2000年 有馬記念 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 7 テイエムオペラオー 2341 57 95
2 13 メイショウドトウ 2341 57 95
3 12 ダイワテキサス 2342 56 93
4 10 キングヘイロー 2343 56 92
5 14 アドマイヤボス 2343 55 90
6 15 アメリカンボス 2347 56 90
7 11 ステイゴールド 2348 56 89
8 16 メイショウオウドウ 2350 56 88
9 4 ナリタトップロード 2351 57 89
10 3 ホットシークレット 2351 57 89
11 8 ユーセイトップラン 2352 56 86
12 2 マチカネキンノホシ 2360 57 83
13 5 ジョービッグバン 2363 56 79
14 6 トーホウシデン 2369 55 73
15 9 ゴーイングスズカ 2385 56 65
中止 1 ツルマルツヨシ - 56 -

馬場指数:−0.01

枠連 4− 7¥   330  1人気
馬連 7−13¥   380  1人気
ワイド  7−13¥   230  1人気
 7−12¥ 1,730 22人気
12−13¥ 2,900 33人気


 馬場指数は殆ど通常状態であることを意味する−0.01と算出された。ペースは、最初の1Fを除く前後半6F・74秒7−72秒2と前後半で2秒5も違うスローペース。こうなると通常上がりが早くなるものだが、ゴールまでの4F・49秒0、3F・37秒2は余り速いとは言えない。こうなるとやはり出走馬のレベルを疑いたくなる。

 勝ったテイエムオペラオーは道中12番手と後方でレースを進め、最後の直線ではなかなか前が開かずに苦労していた感じだったが、間隙を突いて抜け出してくる脚はさすがといった感じ。だがこのスローペースを見極められなかった鞍上のミスを馬がフォローしたという印象で、馬の強さがだけが際だっていた。これで今年5つ目のG1、秋の3大G1全制覇。今現在この馬を負かすことのできる日本馬は見当たらないため、来年は是非海外に行って欲しいところだが今のところその予定はないようだ。勝馬の指数95は決して誉められた値ではない。スピード指数上は強さをとらえ難い馬とはいえ、今までに出したスピード指数もその殆どがG1レベルの値ではない点が気になる。外国で外国馬と闘えばこの馬の強さがどのくらいか分かると思うのだが...。
 2着はまたしてもメイショウドトウ。スローペースの中、もう少し前でレースを進めていれば...といった後悔が残るレース振りだった。いつものように3番手くらいでレースを進めていれば、いくらテイエムでも差し切ることはできなかっただろう。距離的に少し不安点(距離が長い?)があるのかも知れない。
 3着は現在絶好調のダイワテキサス。あわやの場面を作ったが、最後は地力の差か。今まで余り長い距離で好走していなかったが、JCでもなかなかの好走を見せた当たりは好調がなせる技。このレースでもそれを見せつけてくれた。馬連・枠連が一番人気だったので余り儲からなかったが、この馬からワイドで買った人はそこそこ儲かっただろう。

 これが最後のレースとなるキングヘイローは、3角手前で手が動いており惨敗を予感させたものの、しっかりと4着に入っているのはこの馬らしい。アドマイヤボスは5着だった。このメンバーで良くここまで来たと思うが、実力の割には人気になり過ぎの感はある。トーホウシデンは前走の激走の疲れが残っていたのだろうか。それにしても負け過ぎ。そして、長い休養から復帰2戦目のツルマルツヨシは残念ながら競走生命を絶たれる大けがを負ってしまった。先々週の朝日杯3歳Sに続いて故障馬を出してしまった今の中山の馬場は悪すぎるのか。

 悲喜こもごも、各々の人に、馬に、各々のドラマが生まれた20世紀最後の有馬記念が終わった。20世紀最後の年にこの様な記録ずくめの馬が現れたのは偶然とはいえ、因縁というか神が仕組んだ演出といった感じさえ受ける。そしてテイエムオペラオーのドラマは、次の21世紀にもまだ続くのである。


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