建築用語辞典

用語辞典と言っても実際は私の独り言のページです(^^;)。
私の建築に対するいろいろな考えをヘリクツもまじえて並べました。
内容に関してはウソもあるかもしれませんので要注意です(^^;)。
これから家を建てる人のために簡単な用語解説も混ぜてあります。
暇な人はおつきあい下さい。


2x4工法
ツーバイフォー工法

CAD
製図板の代わりにコンピューターを使って図面を描きます。
機械製図から始まった手段だと私は認識しています。
建築CADとしては汎用CAD専用CADがあります。

アンカーボルト
木造住宅で言えば土台と基礎を繋ぎ固定する金物。
最近テレビ等で欠陥住宅特集みたいな事をやっていますが、これもよく指摘される部分です。
住宅金融公庫では、アンカーボルトに限らず構造上重要である金物類には、ある程度基準を
設けています。
公庫を使わない場合にもこのへんはチェックしましょう。

確認申請
家を建てるときには家を建てる前に「建築確認申請」というものを出さなければなりません。
(地域によって不要のところもあります)
これは建てようとしている家が安全、衛生上問題ないかどうか法律に則って行政が確認する為のものです。
名前のとおり「確認」であって「許可」ではありませんが、「許可」だと思ってもらって構わないと思います。

環境ホルモン
最近テレビなどで聞くことの多い言葉です。
一般的に「○○ホルモン」というと生物の各器管などから分泌される生体に影響を与える化学物質のことをいうのですが、環境ホルモンは体の外から生体に影響を与える化学物質のことをいうようです。これは自然界に存在するものもあれば、人間がつくりだしたものもあります。
最近騒がれているのは環境ホルモンのうち、人間がつくった人体に悪影響を与えるものです。ホルムアルデヒドなどがあります。

基礎
建築物を地盤に固定し建築物の荷重を地盤に伝えるためのもの。
一般的にはコンクリート製です。
基礎にもいくつか種類があり在来木造住宅では布基礎が多く使われます。
布基礎には鉄筋が入っている物と入っていない物があります。
当然鉄筋があったほうが丈夫ですが必ずしも必要というわけではありません。
その地域や建物の構造、地盤の状態等で決まります。
他には独立基礎、べた基礎等があります。

欠陥住宅
最近この言葉を良く耳にします。
一体どうなっちゃってるの?我家は大丈夫?なんて心配されている方も多いのではないでしょうか。
数年前の住宅新築ブームの頃のずさんな工事の爪後が今ごろになってピックアップされてきたという感じがします。
主に金物類の不備、地盤不良、手抜き工事などが原因です。
またこれらが起こってしまった原因は工事管理の不行届き、工期短縮などです。
実際欠陥住宅を見ると工事管理者がいなかったのではないかと思われるようなものが多いです。
逆に言えば工事管理さえきちんとしていれば、この程度の欠陥ならば未然に防げていたのではないかと思われます。
尚、工期に関しては家を建てる方が工事を急がせてしまったというケースもありますので要注意です。

建築家
本やテレビでよく耳にする言葉ですね。
この言葉の定義は特にありません。
一般には本を執筆していたり、大学の教授だったり、国内外の有名な建築物を設計したりしている人達の事を言うようですが、小さな設計事務所の設計士でも「建築家」を名乗れば建築家になります。

建築士
建築物の設計を業務として営む人の事。一般には「設計士」と呼ばれることの方が多いようです。
またそういった業務を行う為に必要な資格の名称でもあります。
現在「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つがあります。
「建築家」になるには資格はいりません。
でも「建築家」と呼ばれる人も基本的にこの資格を持っています(はずです(^^;))。

住宅金融公庫
家を建てようと思ったことのある人なら、聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
一般的には「公庫」と略されて呼ばれています。
住宅を建てる人達に低金利で工事費の一部を貸してくれる機関です。
ただし借りるためには建物の規模や構造、建築主の収入など一定の条件があります。
構造基準にはいろいろなタイプがあります。
現在は基準金利で借りるのには「耐久性+バリアフリー」と「耐久性+省エネ」というふたつのタイプのどちらかの構造基準を満さなくてはいけません。
この他に割増融資を受けるための基準も「高規格住宅」などいろいろあります。
公庫の融資をうける場合これらの組合せによって、融資金額と金利が決定されます。

