2002年 フェブラリーステークス レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 9 アグネスデジタル 1351 57 120
2 12 トーシンブリザード 1353 57 118
3 2 ノボトゥルー 1354 57 117
4 3 トゥザヴィクトリー 1355 55 112
5 8 トーホウエンペラー 1356 57 115
6 5 サウスヴィグラス 1362 57 109
7 4 ゲイリーイグリット 1362 55 105
8 15 プリエミネンス 1363 55 104
9 7 ウイングアロー 1363 57 108
10 16 ノボジャック 1364 57 107
11 14 リージェントブラフ 1365 57 106
12 11 ゴールドティアラ 1367 55 100
13 10 スノーエンデバー 1369 57 102
14 6 イーグルカフェ 1369 57 102
15 1 イシヤクマッハ 1369 57 102
16 13 ワシントンカラー 1372 57 98

馬場指数:+0.53

単勝   9¥   350  1人気
複勝   9¥   150  1人気
枠連 5− 6¥ 1,300  6人気
馬連 9−12¥ 1,350  4人気
ワイド  9−12¥   630  4人気
 2− 9¥   410  1人気
 2−12¥   700  5人気


 午後には雨が降る予報が出ていたが、レース直前になってパラパラ降り出した程度で、レースには影響が出なかった。馬場指数は+0.53で、やや時計のかかる馬場だった。”何が何でも”というタイプの逃げ馬がいなかったためか、スタート直後は互いに様子を伺っており、アグネスデジタルが積極的な姿勢を見せてから先行馬が一斉に前に行き始めた。その様子はスタート直後の1ハロンが13秒0なのに対し、その直ぐ後の1ハロンが10秒8であるということからも、各馬が慌て手前に行き始めたというのが分かる。
 全体的なペースは1000m通過が58秒8、前後半4F・46秒8−48秒3。1000m通過タイム、及び前半よりも後半の方が1秒5も時計がかかっている点を考えると、ハイペースだったと言えるだろう。

 アグネスデジタルは好スタートから他馬が行かないのを見て一時2番手に付けた。スローペースを嫌ったため、鞍上がワザとその様な前に行く素振りを見せたのだろう。そして思惑通りのハイペースになった後は6番手でレースを進め、直線に入ると強烈な末脚で快勝。着差以上に強い内容だった。指数の120もG1としては十分で、ペースや時計にかかわらず勝てるというのは真の強さを身につけた証拠。それにしても芝でもダートでも国内でも国外でも変わらぬ強さを見せつけるというのは素晴らしいの一言である。
 2着のトーシンブリザードは道中アグネスデジタルを見ながらレースを進め、4角8番手から追い込みに賭けたが上がりタイムが勝馬と同じになってしまっては位置取りの差の分だけ勝馬には届かない。だが公営最強馬の称号には偽りがなく、既に稀代の名馬に成りつつあるアグネスデジタルに負けたのでは相手が悪かったとしか言い様がない。
 3着のノボトゥルーは前記2頭よりも前で競馬をしたが、ハイペースが響いたのか末脚は鈍かった。それでも安定して上位に食い込んでくる辺りはさすがと言った感じ。また、トゥザヴィクトリーは相変わらずの詰めの甘さが見られた。

 史上初のG1・4連勝を飾ったアグネスデジタルは、次走はドバイで世界の強豪と対決する訳だが、志半ばでリタイヤしたクロフネのためにも良い走りを期待したい。


G1レース回顧に戻る      ホームに戻る