クラス指数の意味は、競走馬は出走したレースのクラスに応じたタイムでしか走らないという前提を指数化したものである。計算方法は、競馬場、賞金条件毎に平均走破タイムを計算し、それと基準タイムの差を距離指数(第3回で取り上げた)で補正したものである。一部を掲載すると、表6の様な値になる。
札幌競馬場、芝(表6では"Shiba"というフィールドが-1になっていると芝コースを意味する)で比較すると、1000万下で約-0.42、1600万下で約-1.88、オープン("競走条件略称"がOPとなっているところ)では約-0.33となっている。最も速く走っているのが1600万下ということになり、"クラスに応じた走り方をする"とは言い切れないことがわかる。1600万下のデータに関してはサンプル数が少ないということは言えるが、オープンのレースは31もデータ数がある。これとデータ数64の1000万下とを比べても、1000万下の方が速く走っているという結果になる。 ただ、全般的にはクラスに比例していると見ることもできる。前々からクラス指数は疑問に思っていたが、こうして検証してみるとなるほど、一応理にかなった物なのだということは確認できた。
最初からクラス指数に否定的な態度をとっていたが、クラス毎に格差と言えるタイム差のような物があることは薄々感じていた。予想のコンテンツで発表しているスピード指数表を見ると、前走1600万下で80位の指数しか出ていなかった馬が、G1で90を超える指数を出すことは良くあるからだ。これこそレースのレベルということになるかとも思うが、周りが手を抜かない(楽をさせない)ために自然と馬が全力で走ると考えられる。だとすると、出走各馬の相対的な能力比較ができれば別にクラス指数という物を設けなくてもいいことになる。
ここまで読んで下さった方にはどっちつかずの結論になっている様に感じるかもしれないが、検証前に思っていたほど悪い考え方ではないということを実感した。これから新しい指数理論を構築していく場合、別の方法を採るかもしれないが一考の価値がある指数であるということをここでの結論とする。