2001年 菊花賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 2 マンハッタンカフェ 3072 57 87
2 10 マイネルデスポット 3073 57 87
3 8 エアエミネム 3074 57 86
4 13 ジャングルポケット 3076 57 85
5 11 ダンツフレーム 3077 57 84
6 6 メイクマイデイ 3078 57 84
7 3 チアズブライトリー 3080 57 83
8 14 アグネスゴールド 3081 57 82
9 12 テンザンセイザ 3081 57 82
10 9 タニノトリビュート 3082 57 82
11 5 アドマイヤロード 3083 57 81
12 7 サンライズペガサス 3083 57 81
13 1 ビッグゴールド 3087 57 79
14 4 ワンモアバンクオン 3089 57 78
15 15 ダービーレグノ 3089 57 78

馬場指数:−0.48

枠連 2− 6¥ 1,620  8人気
馬連 2−10¥46,210 54人気
ワイド  2−10¥ 6,690 49人気
 2− 8¥ 1,220 12人気
 8−10¥ 4,910 42人気


 天候はあいにくの小雨だったが、馬場に影響を与えるほどではなく、馬場指数は−0.48。通常より0.48秒速いタイムの出る馬場であった。

 マイネルデスポットが単騎逃げの形になり、1000m毎のラップは63秒0−64秒2−60秒0と超スローペース。先行馬が有利な流れになった。
 ムーンライトカフェは道中終始内ラチ沿いの経済コース、スタートから暫くは馬群の後方に位置していた。そしてペースが落ち着いた頃に徐々に進出。3角では6番手まで取り付いたが、3角過ぎから終始追い通しだった。もうダメかと思った残り100mでようやく逃げるマイネルデスポットの脚が止まり、栄えある菊の大輪を手中に収めた。前々走、前走と2600mのレースを経験させていたせいか道中も折り合っていたので、人気馬がかかり気味でスタミナをロスしていたのとは裏腹に、この馬はスタミナのロスを最小限に抑えることができたのが大きい。追い出しのタイミングもピッタリで、無理なく先団に取り付いた鞍上の腕が光った一戦だった。2000mくらいの距離だとこの馬の持ち味が出ないのかも知れない。今後長距離レースでは目が離せない一頭になった。だがスローペースのため、指数は87と低調。
 2着のマイネルデスポットはマイペースに持ち込んで逃げ込みを謀ったが、ムーンライトカフェと違って最後に切れる脚がなかった。今回のレースを見て、この馬は昔は良くいたバリバリのステイヤータイプといった印象を受けた。今後もなかなか勝ちきるまでは行かないが、長距離レースで楽に逃がすと怖い存在になるだろう。
 エアエミネムは人気の3強の内、最も前で競馬をしたが、4角でほぼ同じ位置にいたマンハッタンカフェに上がりで差を付けられてしまった。やはり距離的にはもう少し短い距離が合っていると思うが、折り合えさえ付けばある程度の距離はこなせるということも確認できた。
 ジャングルポケットは終始かかり通し、抑えきれないといった感じだったので、そこでスタミナを無駄に使ってしまった。休み明け初戦というのも響いた様だ。
 ダンツフレームは殿から行っては届かない。最後良く追い込んではいるが、騎乗ミスといっては厳しすぎるか。とにかく位置取りが全て。3強の着順は道中の位置取りの順になったが、メンバー中最速の末脚を使ったのはこの馬。唯一33秒台の33秒9という上がりを見せ、今年の3歳馬の中で最も切れるのはこの馬であろう。

 追い切りのVTRを見た時、良く見えたのがムーンライトカフェ、マイネルデスポット、テンザンセイザだった。そして最も良く見えた馬が2着、それに次ぐのが1着だった。長距離レースの予想の時、”指数以外の要素を考慮する”ということを良く言うが、こういうレースを見るとそのことを痛感する。そういう意味では、非常に印象的なレースだった。


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