2000年 フェブラリーステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 14 ウイングアロー 1356 57 115
2 6 ゴールドティアラ 1357 54 108
3 1 ファストフレンド 1357 55 110
4 15 メイセイオペラ 1357 57 114
5 13 セレクトグリーン 1359 57 112
6 5 オースミジェット 1362 57 109
7 12 アローセプテンバー 1362 57 109
8 10 ビーマイナカヤマ 1365 57 106
9 9 シンボリインディ 1365 56 104
10 3 バトルライン 1367 57 104
11 8 キョウエイマーチ 1368 55 99
12 7 テセウスフリーゼ 1371 57 100
13 2 キングヘイロー 1372 57 99
14 11 レッドチリペッパー 1372 54 93
15 4 オリオンザサンクス 1375 56 93
16 16 メイショウモトナリ 1388 57 82

馬場指数:+0.10

枠連 3− 7¥  880
馬連 6−14¥1,530
ワイド  6−14¥  600
 1−14¥1,030
 1− 6¥  830


 馬場指数は+0.10。午前中は雪が降り大変寒かったが午後になると雪も止んだ。その為多少馬場が良化したがそれでも少し重い馬場だった。ペースは、前後半800m・45秒3−50秒3、1,000m通過が57秒7。芝でもこれはハイペースの部類に入るし、当日のダートの馬場を考えると超ハイペースだったと言える。

 勝馬・ウイングアローは道中最後方。スタートした直後からダッシュがつかないように見え、付いていけないのかと心配させたがレースが超ハイペースだったために結果的にシンガリは絶好のポジションとなった。4角でも慌てず、ハイペースを見極め仕掛けを遅らせた鞍上の腕にも感心させられるが、メンバ中唯一の35秒台(35秒9)の末脚を発揮した馬の決め手も天晴れだった。ハイペースの追い込み勝ちは高い指数が出るパターンで、今回も115という非常に高い指数が出た。元々100以上の指数を出し続けているこの馬は、ダートでは大変安定して高い能力を発揮する馬であるということが分かる。”ようやく”と言った感じで、G1を手にすることができた。
 2着・ゴールドティアラと3着・ファストフレンドは4角ほぼ同じ位置(各々12番手、13番手)から同じ上がりタイムで追い込んでハナ差の決着だった。勝馬には離されたが、決め手の差が出た。勝馬が115という指数値なのでもう少し良い値が出ても良さそうなものだが、斤量の差で勝馬とは少し差が開いた。Fフレンドはもう少しレース間隔が開いて出走したら違った結果が出たのかも知れないが、それにしてもこの馬のタフネス振りには恐れ入る。当サイトの予想でも対抗評価をしたが、実力の割には人気のない馬。今後も注意が必要である。
 昨年の覇者、メイセイオペラは4着。早めに先頭に立ち”連覇か”と思わせたが最後は1〜3着馬の決め手に屈した。1〜3着馬がハイペースを見越して追い出しを遅らせたのに対し、こちらは道中3番手から早めに動き出したことが災いした。追い出しをもう少しガマンできていればといった印象受けたが、それは結果論だろう。好位置から早めに動き出すのは挑戦を受けて立つ立場のこの馬にとっては当然の戦法、実力は十二分に出し切っており、負けたとはいえこの馬のこの距離における強さはやはり現役トップレベルであることは間違いない。前走、東京大賞典で大敗したので人気を落としていたが、この馬はやはり1600mがベストであると考えられる。
 キングヘイロー、シンボリインディなど初ダートの馬が人気を集めた異常振りには驚いたが、各々9着、13着という結果を見ると”やっぱり...”といった印象になる。脚質などを考えれば芝でこそ実力を発揮するタイプであることは明白。陣営もそれをようやく認識したようなので今後積極的にダートに出てくることはないと思う。

 正に力と力のぶつかり合い、G1レースと呼ぶのに相応しい良いレースだった。最近の芝のG1レース、特に長距離のレースではこの様なレースは極めて少なくなったのは残念なことであるが、ダートレースでは時々見られるのは嬉しいことである。ただ、こういったレースの後は各馬消耗が激しいので、次走のレースにおいて今回の成績を鵜呑みにするのは危険である。

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