2000年 天皇賞(春) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 5 テイエムオペラオー 3176 58 89
2 2 ラスカルスズカ 3177 58 88
3 11 ナリタトップロード 3178 58 88
4 3 ステイゴールド 3183 58 85
5 8 ホッカイルソー 3188 58 83
6 9 レオリュウホウ 3189 58 82
7 1 テナシャスバイオ 3190 58 82
8 7 トシザブイ 3193 58 80
9 6 ジョーヤマト 3193 58 80
10 4 トキオアクセル 3195 58 79
11 10 タマモイナズマ 3205 58 74
12 12 ノボエイコーオー 3251 58 51

馬場指数:−0.42

枠連 2− 5¥   290 2人気
馬連 2− 5¥   290 2人気
ワイド  2− 5¥   130 2人気
 5−11¥   130 1人気
 2−11¥   150 3人気


 馬場状態は良好で、馬場指数は−0.42だった。
 ペースは全中後半1000mを60秒9、65秒9、58秒9、ラスト1F・11秒9。いわゆる中だるみのレースで、中間1000mで13秒台/ハロンを3回記録している。前後半8Fは100秒1−97秒5で、前後半で2秒6も違っている。緩急自在に折り合いを付けられるかどうかが鍵になった。

 勝馬のテイエムオペラオーは道中7番手、3角手前から捲って出たナリタトップロードに着いていく形になり4角3番手から末脚比べ。決めての勝負になったら負けるはずもなく、最後は手綱を緩める余裕もあった。正に横綱相撲といった感じだが、馬の力を信じて乗った鞍上の手腕が光った一戦。戦前の予想通り、このレースは何回やっても勝馬だけは変わらないだろう。ただし、恒例のスローペースのため、指数は89と低レベル。
 2着はラスカルスズカだった。血統的にこんな長い距離は合わないと思うが、スローペースになればそんな馬でも上位に来ることが出来るという事だ。勝馬が3・4角で上がっていったときに着いていけなかったのが差になった。4角7番手からメンバー中最速の34秒2の末脚で上がっていったが届かなかった。
 3着のナリタトップロードは3・4角で捲って出て、早めに抜け出して逃げ込みを謀るという菊花賞と同じ手を使おうとしたが二番煎じは通用しなかった。TMオペラオーに着いてこられてほぼ同じ位置から末脚比べをしたのでは敵わない。この馬も距離適性は2000m前後にあると思われるので、そのくらいの距離で同じ手を使えば可逆転は十分可能。その舞台はもちろん秋の東京に用意されている。
 4着のステイゴールドは上がりの勝負になったらこの馬に出る幕はない。他の馬のレベルを考えると、上位3強を除いてはこの馬が一番強かったと言うことだろう。内ラチ沿いに一瞬抜け出せるかと思わせたが、そこから伸びないのがこの馬の特徴。またこの馬もこの距離は長いように思う。

 大きな不利もなく、少なくとも上位馬は全ての能力を出し切ったように見えた。最後の直線は見応えもあったし良いレースだったと思う。ただ残念なのは、毎度毎度スローペースになってしまう点。毎年書いているような気がするが、距離変更を考えられないものか...

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