2000年 天皇賞(秋) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 13 テイエムオペラオー 1599 58 105
2 15 メイショウドトウ 2003 58 102
3 10 トゥナンテ 2004 58 101
4 11 イーグルカフェ 2005 56 96
5 3 ナリタトップロード 2005 58 100
6 1 ユーセイトップラン 2008 58 98
7 9 ステイゴールド 2008 58 98
8 5 ロサード 2008 58 98
9 4 ダイワテキサス 2008 58 98
10 2 メイショウオウドウ 2010 58 96
11 6 ジョーヤマト 2015 58 92
12 8 サクラナミキオー 2018 58 89
13 14 ミッキーダンス 2020 58 88
14 7 トーワラノビア 2028 56 77
15 12 ロードブレーブ 2038 58 73
16 16 ミヤギロドリゴ 2040 58 72

馬場指数:−0.46

枠連 7− 8¥   490  1人気
馬連13−15¥   490  1人気
ワイド 13−15¥   260  1人気
10−13¥   740  7人気
10−15¥   820  8人気


 例年このレースは好天に恵まれる上に芝の状態も良いために、レコード時計が期待されるほどの高速コースになるのだが、今年はあいにくの雨。新潟の代替え開催の影響で芝の状態も余り良くなかったが、Bコース使用の東京の馬場状態は−0.46。以外と速いタイムの出る馬場であったようだ。
 ペースは前後半5F・59秒7−60秒2とほぼ同じタイム。前半3F・36秒8、上がり3F・36秒3。また、前半4F・48秒2、上がり4F・48秒3。前後半のタイムだけでなく、最初の3Fと最後の3F、最初の4Fと最後の4Fが殆ど同じタイムというのは珍しい。全体的に平均的な淀みのない流れだったと言える。

 勝ったテイエムオペラオーは中団外で待機、4角5番手から追い出すと先に抜け出した馬たちを並ぶ間もなく交わし快勝。全く危なげないレース運びで、一頭だけ別の次元で競馬をしていた感じだった。生涯初の100を越える105という指数も優秀で、レース前に懸念していたスピード競馬への対応も不安のないところを見せた。ただし残念だったのは、レース直後に内側に斜行し、イーグルカフェ、ステイゴールドなどに不利を与えてしまった。これ程の競馬ができるのだったら、もう少し王道とも言えるレースを見せて欲しかった。それにしても審議にもならないとは、JRAの対応にも疑問が残る。不利を受けたのが、世紀のどんでん返し(メジロマックイーンで1位入線も降着)を演じた武豊なのだから、武にしてみれば全く納得がいかないだろう。昔から言われ続けている不手際が、再び浮き彫りになった。
 2着はメイショウドトウ。好調なまま上位に食い込んだ感じで、指数的にもこの馬の能力は出し切っている。ただ、勝った馬が強すぎたと言うこと。○外に解放になって初の天皇賞(秋)だが、そう言う節目のレースで2着に入ったのも因縁というか、過去出走できなかった○外の馬たちの怨念(?)みたいなものを感じた。
 3着も上り馬のトゥナンテ。前走と同じく先行して内の経済コースでじっと我慢。前が空いたところで抜け出して粘り込むという作戦がはまった。指数的にも好調を物語る101という数値で、能力をフルに出し切っている。
 もう一頭の人気馬、ナリタトップロードは5着。出遅れ癖がモロに出てしまい、せっかくの内枠の有利を生かせなかった。あの位置では何回やっても勝てるはずがない。もう少し乗り方を考えてくるのかと思ったが、あれでは騎乗にクレームを付けられても仕方ないだろう。

 府中の2000mはトラブルが多いが、今回も大きな不利を受けた馬が出てしまった。それさえなければG1らしい良いレースだったのに、返す返すも残念だった。


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