’99年 安田記念 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 12 エアジハード 1333 58 108
2 7 グラスワンダー 1333 58 108
3 11 シーキングザパール 1337 56 100
4 14 ツクバシンフォニー 1338 58 103
5 8 ムータティール 1338 58 103
6 13 エガオヲミセテ 1340 56 97
7 6 タイキブライドル 1342 58 99
8 3 アグネスワールド 1346 58 95
9 5 キョウエイマーチ 1347 56 90
10 4 ヒロデクロス 1350 58 91
11 10 キングヘイロー 1351 58 90
12 1 オリエンタルエクスプレス 1357 58 83
13 2 シンコウウインディ 1367 58 73
14 9 ホーリーグレイル 1381 58 59

馬場指数:−0.31

配当:枠連 5−7 ¥320, 馬連 7−12 ¥650


 先週と同様晴天続きだが、少々馬場が荒れてきたのか馬場指数は−0.31で、先週のダービーより少し悪くなった。ペースは前後半4F・46秒5−46秒8と前後半ほぼ同タイム。しかし1000m通過57秒9で、馬場を考えても少し速いペースだったのではないか。逃げ馬の5番が致命的な出遅れをした割には先行争いが激しかったようだ。

 勝ち馬は道中10番手、4角7番手からメンバー中最速の上がり35秒1で断然の1番人気の7番をハナ差交わして優勝。G3勝ちしかなかったこの馬にとって念願のG1初制覇となった。指数的には108では少々物足りないが、昨年のタイキシャトルよりも良い値。レース前にも”並んだら負けない”と言われていたが、正にその通り。今開催のビクトリーロードである真ん中から外目の馬場を伸びて来て、最後に7番に並びかける。”並んだら負けない”勝負根性をフルに発揮させる形に持ってくることができた鞍上のファインプレーも見逃せない。
 断然の1番人気・7番はハナ差の2着。4角では勝ち馬とほぼ同じ位置(5番手)で最後の直線に入ってきたが、上がり35秒2で最後に垂れて(バテて)しまった。4角で外に持ち出したかったのかもしれないが、勝ち馬に並びかけられそれができなかった。結果やや内目の悪い馬場を通ったことが、最後に垂れた原因かもしれない。戦前の予想でまだ本調子にないといったが、また立て直して本当の強さを見せて欲しい。
 3番人気の11番は3着。1600mではやや距離が長いか?といったレースが続いていたが、今回は無理に勝ちに行かなかったのが好走の原因。4角10番手でじっくり脚を貯めたのが吉と出た。1・2着馬からは離されたが、この馬なりに調子も良かったのだろう。
 2番人気の10番は11着と惨敗。短期放牧が裏目に出て、馬体の出来は良くなかった。またイレ込みもひどく、道中も全く折り合いに欠いていた。今回はスタッフのミスであってこの馬の能力ではないと思う。しっかり立て直せば、次は本来の能力を見せてくれるだろう。

 上位入着馬と下位の馬とはかなり大きな能力差があり、全体的には低調だったと言わざるを得ないが、最後の2頭の叩き合いは非常に見応えがあった。


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