2003年 エリザベス女王杯 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 7 アドマイヤグルーヴ 2118 54 93
2 5 スティルインラブ 2118 54 93
3 14 タイガーテイル 2120 56 95
4 3 レディパステル 2121 56 95
5 15 ローズバド 2121 56 95
6 9 ダイヤモンドビコー 2122 56 94
7 8 ヤマカツリリー 2123 54 89
8 1 アナマリー 2124 56 93
9 2 オースミハルカ 2124 54 89
10 6 ヘヴンリーロマンス 2125 54 88
11 12 トーワトレジャー 2127 56 90
12 4 メイショウバトラー 2129 54 85
13 11 ショウナンバーキン 2133 56 86
14 10 シンコールビー 2138 54 78
15 13 スマイルトゥモロー 2140 56 81

馬場指数:+0.32

単勝   7¥   360  2人気
複勝   7¥   140  1人気
     5¥   140  2人気
    14¥   910 11人気
枠連 3− 4¥   470  1人気
馬連 5− 7¥   530  1人気
ワイド  5− 7¥   280  1人気
 7−14¥ 2,990 33人気
 5−14¥ 2,830 31人気


 馬場指数は+0.32で、秋華賞の時と殆ど変わらない。前半5F・57秒5,中間1F・12秒2を挟んで、後半5F・62秒1。前後半5Fで後半の方が4秒6も遅い超ハイペース。これでは逃げたスマイルトゥモローが潰れても(結果殿負け)仕方ない。後半のハロンラップは全て12秒台と、スタミナが必要なレースになった。

 勝馬はこのハイペースを見て道中10番手。前走差しきれなかったスティルインラヴをかなり前に見ながらレースを進め、4角で外に持ち出すとスティルインラブとの末脚比べとなった。今まで切れ味では敵わなかったがハイペースに助けられてスタミナが必要になったのがこの馬に向き、ようやくスティルインラヴより前でゴールする事が出来た。悲願のG1初制覇は鞍上の冷静なペース判断と、絶妙な追い出しのタイミングによって成し得たもの。指数は牝馬としては平均的な値となった。
 スティルインラブは切れ味なら負けなかったがスタミナとなると僅かながら及ばず、ハナ差で4冠目を逃してしまった。一旦アドマイヤに差された所また差し返した様に、強烈な勝負根性を持った馬。負けたとはいえ、十分にその強さを示した。現状では斤量差が無ければ牡馬と同等の勝負はできないが、来年の秋、この馬が最も強くなった時が楽しみである。
 当サイトで一言推奨しておいたタイガーテイルが3着に入った。伊達に世界を転戦してきている馬でない事は分かったが、このメンバー相手に勝ち切れないのは詰めが甘いせいだろう。

 切れ味で及ばなかった馬がスタミナ勝負になってようやく勝つ事が出来たという点では、菊花賞と同じような内容だったが、先々週の天皇賞と違い、何か清々しさが残った。


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