四人囃子TRIBUTE BAND Live in
高円寺SHOW BOAT/99.10.09
(99.11.07)

どうも、不思議なものだ。
四人囃子が絡むと、何故かここのところ天気が良い。
そう、先日の9.23/本家の野音もそうだったのだけど、10.2/産音そして10.09/四人囃子トリビュートバンド(以下TRB)のワンマンライブ(なんか、'ワンマン'つーのが'せぶんてぃーん'やねー^^)もやはり非常に良い天気の元、高円寺にあるライブハウス'Show Boat'にてとりおこなわれたのでありました。

注: このページは、四人囃子公式WEBサイトに寄稿した原稿のオリジナルを掲載しています。
掲載が遅れました事をお詫び致しますm(_ _)m。



ライブスタート前の楽器達当日、高円寺に着くと(何年ぶりかな??高円寺...最後に来たのは知り合いのライブのあった5〜6年前かな??)、そろそろ夕方の6時、開場も間近なのでマンション地下の'Show Boat'の入り口に行くと、先頭に40代間近(失礼!!!)のご夫婦がいらっしゃいます。
TRBのジャーマネ(大嶋嬢、相変わらずの黒ずくめでございます^^)との会話で、四人囃子公式WEBサイトに今回のTRBライブに必ずはせ参じると書いていた京都の境夫妻と判る。
本家の9.23を蹴らせるとは、TRB恐るべし.....
そんなこんなで、数人が並び始めた頃、TRBのG/灘井氏が現れる。
知り合いなのだろう、言葉を交わして会場に消えていきます。
その知り合いの会話が耳に入ると、難井氏がマンドリンを購入(何とウン十万??)したと聞き、ほー、あの野音の'包'のフォーマットであれをやるのか....等と考えていると、入場が始まりました。
とりあえずかぶりつきの席を確保してステージを見ると、先日の新横浜の産音の時とは配置は逆、つまり観客から見て左にGの灘井氏、そして同じくG(山田)ヒゲの相源氏、中央にVo/Gの(勝又)寅さん、その後ろにDrのここ井上氏(実際にはライブ後半は小林氏に交代)、そしてDrの右にKeyの(今井)'お稽古'恵子嬢、その前にBの四人囃子公式WEBサイト主宰にして某大学教授(青木)aoさんの配置と、楽器のスタンバイ状況で判ります。



観客席の様子会場の様子は??と振り向くとホー、続々と入ってくるじゃーないですか??お客さん。
中には子供の姿も見られます。
うーん、そうだよね、この世代の自主ライブってやってる人の子供も見に来るんだよな....(ちなみに以前筆者が所属するバンドのライブもバンマスのお嬢様がいらっしゃいました^^)などと見ていると、何と本家'四人囃子'の岡井大二氏と坂下秀美氏が登場、さすがに気づいた観客もおりまして談笑を交わしながら後ろの予約席に落ち着きます。



ステージスタート!!!ジャーマネ/大嶋嬢が各ポジションにミネラルを置き(いーねー、ジャーマネの居るバンドってのは^^)、しばらくしてほぼ客席も立ち見を含めて埋まった7時頃、TRBのメンバーがステージに現れます。
観客からも声が飛びます(でも若いおねーちゃんの声では無かった......)。
見るとやっぱ緊張の面もち、各自楽器を手にチェックを行いライブは先日の産音でも演奏した'おまつり'でスタート。
かなりガチガチになっているのが、ステージを見ると良く判ります。
何せ、aoさんなんざ筆者に挨拶のつもりなのでしょうけど、どうも目をやったと言うよりも殆ど睨んでいるような状態(^^)。
二曲目の'空と雲'でだいぶ落ち着いたのか、ちょっとミスをしても笑い飛ばせるような余裕も出てきたようです。
でも、この'おまつり'と'空と雲'は良い演奏だったと思うのですよ。
原曲の雰囲気がきちんと感じられましたし、特に灘井氏のフェイズの良く利いたGは産音の時もそうだったのだけど、見事なものです。