筋かい
建物に加わる風や地震などの横方向の力を負担する部材。
主に木造在来軸組工法に使われる構造上きわめて重要な部材で、柱と柱の間に斜めに入っているものです。
2x4工法などの壁式構造では筋かいではなく、構造用合板というものを使用します。
居間や和室などでは大きな窓を付けるケースが多いですが、こういった場合に筋かいが
偏ったり不足しがちです。
なお、筋かいはその数を計算によって算定するように法律で决められています。

専用CAD(建築用)
CADと呼ばれるもののうちで、部屋や建具、床、壁等、あらかじめ用意されているものをマウスを
使って画面上に置いてゆくタイプのもので、これらを配置した後に作図コマンドを実行すると、
あっという間に図面ができてしまいます。
私の知っているものでは、ARCHI-TRENDシリーズやSECOM-CAD、スペース遊等があります。

ツーバイフォー工法
ハウスメーカー等でよく採用される木造の工法のひとつ。
在来軸組工法が線材(柱や筋かいなど)を使って軸力として荷重を基礎に伝えるのに対して、2x4工法では耐力壁を配置して壁(面)で荷重を伝える壁式工法です。
簡単にいうと在来軸組工法は割ばしの端に接着材を付けて組み合わせたような「骨組」で、2x4工法は「箱」そのものといった感じです。
それぞれに長所と短所があります。

土台
木造建築物に使われている基礎の上に固定する構造材。
この上に柱が乗ってゆきます。
公庫仕様では防腐処理が義務付けられています。
もちろん公庫を使わない場合もこの処理は必要なものですので要チェックです。

汎用CAD
CADと呼ばれるもののうちで、製図板を使って手で一本一本線を引いてゆくように、マウスを使って
モニタ上に作画してゆくタイプのもの。
そのためその名のとおり汎用性が高く、建築以外でも機械製図、電気電子製図等あらゆる用途に
使用することができます。
代表的なものにAUTO-CADなどがあります。

品確法
正式には「住宅品質確保促進法」。
平成12年4月に施行された出来たてホヤホヤの新しい法律です。
これから家を建てるひとにとっては知っていた方がよい法律です。
内容は大きく分けて3つあります。

ひとつは「瑕疵担保期間10年の義務化」です。
簡単に言うと、住宅の重要な部分に欠陥が見つかった場合、引渡し後10年間は工務店などに対し賠償請求ができますよ、というもの。
ただし、平成12年4月以降に引渡しのあった新築住宅に限ります。
今まではだいたい2年から5年程度の契約が多かったので、一気に10年まで延びたということですね。

もうひとつは「住宅の性能表示制度」。
これは住宅の性能を表示するのにルールを决めたもので、例えばカタログなどを見ると、
Aホームの○○断熱工法とBハウスの××断熱工法って、どう違ってどっちが優れているの?
なんてことよくあります。
このへんを消費者にわかりやすくするために、共通のルールで第三者の目からランクをつけましょうということです。
Aホームの工法は断熱性能Bランク、Bハウスの工法はCランクなどと表示されれば工法自体を理解しなくても比較しやすくなりますね。
この制度の目的はこれだけではないのですが、とりあえずこんな感じと思ってください。

最後は「紛争があったときの処理体制の整備」なのですが、
これはそのような事態になったときに関る制度なので、その時は専門の人に相談しましょう。
ここでは説明しません。

ホルムアルデヒド
最近なにかと話題になる環境ホルモンのひとつ。
専門外なので詳しくはわからないのですが、建築材料で接着材を使用している物に多く含まれているようです。
例えば集成柱・梁、コンパネ、ベニヤ、化粧合板等、また、これらを使っている家具、建具、机、それから合板の床・壁、ビニールクロス、塗料の一部・・・。
こんな具合いに家の中にあるほとんどの物が含まれているということらしいです。
現在はF1規格といってこのホルムアルデヒド等の環境ホルモンを使わない(少い?)材料が開発されています。気になる方は家を建てるときに指定してみてはどうでしょうか。
ただ、どこにでも使われているものなので、現在では家の中のホルムアルデヒドを少くすることはできてもゼロにするのは不可能だと思います。
建築材料でゼロにできても、テーブルや本棚、家電、インテリアに含まれているかもしれません。

まだまだ数が少ないので定期的に増やしてゆきます。既にあるものも内容を変更します。
役に立つ?情報なんかもここに並べてゆきたいと思っています。
たまには見に来て下さいね。