2000年 高松宮記念 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 13 キングヘイロー 1086 57 100
2 7 ディヴァインライト 1086 57 100
3 5 アグネスワールド 1087 57 99
4 16 ブラックホーク 1087 57 99
5 4 トキオパーフェクト 1088 57 97
6 12 スギノハヤカゼ 1088 57 97
7 14 マイネルマックス 1089 57 96
8 3 ブロードアピール 1089 55 92
9 8 トロットスター 1090 57 95
10 10 タイガーチャンプ 1091 57 93
11 6 ダイタクヤマト 1091 57 93
12 2 タイキダイヤ 1091 55 89
13 17 スピードスター 1093 57 90
14 1 メジロダーリング 1094 55 85
15 9 シンボリスウォード 1094 57 89
16 15 マイネルラヴ 1098 57 83
17 11 ストーミーサンディ 1105 57 73

馬場指数:−0.92

枠連 4− 7¥ 8,30018人気
馬連 7−13¥16,33031人気
ワイド  7−13¥ 3,17029人気
 5−13¥   760 5人気
 5− 7¥ 1,00011人気


 今年から3月に開催されるようになったこのレース、日程が変わって初めてのレースは馬場指数−0.92となかなか良い指数が出た。レースは前後半3F・33秒1−35秒5、馬場差を考えてもややハイペースだった。先行馬の殆どが掲示板に載れなかったのも、ハイペースだったことを物語っている。

 勝馬・キングヘイローは、道中7番手。いつもより前目でレースを進め、馬群に包まれないように外々を回ったので末脚を如何なく発揮できた。指数値100はG1レベルでは余り高くなく、レースのレベルは余り高くなかったようだ。
 2着のディヴァインライトもここのところ好調で、前走も高い指数値を出していた。好調の勢いであわやの場面を作ったが、後少しで勝馬に差されてしまった。勝馬とは道中ほぼ同じ位置取りだったが、4角で捲ったのが裏目に出た。今後も安定して成績が残せるかどうかはまだ分からないが、混沌としている今の短距離界で新たな惑星馬が生まれたのは嬉しい知らせ。今後も注目したい。
 1番人気のアグネスワールドはハイペースの流れで先行し、ゴール前お釣りが無くなって3着に破れたが、このレースで最も強い内容だったのはこの馬。鞍上がペース判断を誤ったか、それとも馬がかかってしまったか。日本のG1で今一歩の成績が示すように、この馬はG1には少し足りない存在。海外でレベルの低いG1を勝ったからと言って、過信は禁物であると言うことである。
 4着・ブラックホークは調整不足か?。迫力満点に見えた追い切りも、昨年末の状態には及ばない。もっと使い込んで良くなるタイプにも思えるので、これからどう立て直すかが注目。
 もう一頭の人気馬・マイネルラヴは16着に敗退。調教で凄いタイムを出して話題になっていたが、体の小さい馬故オーバーワークだったように思う。状態面で問題があったのだろう。

 Kヘイローは能力差で勝ったというよりも今回は鞍上の力が大きかったように思える。次回も安定して狙えるかは疑問である。だが、少なくともダートよりは走るはず。ずいぶん否定的な見方をしてしまったが、レース後の調教師、馬主の涙は今までの苦労を物語っていた。レースを勝った嬉しさというよりも、正直”ホッとした”というところだろう。こうした舞台裏の事情を知ると、より一層競馬を楽しむことができる。

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