2001年 東京優駿(ダービー) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 18 ジャングルポケット 2270 57 101
2 9 ダンツフレーム 2272 57 99
3 6 ダンシングカラー 2276 57 97
4 12 ボーンキング 2277 57 96
5 17 クロフネ 2279 57 95
6 7 テンザンセイザ 2281 57 94
7 4 ダービーレグノ 2282 57 93
8 10 プレシャスソング 2283 57 92
9 13 ビッグゴールド 2285 57 91
10 5 トラストファイヤー 2289 57 88
11 8 ダイイチダンヒル 2289 57 88
12 11 シンコウカリド 2291 57 87
13 15 マイネルライツ 2292 57 86
14 2 ルゼル 2294 57 85
15 16 スキャンボーイ 2304 57 79
16 3 キタサンチャンネル 2306 57 77
17 1 カチドキリュウ 2307 57 77
18 14 テイエムサウスポー 2320 57 68

馬場指数:+0.87

枠連 5− 8¥   330  1人気
馬連 9−18¥   560  2人気
ワイド  9−18¥   280  2人気
 6−18¥ 2,370 26人気
 6− 9¥ 3,170 35人気


 前日深夜から早朝にかけて降った大雨により、馬場状態は重。ダービーが重馬場で行われるのは、何とシリウスシンボリが勝ったダービーまで遡るという。馬場指数も通常より0.87秒ほど遅いタイムの出るという意味の+0.87と算出された。
 ペースは前後半6F・71秒3−75秒7。1000m通過58秒4は馬場状態を考えるとハイペースで、後半の方が前半より4秒以上遅いことからもそれが分かる。逃げたテイエムサウスポーが大差殿負けしたのも、このラップタイムを見ると頷ける。

 勝ったジャングルポケットは道中11番手の内目を通り、4角から直線入り口にかけて馬場の良い外側に出した。そして10番手からラストスパート。馬場の外目の荒れていない所を突き抜けて栄えある3歳馬の頂点に立った。ラスト3F・35秒6は、2着のダンツフレームと並び、メンバー中最速の上がりタイム。スピード、スタミナ、息の長い末脚を兼ね備えており、3歳馬のチャンピオンに相応しい内容だった。指数の101も大変優秀で、最近5年ではスペシャルウィークの109に次ぐ高い指数。因みにスペシャルウィークの年も馬場指数は+0.89と今年とほぼ同じだった。
 2着のダンツフレームも惜しいレースだった。4角の外々を回らされたロスが最後に響いたか。同じ上がりタイムでもこの差になった。折り合いが付き、距離の融通性もある、まさにブライアンズタイム産駒の特徴を持つ馬。今後も楽しみである。
 3着のダンシングカラーには驚いた。1200〜1600mで行われた新馬・未勝利戦を脱出するのに時間がかかったが、1800mの共同通信杯でいきなり5着、2000mの若葉Sで3着だったりと、長距離適性があるように思わせる成績。また、レースを重ねるごとに成長している感じもする。指数も97という値は、これまでの成績からは想像できない位良い値。今後も長距離では面白い存在かも知れない。
 もう一頭の人気馬、クロフネは離れた5着だった。レース前も異常におとなしかったり、気持ちが乗っていなかったのかも知れない。馬場が柔らかかったのも、跳びの大きなこの馬にはマイナス材料だった。また、直線でジャングルポケットより先に抜け出したが、外から馬体を被せられると怯んで内によれていたように、精神的にまだ若いようだ。今後も絶対的に信頼できる存在とは言えない。当日の気配を見てから買った方が良いようだ。

 配当的には1番人気で余り面白くなかったが、勝つべく馬が高い能力を発揮して勝ったレース。G1らしい厳しい流れになり、大変良いレースだったと思う。それにしてもこの馬達を全く相手にしなかった、アグネスタキオンのリタイアが惜しまれる。


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