2001年 天皇賞(春) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 1 テイエムオペラオー 3162 58 89
2 5 メイショウドトウ 3163 58 88
3 12 ナリタトップロード 3164 58 88
4 3 マックロウ 3166 58 87
5 11 アドマイヤボス 3167 58 86
6 7 メジロランバート 3168 58 86
7 8 イブキガバメント 3174 58 83
8 10 エアシャカール 3179 58 80
9 4 エリモブライアン 3183 58 78
10 2 サンエムエックス 3191 58 74
11 9 タガジョーノーブル 3191 58 74
12 6 セイウンスカイ 3320 58 9

馬場指数:−1.13

枠連 1− 5¥   460  2人気
馬連 1− 5¥   500  2人気
ワイド  1− 5¥   230  2人気
 1−12¥   190  1人気
 5−12¥   310  4人気


 あいにくの雨の中行われたレースだが、馬場は思ったより悪くなく、馬場指数は−1.13と算出された。つまり通常より1秒13速いタイムの出る馬場であったという意味である。
 レースは前中後半1000m通過タイムが58秒3−64秒2−61秒4(ラスト1F・12秒3)。人気どころは中団で各々牽制しあったが、先行したい馬が何頭かいたのが前半のハイペースの原因。結果として前半はかなり縦長の展開になった。ラップ上は前後半8F・96秒2−100秒0と3秒8も違うハイペースだが、中団で構えていた馬たちにとっては平均ペースだったと思われる。

 勝ったテイエムオペラオーは中団で折り合っていたが、3角・4角辺りでいざ追い出してみたら反応が鈍く、ムチを使うような所も見せたが、結果としては圧勝だった。馬が仕掛け所を分かっているといった感じだが、年齢と共にズブさが出てきたのか。これで史上初の天皇賞3連覇という偉業を達成したのだが、相変わらず指数は低調で89。この馬の強さは指数では推し量れないようだ。
 2着のメイショウドトウはまた2着。テイエムより後ろから追い込むのがパターンになっているが、差し脚ではテイエムに敵わないと思う。非常に良く伸びて最後は追いつめているのだが、並んだら恐らくテイエムが更に伸びるのだろう。前に行ける脚質があるので、鞍上ももう少し乗り方に工夫をしなければ永久に2着から抜け出せないだろう。
 3着はナリタトップロード。調子は間違いなく良かったが、やはり柔らかい馬場が向かなかったか。馬場指数は悪くないのだが、馬場が柔らかかったのは間違いないので、こういった馬場ではこの馬は大きなハンデを背負うことになる。メイショウと違ってテイエムを負かしにいく乗り方で4角で先に抜け出した分、最後に足りなくなったがこれは仕方ないだろう。

 最後に。セイウンスカイは他に出るレースがなかったのだろうか。出走すれば人気になるのは分かっていたはずなのに、余りにもレースにならな過ぎた。長期休養明けの馬が適当なハンデで出走することができるレースを一度使ってからの方が、馬のためにもファンのためにも良かったと思うが...。こういうレースを見るたびにこういったことを考えてしまう。


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