2000年 桜花賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 8 チアズグレイス 1349 55 86
2 11 マヤノメイビー 1351 55 84
3 4 シルクプリマドンナ 1351 55 84
4 13 サイコーキララ 1352 55 83
5 2 サニーサイドアップ 1354 55 81
6 5 レディミューズ 1354 55 81
7 12 スプリングガーベラ 1356 55 79
8 3 ベルグチケット 1357 55 78
9 9 ジョーディシラオキ 1358 55 77
10 10 オリーブクラウン 1358 55 77
11 16 エアトゥーレ 1363 55 72
12 1 アカズキンチャン 1363 55 72
13 14 エンゼルカロ 1364 55 71
14 7 グロウリボン 1365 55 70
15 17 フューチャサンデー 1365 55 70
16 18 カシノエトワール 1369 55 66
17 6 アルーリングアクト 1370 55 64
18 15 パールビコー 1402 55 31

馬場指数:−0.78

枠連 4− 6¥ 7,13024人気
馬連 8−11¥ 8,01027人気
ワイド  8−11¥ 2,06025人気
 4− 8¥ 1,20013人気
 4−11¥ 1,55018人気


 天候にも恵まれ、満開の桜の中18頭が無事走り終えたことは大変良かった。馬場指数も−0.78。通常より0.78秒速いタイムの出る良好な馬場であったことを数字は示しているが、見た目にはそれ程良くは見えなかった。
 ペースは前後半4F・46秒3−48秒6、1,000m通過が58秒2。馬場を考えてもハイペースだったと言わざるを得ない。戦前、逃げ馬不在と言われスローペースになることが予想されたが、結局そうなると先手を取った方が有利になる。皆がそう思うため、結局ハイペースになるというパターンだった。

 勝馬のチアズグレイスはハイペースの中3番手追走。直線で早めに先頭に立ってそのまま押し切った。有力馬は追い込みが多く、また追い込みに有利なペースだったにもかかわらず追い込み組は殆どが不発に終わった。勝馬の指数、86はG1としては低い値だが、それを捕らえることができなかったと言った感じだった。レース内容は強かったチアズグレイスだが、今後もコンスタントに成績が残せるかは大いに疑問である。
 2着のマヤノメイビーは休み明けだったので軽視されていたが元々力のある馬。パドックでも休み明けにしては馬体は出来ていたので”ひょっとしたら”という気はあったが、やはり上位に食い込んできた。阪神コースが得意なのか、1600mが得意なのかは分からないが、現状ではこの馬は今年の4歳牝馬の中で上位に位置付けて良いだろう。脚質的なものもあるが、もう少し長い距離の方が良いように思うので、オークスでは楽しみな存在である。
 3着のシルクプリマドンナは、4角8番手からのスパートだったが少し後ろ過ぎたため、前の2頭を捕らえきれなかったようだ。この馬は距離の融通性もあるし、芝・ダートでも走れるように思うが、イマイチ詰めが甘いように感じる。馬券的にいうとワイドの軸としては堅い存在であるのではないか(笑)。
 1番人気のサイコーキララは4着。前走1400mであれだけ鮮やかな末脚を見せたので断然の1番人気になったが、恐らく1400mがベストの馬の様に思う。この馬を見ていると、どうもライデンリーダーに似ているような気がする。距離が伸びて良くなるとは思えず、ギリギリ1600mを持たせることができるかどうかといったところだろう。今後も過信は禁物である。
 鞍上人気も相まって上位人気に支持されたエアトゥーレは大きな出遅れでレースにならなかった。当サイトで推したフューチャサンデーは見せ場無く15着と大敗。3・4コーナーで早くもムチが入っていたが、それでも反応が鈍かったように馬が精神的に若く、真面目に走っていないような印象を受けた。関係者も大敗に首を傾げるばかりなので、敗因は肉体的な物ではないと思う。

 クラシック第1弾が終了したが、今回のレース結果では今年の4歳牝馬のレベルは低いと言わざるを得ない。今後の成長に期待したい。

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