ハンドベル ミニ知識

A. ハンドベルの起源

B. ハンドベルの素材

C. ハンドベルの仕組み

D. 日本のハンドベル

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A. ハンドベルの起源

ハンドベルは約400年前にイギリスの教会で、タワーベルの練習用に造られたのが始まりといわれています。楽器としてはアメリカに渡ってから成熟しました。正式名称をイングリッシュ・ハンドベルといいます。

B. ハンドベルの素材

ハンドベルは錫と銅の合金であるブロンズで造られています。音響の向上のため、防錆のコーティングを施していないので大変に錆びやすく、以前温泉地に演奏にいったときにはイオウ臭のする空気に触れただけでベルが変色してしまったこともありました。ハンドベルの演奏者が白い手袋をしているのは汗に含まれる酸と塩分からベルを守るためで、さらに指紋がつくのを防ぐために木綿製がよいとされています。

C. ハンドベルの仕組み

ハンドベルの一個いっこがピアノの鍵盤に対応し、現在のところ、7オクターブ(85個)が作られています。また、440HZを基準に1オクターブ分高く調律されています。
現在ハンドベルを造っているのは世界でも4社だけで、日本では造られていません(米マルマーク社、米シューマリック社、英ホワイトチャペル社、英ジョン・テイラー社)。

日本ではゼンオンとウチダとカワイがスチール製や真鍮製のミュージックベル(メロディベル)という楽器を作っていますが、構造や音質がハンドベルとは違いますので、区別して考えてください。

D. 日本のハンドベル

日本に最初のハンドベルのグループが作られたのは1967年です。北米や欧州では教会を中心に普及していますが、日本ではキリスト教系の学校を中心に普及しました。最近では市民グループなどにも輪が広がっており、日本ハンドベル連盟に正式加盟している団体だけでも500グループを超えています。日本ハンドベル連盟はハンドベルの普及を目的とした非営利団体で、1976年に設立されました。