ゴキブリは元々熱帯性の昆虫であり、湿って暑いところを好みます。また、夜行性であることから暗いところも好みます。
家庭では、台所や風呂場、洗面所などがこの条件を満たしているといえるでしょう。
日本にいるゴキブリは大きく分けて4種類。クロゴキブリ(体長30〜35ミリ)、チャバネゴキブリ(体長15〜20ミリ)、ワモンゴキブリ(体長40〜45ミリ)、ヤマトゴキブリです。
ワモンゴキブリは主に関西より西の比較的暖かい地方に生息しているようで、関東地方ではほとんど現れないそうです。逆に、チャバネゴキブリは
関東から東北にかけての比較的寒い地方に生息しているようです。クロゴキブリは日本全国広く分布しているためどこでも見られるようです。
ヤマトゴキブリについては詳しいことは僕は知りません。
雑食性で何でもよく食べること(自分達の糞まで食べるらしい)はご存知の方も多いでしょう。おかげで、食べ物だけでなく書籍などいろいろなものもかじります。
また、雑菌を運ぶということも気をつけなければいけないところです。
ゴキブリはとにかく触覚が敏感でちょっと人が動くとそれを感じ取って逃げます。普段は人間に見つからないようにこそこそ動くのですが、見つかった場合その逃げ足は極めてすばやくて、 大体僕が見た感じだと秒速30〜50センチメートルくらいの速さです。しかも、狭いところに隠れるまで(場合によっては新聞紙の間にも入ってしまいます)動きを止めません。 蝿や蚊などのように止まる時を狙うということはできません。これは退治するときに頭に入れておく必要があります。
ゴキブリの一生についてですが、大体卵がふ化するまで20〜30日程度。その後1年近く幼虫ですごし(当然この間に脱皮を繰り返して大きくなる)
それから成虫になって半年ほど生きるそうです。一回の産卵個数は種類にもよるのでしょうが大体数十個。しかも、成虫になってから卵を10回程度生むようですので、
一匹退治し損ねたら一ヶ月後に幼虫が数百匹になるという計算になります。
昔から”ゴキブリを一匹見つけたら20匹いると思え”といわれていますが、その言葉もある意味正しいように思います。
したがってゴキブリ対策として一番有効なのは、何といっても見つけ次第退治すること。これをし損ねると上に書いたようなことが起こり得ます。しかも来年にはそれらが成虫になりますから、 今年どころの騒ぎではなくなります。(もっとも成虫が全部自分の家に出るとも限りませんが)それから僕の経験談ですが、一度出してしまうと 、その後減らすことはできますが(僕の家の場合毎晩二匹だったのが1匹に減った)、出さなくする(0にする)のはかなり難しいと思われます。 ゴキブリが出るような環境を作ってしまったひとは、9月が終わるころまでゴキブリとお友達になるか、ひたすら気温が下がるのを待つしかないでしょう。 そういうことでゴキブリ対策として何よりもまず強調したいのは、出さないようにすることです。もうこれにつきます。 次のページでその方法を述べることにします。