2000年 エリザベス女王杯 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 2 ファレノプシス 2128 56 77
2 1 フサイチエアデール 2129 56 77
3 14 エイダイクイン 2132 56 74
4 5 トゥザヴィクトリー 2134 56 73
5 13 シルクプリマドンナ 2135 54 68
6 10 クリスマスツリー 2135 56 72
7 9 ニホンピロスワン 2136 54 67
8 15 メジロサンドラ 2137 56 71
9 7 ナリタルナパーク 2137 56 71
10 12 トーワトレジャー 2140 54 64
11 17 ブゼンキャンドル 2140 56 68
12 8 ウメノファイバー 2141 56 68
13 3 スプリングチケット 2143 54 62
14 4 ヒシピナクル 2143 56 66
15 6 サニーサイドアップ 2145 54 61
16 11 プリモディーネ 2147 56 63
17 16 オリーブクラウン 2153 54 55

馬場指数:−1.57

枠連 1− 1¥ 1,110  4人気
馬連 1− 2¥ 1,110  2人気
ワイド  1− 2¥   540  2人気
 2−14¥ 3,570 42人気
 1−14¥ 1,590 17人気


 京都は高速馬場が依然続いており、馬場指数は−1.57。同日行われた芝・3000mのドンカスターSでは、3分2秒8という驚異的な世界レコードが出るほどの良好な馬場だった。
 レースは前半5F・60秒6、間に13秒5のハロンラップを挟んで後半5F・58秒7。前後半で約2秒も違うスローペースになった。レースの上がり4F・45秒5、3F・33秒9では、とても後ろから行った馬たちが来られる余地はない。

 勝ったファレノプシスは道中5番手の内々で我慢、4角3番手から33秒6の末脚で先に抜け出したフサイチエアデールを捕らえて快勝。差は少ないが内容的には一枚上手だった感じ。これで引退レースと言うことだったが、見事に引退の花道を勝利で飾った。だが、先述したようにこのスローペースでは指数は伸びず77と酷い値。
 2着のフサイチエアデールは、G1へ後一歩のところで勝ち馬の鬼脚に屈した。道中2番手、逃げるトゥザビクトリーの後ろにピタリと付け、最後の末脚勝負に持ち込んだ乗り方は絵に描いたとおり完璧だったが、まさかその後ろから差されるとは思っていなかったろう。正に勝馬の末脚に脱帽するしかなかった。
 3着のエイダイクインはメンバー中最速の33秒0の末脚で追い込んだが、4角17番手からではとても届かない。ペースが遅いのは分かっていたとは思うが、恐らくこの馬には自在性がないのだろうし、スローペースだからといって先行していたら最後の末脚は使えなかったかも知れない。ただ、予想のコーナーで書いたとおり、人気ほどこの馬は(このメンバーでは)弱くないと言うのは証明できたと思う。
 トゥザビクトリーはあのペースで逃げて勝ちきれないどころか4着に終わるというのは...。言い訳としては距離の壁と言うことになるかも知れないが、単に馬が弱かったように思う。今日の上位メンバーが抜ければチャンスはあるが、今後もG1は獲れないような気がする。

 最近の牝馬の中、長距離レースではスローペースが多いような気がするが、今回もそうなってしまった。最後の追い比べは見応えがあったが、内容はお粗末なレースだった。


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