2000年 東京優駿(ダービー) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 4 アグネスフライト 2262 57 88
2 2 エアシャカール 2262 57 88
3 13 アタラクシア 2268 57 84
4 12 トーホウシデン 2270 57 83
5 1 リワードフォコン 2271 57 82
6 17 ジョウテンブレーヴ 2272 57 81
7 5 カーネギーダイアン 2273 57 81
8 16 プラントタイヨオー 2275 57 79
9 3 オースミコンドル 2277 57 78
10 15 ジーティーボス 2280 57 76
11 8 クリノキングオー 2281 57 75
12 10 ダイタクリーヴァ 2284 57 73
13 6 タニノソルクバーノ 2293 57 67
14 7 マイネルブラウ 2295 57 66
15 18 マイネルコンドル 2298 57 64
16 14 パープルエビス 2300 57 63
17 11 マルカミラー 2300 57 63
18 9 マイネルブライアン 2313 57 54

馬場指数:−0.95

枠連 1− 2¥   540  2人気
馬連 2− 4¥   600  2人気
ワイド  2− 4¥   350  2人気
 4−13¥ 2,230 21人気
 2−13¥ 1,120  9人気


 週中の天気予報では”日曜は雨”という予報だったが、前日に少し降ったのみで馬場状態も途中から良に変わった。その為当日の各レースでそこそこのタイムが出ており、馬場指数も−0.95。遅くなるどころかいつもより0.95秒速いタイムの出る馬場であった。
 ペースは前後半6F・71秒7−74秒5。前後半で3秒近くも違うハイペース...と思いきや1,000m通過が59秒2。馬場状態を考えると平均ペースだが、最近のダービーの中では速いペースだそうだ。タイム的には平均ペースそのものである。

 道中最後方から4角捲りで差し脚比べ。寄れるエアシャカールをハナ差捕らえたアグネスフライトが、栄えある世紀末のダービー馬に輝いた。息の長い末脚は正に東京コース向きで、大一番で自分の最も得意とする形に持ち込めたのがラッキーだった。鞍上も馬の力を信じていたため、道中最後方といった極端なレースが出来たのだと思う。祖母、母、そしてこの馬と3世代のクラシック制覇は史上初めてだそうだが、それよりもその3頭の馬の鞍上が同じというのも珍しいのではないか。
 エアシャカールは最後の最後でハナ差交わされてしまって2着。最後の直線で外に膨らんでAフライトの進路を妨害したのはこの馬の悪い癖。あれでAフライトが怯んだ分差が開き、その差を縮めるのに時間がかかったため最後はきわどくなったが、あれがなければもっと決定的な差が付いていたはず。現状ではAフライトの方が力が上であるようだ。
 ダイタクリーヴァは12着と惨敗。血統的な裏付けがなかったのが気にはなっていたが、心配したとおりの結果になった。4角では既に余力はなく、敗因は距離適性がなかったと見るのが適当だろう。今後は2000m以下のレースに活躍の場を求めた方が良いと思う。

 それにしても1・2着馬の叩き合いには正直痺れた。勝馬の鞍上の鬼気迫る迫力の追いは感動的だった。だが平均ペースだったにもかかわらず、上位入線の馬は全て後方待機馬であったところを見ると、このレースは低レベルであったと言わざるを得ない。指数もそれを示しているように、下位入線馬の指数が異常な程低い。1・2着馬でさえ指数は低調で両馬とも88である。先週のオークスの様に超スローペースにならなかったことだけが幸いだったが、夏を越してより強くなってターフに帰ってきてくれることを望む。


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