬は道中6番手。スローペースを見越し4角で2番手まで押し上げ、先に仕掛けた9番に並びかけ上がりの勝負に持ち込んだ。こうなれば末脚に勝るこの馬の方が断然有利で、結局4角で勝負あった感じだったが、並ぶ間もなく9番を交わし完勝。昨年のグランプリホースが春のグランプリも制したのは史上初の快挙。指数は105と平凡だが、それ以上に強さを見せつけたレースだった。
 対する9番は道中鞍上が何度か後ろの馬(勝馬)を気にしていた様に、相手を絞って先に仕掛け逃げ込みを謀ったが、4角で並ばれてしまったのは計算外だったかもしれない。結局ろくに追わずに負けてしまったが、あれ以上追っても勝馬との差は縮まらないのは一目瞭然。余りにあっさり負けてしまって鞍上に不信感を持つ向きもあろうが、あれは致し方ないこと。指数的にもこの馬の能力はほぼ出し切っており、今回は完敗を認めざるを得ないだろう。ただ、ペースが速くなった場合にはまた違った結果が出るだろうし、この距離の適性という点では勝馬より上と思われるので、この秋には再戦を期待したい。
 3着以下の馬については殆ど語ることはないだろう。展開がどうのとか位置取りがどうのとか言ったレベルでの7馬身差ではなく、完全に力の差、逆に言えば1・2着馬の力がズバ抜けていたと言うことだろう。

 この結果を見れば、ファンならばエルコンドルパサーとどっちが強いのか?といった疑問が湧き起こってくるのは当然。事実JRAは凱旋門賞で引退を決めているエルコンドルパサー陣営に、日本でもう一度走るように要請しているようだ。超法規的措置も辞さないといった態度のようで、今後の成り行きが注目される。今回の1・2着馬と合わせた3頭の争いを是非見てみたいものだ。


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