2000年 皐月賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 16 エアシャカール 2018 57 90
2 3 ダイタクリーヴァ 2018 57 90
3 14 チタニックオー 2022 57 86
4 2 ジョウテンブレーヴ 2022 57 86
5 15 ヤマニンリスペクト 2023 57 86
6 10 エリモブライアン 2024 57 85
7 5 パープルエビス 2025 57 84
8 11 トップコマンダー 2026 57 83
9 13 アタラクシア 2028 57 81
10 12 ニシノアラウンド 2028 57 81
11 6 タイムリートピック 2029 57 81
12 7 リワードフォコン 2029 57 81
13 9 カネツフルーヴ 2031 57 79
14 4 ピサノガルボ 2032 57 78
15 8 マイネルチャージ 2039 57 73
16 17 クリノキングオー 2039 57 73
17 18 マイネルコンドル 2047 57 66
中止 1 ラガーレグルス 0 57 -

馬場指数:−0.54

枠連 2− 8¥   620 1人気
馬連 3−16¥   720 1人気
ワイド  3−16¥   350 1人気
14−16¥ 4,67051人気
 3−14¥ 4,19048人気


 前日1日中雨が降ったにも関わらず、当日の好天からか馬場は急速に回復し、良に近い稍重発表。結果的には、今までの実績が十分に発揮できる状態になった。馬場指数も通常より0.54秒速いタイムの出る馬場であることを示している。
 ペースは前後半5F・60秒2−61秒6で、馬場差を考えてもG1としてはやや遅めの平均ペース。それでも後半1秒以上時計がかかっているところを見ると、内側の荒れた馬場はスタミナが奪われ、逆に外側は良いタイムの出る馬場であった。およそ中段から後ろでレースを進めてきた馬が上位入着している。

 勝馬の16番・エアシャカールは、道中15番手。メンバー中最速の35秒0の末脚で第60代の皐月賞馬に就いた。3角から一気に捲って出て場内騒然となったが、内側を通って先行していた馬たちがバテて下がってきているために相対的に一気に捲ったように見えた。スピード指数は90で、この時期の4歳馬としてはまずまずだが、この馬の強さと言うよりも他の馬の弱さが目立った。
 2着の3番・ダイタクリーヴァは、道中4番手から先に抜け出して粘り込もうとしたが勝馬の決め手に屈した。馬場の良い外目を通ってエアシャカールと併せ馬の形になっていたら...は”たら・れば”になってしまうが、エアシャカールと違って不利な材料があった点を考えると、力負けではない。この次はパンパンの良馬場で雌雄を決して欲しい。
 3着のチタニックオーは追い込みにかけた口。最後方から2ばんてでレースを進め、最後の直線でメンバー中・2番目の末脚(35秒1)で3着に食い込んだ。追い込み馬は追い込んで届かずといった惜しいレースや、スローペースになって末脚不発といった事がどうしても多くなるが、今回は展開に填った感がする。ただ、指数的には掲示板に載る能力は十分にあるので、馬券的にはワイドで狙うと今回のように好配当が望めるかも知れない。
 それにしてもゲートを出なかったラガーレグルスの関係者は残念で仕方がないだろう。この日に向けて費やした労力・時間を考えると胸が痛む。だがこれで終わりではないし、人馬とも無事だったので、気を取り直して次回に期待したい。

 スタート直後のアクシデントを見た時に、サイレンススズカの弥生賞を思い出した。ゲートを潜ってしまった事件があったが、この事件は馬が悪かった(極度に興奮した)ためであると皆が納得しただろう。だが今回は、ゲートが開く前に馬が立ち上がっていたのはビデオからも見て取れた。リアルタイムで見ていた私も、馬の挙動がおかしいのはゲートが開く前に気付いたので、今回のアクシデントはそれを見落としたスターターのミスだろうと思う。JRAに抗議の電話が大分入ったようだが、後味の悪さが残るレースだったのが残念である。

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