2001年 フェブラリーステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 15 ノボトゥルー 1356 57 114
2 6 ウイングアロー 1358 57 112
3 16 トゥザヴィクトリー 1358 55 108
4 8 サンフォードシチー 1359 57 110
5 9 ゴールドティアラ 1361 55 104
6 1 ファストフレンド 1362 55 103
7 10 タマモストロング 1362 57 107
8 5 イーグルカフェ 1363 57 106
9 4 ビーマイナカヤマ 1364 57 105
10 7 アローセプテンバー 1366 57 103
11 14 プリエミネンス 1366 55 99
12 11 ナショナルスパイ 1368 57 101
13 13 ノボジャック 1368 57 101
14 12 ワールドクリーク 1379 57 90
15 3 マンボツイスト 1380 57 89
16 2 レイズスズラン 1392 57 76

馬場指数:−0.05

枠連 3− 8¥   840  4人気
馬連 6−15¥ 2,130 10人気
ワイド  6−15¥   920 10人気
15−16¥ 1,330 16人気
 6−16¥   920  9人気


 好天に恵まれ、というよりここのところまとまった雨は降らなかったため、ダートは時計がかかりそうなものだが、意外にも馬場指数は−0.05で、標準的なタイムの出る馬場と算出された。レース直前になり、ウイングアローの岡部ジョッキーから再検量の要求があるというハプニングがあった。恐らく返し馬で重りを落とした(様な気がした?)のだろう。結果的にこれは超々ファインプレーで、もしレース後の検量で斤量不足が発覚した場合、売り上げの多いG1だけに大変なことになっただろう。
 ペースは前後半4F・47秒1−48秒5と、後半が1秒4も遅い。時計的には余り速いペースにはならなかったが、重い砂の状態を考えると少々速いペースだったのか。掲示板は追い込み勢が多数を占めた。

 勝馬のノボトゥルーは、まずまずのスタートから自然と中団・7番手に付け、4角もほぼ同じ位置からスパート、最後は先に抜け出したトゥザビクトリーをきっちりと差し切って快勝。自然な形で中団外目に付けられたこと、捲りのタイミング、追い出しのタイミングがきっちり填った。東京コースに合っている脚質、またただ今絶好調の馬の能力を100%発揮した鞍上のファインプレーだった。指数114は立派な値で、ハイレベルなG1であったことの証明である。
 昨年の覇者ウイングアローは追い込み届かず2着。ちょっと位置取りが後ろ過ぎたか。内枠でスタートも余り良くなかったため、ずっとインコースに閉じこめられてしまったのが痛かった。だが、2着に入る辺りはさすがと言った感じ。
 初ダートのトゥザビクトリーは3着。4角馬なり、直線に入ってからも追い込み勢の脚色を測っているような余裕も見えたが、最後差されてしまうのはこの馬の能力の限界。理想的なレース運びをさせた鞍上のソツのない騎乗振りが印象的だった。オークスの時の様なレース振りだったが、あれ以上この馬に望むのは酷である。108という指数は、立派だと思うし、ダート適性も十分にあることを証明した。

 その他、サンフォードシチーはここまでレースの上がりが速くなるとちょっと分が悪い。ゴールドティアラも良く伸びて来ているがやはり1ハロン長いような気がするし、このメンバーに入ると追い込み一手では苦しいのではないか。また、ウィングアローよりも位置取りが後ろでは、5着が精一杯だろう。ファストフレンドは見せ場らしい見せ場はなかった。やはり峠を越したような気がする。

 負けたものの、あのペースできっちり2着まで来るウイングアローの強さが印象的だった。この強さなら、日本代表として胸を張ってドバイへ行けると思う。


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