2003年 天皇賞(秋) レース回顧

着 順 馬 番 馬 名 タイム 斤 量 指 数
1 18 シンボリクリスエス 1580 58 110
2 7 ツルマルボーイ 1582 58 109
3 4 テンザンセイザ 1584 58 107
4 2 エイシンプレストン 1585 58 106
5 12 カンファーベスト 1586 58 105
6 1 サンライズペガサス 1587 58 104
7 10 ファストタテヤマ 1588 58 104
8 9 ロサード 1590 58 102
9 16 イーグルカフェ 1590 58 102
10 6 ダービーレグノ 1591 58 101
11 17 ヤマノブリザード 1591 58 101
12 3 トーセンダンディ 1592 58 100
13 5 ローエングリン 1597 58 96
14 15 トーホウシデン 1598 58 95
15 14 トレジャー 2001 58 93
16 8 モノポライザー 2001 58 93
17 11 アグネスデジタル 2004 58 91
18 13 ゴーステディ 2027 58 72

馬場指数:−1.50

単勝  18¥   270  1人気
複勝  18¥   140  1人気
     7¥   250  4人気
     4¥   560 10人気
枠連 4− 8¥   710  1人気
馬連 7−18¥ 1,310  3人気
ワイド  7−18¥   530  3人気
 4−18¥ 1,820 24人気
 4− 7¥ 2,950 38人気


 馬場指数は−1.50で、普段より1.5秒速いタイムの出る馬場。とはいえ、逃げたローエングリンのペースの前半5F・56秒9はどう考えても飛ばし過ぎ。後半5Fが61秒1なので、前後半5Fの差が4秒2と超ハイペース。

 勝ったシンボリクリスエスの上がり3Fが33秒6なので、脚が上がったローエングリンを交わす時はまさに並ぶ間もなく置き去りにした感じだった。道中中段に位置し、折り合いも付け、終いも完璧でまさに横綱相撲。このメンバーなら何回やっても勝馬だけは変わらなかっただろう。算出された指数は驚異の110。久しぶりに見る高い値であるが、これだけ高い指数を出すと次走の反動が怖い。日本馬のエースとして世界に挑戦するのだが、この点がちょっと気がかり。
 2着のツルマルボーイは道中最後方で、ペースも速くなり展開もこの馬に身方した。メンバー中最速の33秒1の末脚で追い込んできたが追い込み馬の宿命で、後一頭交わす事が出来なかった。状態も悪くなかったので人生(馬生?)最大のチャンスだったが、相手が強すぎた。もう少し前で競馬が出来る様でないと、到底シンボリには敵わない。
 3着のテンザンセイザは人気も無く穴を開けた形になったが、追い切りの動きも良かった様に状態は最高だったのだろう。逆に上位人気のアグネスデジタルは追い切りの動きに精彩が見られなかった様に、状態面に問題があった様だ。

 「自分の馬を潰す為に(ゴーステディが)競りかけてきた」とローエングリンの鞍上は文句を言った様だが、見当違いも甚だしいコメントである。自分の騎乗ミスを人のせいにするとは、プロとして失格である。馬の性格からして2番手に控える事も出来たはずだし、ハイペースである事は乗っている騎手が一番良く分かっていたはず。それでも何も出来なかったのは騎乗に問題があったと言わざるを得ない。後日、JRAにファンからローエングリンの騎乗について苦情が多数あった様だが、当然の成り行きだと思う。

 シンボリクリスエスのスカッとする勝ちっぷりに反して、嫌な後味が残ってしまったレースだった。


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