2003年 菊花賞 レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 8 ザッツザプレンティ 3048 57 93
2 2 リンカーン 3049 57 92
3 17 ネオユニヴァース 3050 57 92
4 4 ゼンノロブロイ 3053 57 90
5 18 マッキーマックス 3054 57 89
6 13 チャクラ 3056 57 88
7 16 ヴィータローザ 3056 57 88
8 5 トリリオンカット 3057 57 88
9 10 サクラプレジデント 3060 57 86
10 12 シルクチャンピオン 3063 57 85
11 15 アスクジュビリー 3064 57 84
11 9 コスモインペリアル 3064 57 84
13 6 マーブルチーフ 3064 57 84
14 1 ニシノシンフォニー 3070 57 81
15 7 ペルフェット 3081 57 75
16 3 サウスポール 3082 57 74
17 11 マイネルダオス 3083 57 74
18 14 テイエムテンライ 3088 57 71

馬場指数:−1.20

単勝   8¥ 2,020  5人気
複勝   8¥   350  5人気
     2¥   280  4人気
    17¥   130  1人気
枠連 1− 4¥ 4,700 15人気
馬連 2− 8¥ 5,540 15人気
ワイド  2− 8¥ 1,520 15人気
 8−17¥   690  7人気
 2−17¥   580  5人気


 馬場指数は先週の秋華賞より更に速くなり、−1.20。だからというわけではないのだろうが、前・中・後半5Fが60秒6−63秒7−60秒5で、近年では珍しくなった平均ペースの長距離戦となった。。因みにエアシャカールが勝った2000年が61秒5−62秒8−60秒4で勝ちタイムが3分4秒7だったので、この時に近いラップを刻んでいるが、前半1000mが速いので更にスタミナが必要になった。

 勝馬は3〜4角にかけて捲って出て4角先頭。それを見たネオユニヴァースのデムーロも着いて行って直線の末脚勝負に出た。見応えのある追い比べ立ったが、勝負は意外とあっさりと付いた。スタミナに優って末脚に劣るザッツザプレンティが、末脚に優ってスタミナに劣るネオユニヴァースを逆に引き離して快勝。鞍上の仕掛け所が絶妙だった。また馬の状態、特性を把握していなければああいう芸当は到底できない。久しぶりに長距離戦における腕比べを堪能させて貰った。勝馬に関しては今後も長距離戦で活躍すると思われるが、一般的に長距離戦はスローペース、上がりの競馬になる事が多いので、今後は苦戦するかもしれない。今後の成長とレース振りに注目である。
 負けたとはいえネオユニヴァースもよく走っていると思う。3冠目でスタミナ勝負のレースになってしまったのは計算外だった。いつも通りの末脚勝負だったら堂々の3冠馬が誕生したかもしれないと思うと、強さだけでは達成できない”3冠”というタイトルに改めて敬意を表したくなる。
 最後の直線だけで2着に食い込んできたリンカーンにも今後は注目。上がり3F・35秒0はメンバー中最速だった。ゼンノロブロイは鞍上も認めている様に最内に閉じこめられてしまうというマズイ騎乗だった。最後4着に来ている様に、完全に脚を余して負けている。ちょっとした事で明暗が分かれる、これも競馬である。サクラプレジデントは全く良い所無かった。道中で内ラチに何度も体をぶつけていた様に、気性が悪すぎる。まともに走れば強いとは思われるが、今のところ長距離には向いていない。精神面での成長が必要で、単純に鞍上を変えればいいという問題ではない。”武豊に代われば...”といった風潮が感じられるが、走るのは馬である事を忘れてはならない。

 指数的にも優秀で、久しぶりに良い菊花賞を見た感じがした。


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