2000年 NHKマイルカップ レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 12 イーグルカフェ 1335 57 92
2 3 トーヨーデヘア 1335 57 92
3 10 マチカネホクシン 1338 57 89
4 11 ミスターサウスポー 1342 57 85
5 7 スイートオーキッド 1343 55 80
6 9 プラントタイヨオー 1343 57 84
7 4 アグネスデジタル 1343 57 84
8 8 ハセノバクシンオー 1345 57 82
9 14 ラヴィエベル 1345 55 78
10 2 トッププロテクター 1346 57 81
11 18 ピサノガルボ 1347 57 80
12 17 ネオポリス 1347 57 80
13 15 ダイワカーソン 1350 57 77
14 6 マイネルブライアン 1350 57 77
15 16 マルターズスパーブ 1355 55 68
16 1 ファイターナカヤマ 1356 57 71
17 13 ユウマ 1358 57 69
18 5 ノボジャック 1366 57 60

馬場指数:−1.53

枠連 2− 6¥   760 3人気
馬連 3−12¥ 1,880 7人気
ワイド  3−12¥   790 7人気
10−12¥   330 1人気
 3−10¥   670 5人気


 府中はA1コースを使用。パンパンの良馬場だったことと相まって、絶好の馬場状態。馬場指数は何と−1.53。通常より1.53秒速いタイムの出る馬場であった。
 ペースは前後半4F・45秒9−47秒6、前半1000m通過が57秒7。いくら馬場状態が良いと言ってもこれでは先行した馬は残れない。4着までに入った馬の4角での位置は、10、10、14、17番手。追い込みに有利なハイペースになった。

 勝ち馬は2着のトーヨーデヘアと4角ではほぼ同じ位置から追い込んだが、先に抜け出したのはTデヘアの方。これをゴール直前でようやく捕らえ、G1初制覇を成し遂げた。ハイペースで追い込み馬が勝った場合、非常に高い指数が出る物だが、イーグルカフェの指数は92と平均より下の値しか出なかった。戦前から全体的なレベルの話がされていたが、指数が示す通り今年のこのメンバーはレベルが低いと言わざるを得ない。
 2着のTデヘアはハナ差に泣いた。2走前までは人気先行の様相を呈していたが、前走辺りから調子を取り戻しつつあった。調子のピークを巧くG1に合わせられた関係者の努力が実った感じである。
 3着のマチカネホクシンは、メンバー中最速の34秒8で追い込んできたが、如何せん位置取りが後ろ過ぎた。あそこまで極端に追い込みに徹しなくても良いと思うが、鞍上の騎乗ミスと言ったら言い過ぎか。もう少し違った競馬をしなければ、今後も同じ様なレースを続けることになるだろう。
 もう一頭の人気馬、スイートオーキッドは前々で競馬をしたために潰れてしまったが、道中かかっていたようにマイルの経験が少ないのが痛かった。折り合いさえ付けばこの位の距離でも何とかなりそうな感じがした。ただ、現状ではやはり1400m以下がベストだろう。

 ここ数年このレースの(少なくとも1・2着馬の)レベルは高かったが、今年は全体的に低調だった。今後各馬の成長を望む。


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