2000年 スプリンターズステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 15 ダイタクヤマト 1086 57 104
2 9 アグネスワールド 1088 57 101
3 2 ブラックホーク 1088 57 101
4 12 ブロードアピール 1089 55 96
5 5 マイネルラヴ 1091 57 97
6 11 ユーワファルコン 1092 55 91
7 4 キングヘイロー 1096 57 90
8 3 タイキブライドル 1096 57 90
9 8 マイネルマックス 1096 57 90
10 16 タイキトレジャー 1097 57 88
11 1 ビハインドザマスク 1098 55 83
12 6 スギノハヤカゼ 1098 57 87
13 10 マサラッキ 1099 57 85
14 13 シンボリインディ 1100 57 84
15 7 ベストオブザベスト 1102 57 81
16 14 ジョーディシラオキ 1109 53 63

馬場指数:−0.08

枠連 5− 8¥ 2,350 11人気
馬連 9−15¥ 2,570 48人気
ワイド  9−15¥ 4,620 50人気
 2−15¥ 7,390 63人気
 2− 9¥   220  1人気


  仮柵が取れた中山は内ラチ沿いに良い馬場ができ、戦前からインコースを通った方が有利と言われていた。算出された馬場指数は−0.08。数字の上では”並”の馬場になっているが、内ラチ沿いを通った馬が先着しているため、平均化された指数上ではこの様な結果になったのだろう。実際は内ラチ沿いは絶好の馬場だったが、それ以外は結構時計のかかる馬場であったと見た目からは想像できる。
 ペースは前後半3F・33秒0−35秒6。馬場は”並”なので一応ハイペースだったと言えるが、このペースは”絶好の馬場”を通った馬が出したタイム。後ろから行った馬も追走に手こずるような早いペースだったのだろう。

 勝馬・ダイタクヤマトは好スタートから”絶好の馬場”を通って早め2番手でレースを進め、直線抜け出して念願の初重賞制覇をG1で飾った。ハイペースでも捕まえられなかったのは馬場を身方に付けたのが大きい。だが、指数104は平均より低いレベルと言わざるを得ない。G1勝馬に余りケチを付けたくはないが、本当にG1で勝ち負けできる力を付けてなければ今後は重い斤量を背負うことになり、苦しいレースを強いられることになる。今回のG1勝ちがこの馬にとって実力の証明になったのか、それともフロック勝ちと言われるのか。今後のレース振りを注意してみなければならない。
 2着のアグネスワールドは後ろの馬を気にし過ぎて、前の馬を捕まえることができなかった感じ。4角での位置取りが勝馬は先頭なのに対しアグネスは5番手、上がりも勝馬と殆ど同じでは到底捕まえきれない。今後は渡米して競走を続けるようだが、厳しい言い方をするとアメリカで通用する馬とは思えない。この予想を覆すような活躍は期待したいのだが...
 3着のブラックホークもアグネスと同じ様な内容だった。敵はアグネス1頭だと思ったのだろうが、何にしても安定して勝ち続けるような馬ではない。
 人気のビハインドザマスクは良いところ無く11着と敗退。予想のコーナーで書いたように、G1の実力は指数上からは伺えない。鞍上の騎乗に疑問が無くもないが、最内枠になった時点でこの結果は決まったように思う。次回に期待したい。

 わざわざこの時期に移行してしかも内と外で馬場が大分違うようなコースで本当のスピード王を決めることができるのか?。レース前に言われた欠点が浮き彫りになる結果になったような気がするが...


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