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スピード指数による勝ち馬予想について |
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スピード指数について |
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スピード指数の構成要素 |
競馬場毎に平均的なタイムを用意しておき、レースに出走した各馬のタイムとその平均的なタイムとの差を表したものがスピード指数であり、その平均的なタイムを基準タイムと呼ぶ。
競馬中継などで解説者が”××番の馬は持ちタイムが1番なので、このレースでは抜けた存在だ”等と言うことがある。各々の競馬場はコース形態が全く異なり、坂の有無、左回り・右回りも違う2つの競馬場で出したタイムを単純に比較は出来ない。極端な例を言うとスタートからゴールまでずっと下り坂のコースと、逆にスタートからゴールまでずっと上り坂のコースがあった場合、前述の解説者はそういったコース形態に関係なく単に数値の大小で”××番の馬が良い”と言っている事になる。これはどう考えてもおかしいはずである。
スピード指数では、競馬場、距離、芝・ダート毎に基準となるタイムを持っている。従ってこのタイムとの差を比較すると、全ての馬が各競馬場で出したタイムを同じ物差しで測る事が出来るのである。基準タイムはスピード指数を算出するときの正に心臓部である。
馬場指数
競馬には馬場状態というものがあって、同じ距離、同じコースであっても各馬が出すタイムは日によって違う。一般に雨が降って芝が濡れた状態だと速いタイムは出難く、逆にダートでは少し濡れて締まった方が速いタイムが出やすい。この馬場状態によるタイムの差を数値にしたのが馬場指数である。当方で使用している馬場指数は、標準状態との差を秒数で表したものに近い数値を使用しているので、”G1レース回顧”のコーナーで表示している馬場指数が表す数値は、秒数を意味するものと思って頂いて良い。馬場指数は基準タイムに次いでスピード指数の第2の心臓部である。
距離指数
ある人が陸上レースで世界レコードに1秒及ばずに走ったとする。そのレースがもし42.195kmのマラソンだったらすごい記録が出たことになるが、100mの短距離レースだったらどうだろう。100mを10秒8位の記録だったら、世界レベルで見れば平凡なタイムということになる。つまり、走る距離により1秒の価値が全く異なるのである。競馬にも同じ事が言え、1200m走っての1秒差と、3000m走っての1秒差では1秒の価値が異なり、後者の方が実質的な差としては少ないことを意味する。スピード指数では各距離における1秒の価値を校正するが、その時の定数を距離指数と呼ぶ。距離指数は距離によって決まるもので、どの競馬場でも同じになっている。細かい事を言うと各競馬場で距離指数は異なるが、その差はわずかであるので当方の計算方法では全ての競馬場で共通の距離指数を使っている。
斤量
競馬では各馬に課せられる斤量が異なることがよくあり、その最たるものがハンデ戦である。俗に言われている様に、1kgの斤量差は0.2秒の走破タイム差になることを原則とし、スピード指数でも1kgの斤量差を2の指数差として計算する(スピード指数では0.2秒の差を2の指数差として表す)。
以上の様な要素から、各馬の過去の走破タイムを指数化する。計算式は次に示すようになる。
+(斤量−55kg)×2+80