'円盤'かな???さて、今回のセットリストはというと四人囃子のアルバムの歴史をひもとくように構成されています。
そして次は'円盤(空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ)'ですが、おもしろいのはG二名でありながら、本家のMATINNEフォーマットのようなツインでのハモリを使わなかったところ。
この後、ちょっとイントロを本家のライブスタイルにしゃれた'カーニバルがやって来るぞ'、そして多分本家もライブでは殆ど演奏しなかった筈の'空と海の間'が'ゴールデンピクニックス'のフォーマットに忠実に再現されます。
これなんかは、やっぱTRBならでは事でしょう。演奏も相源氏の艶のあるGはなかなか見事な出来でした。
ちょっと、恵子嬢のハモンド(XB-2でしたね^^)のトーンが違うかな??(堅いんじゃーないかえ??トーンが??)



'眠たそうな朝には'さてここでDrが小林氏に交代しますが、そんな時間を利用して寅さんによるMCとメンバー紹介。
中盤は、'眠朝(眠たそうな朝には)'からスタート。
恵子嬢のシンセサイザーも良い塩梅にアンサンブルに混じっております。
(でも、やっぱアープのプロソリストとローランドのSH-5が欲しいよねー^^アナログは偉大なり/筆者談)。
ただこの中盤からは少し疲れも出てきたのか、細かいミスやノリ不良の部分も出てきました。
やっぱ'眠朝'の中間部のクラビとベースの跳ね具合、そしてラストのコーラスのベースランニングがこの曲のミソなのですよ(やはり囃子の曲には辛くなる筆者でありました^^)。



'なすちゃ'ですこの後、バラード系の'気まぐれの目かくし'、'昼下がりの暑い日'の佳曲二曲が続きます。
この二曲、バックの演奏も落ち着いてきたようですが、'気まぐれ'のあのGのキメの部分はちょっとバックとの合わせがつらそうでしたね???
しかし、次の曲はもっと大変、Voの寅さんが引っ込み、灘井氏がオベイションを抱えます。
そう、'なすちゃ(なすのちゃわんやき)'であります。
正直、リズムのズレもはっきり解っちゃいました(^^)。
あ、それとやはり'なすちゃ'を演奏するベーシストたる者、やはりテーマの終わりでピックを観客に投げ、おもむろにマイクスタンドに用意されたソプラノリコーダを手にしソロをとらねばならんのです(aoさん、宿題です^^)。



最高の出来'君はEASY'!!!まあ、そんな話はさておき、この後aoさんが一端ステージを後にし、灘井氏がベースに回ります。
そして演奏されたのが、'君はEASY'!!!!
この選曲、なかなかなものではありません???実は'君はEASY'は本家囃子の後期に意外とステージで良く演奏されたのです。
さてさて演奏のほうですが、実はTRBの本日のステージの中で一番良い出来だったというのは言い過ぎかしら??
特に、バンマスの寅さんのボーカルは完全にこの曲にハマってましたし、バックもあのめんどくさいシンセのリフも丁寧に演奏していて、ホント良かったよ、この演奏。
この後に演奏された'ヴァイオレット・ストーム'でも寅さんのボーカルは完璧にハマってまして、非常に気持ち良かった。
うん、寅さん、森園氏の曲はつらそうだけど、満氏の曲のほうはホント、力も抜けて良かったと思うのは筆者だけでしょうか???
さて、この二曲の後、ベースが再びaoさんに戻り灘井氏がステージの隅でゴソゴソしております。
見ると、さー出ましたウン十万のマンドリン!!!!
そう、あの野音'包'コンサートで唯一披露されたマンドリン/イントロ付きの'ハレソラ'をTRBが再現しようというわけです。
コンタクトピックアップの調子が今ひとつか、ちょっと歪み気味でしたが、よくぞやってくれました!!
演奏もなかなかのもので、後半はスタジオ版での左右からのGのソロの掛け合いも聞けましたしね。



'一触即発'!!!さてさて、ステージも最後の曲です。
まあ、アマチュアと言うか四人囃子ファンのバンドと言えば、やはり最後は'一触即発'しかないでしょう。
残念ながら今回の'即発'、かなり走ってましたが(恵子嬢のオルガンの刻みがついていくのがかなりつらそう....)。
この曲を最後に一応TRBのライブが終了しました。



レディ・バイオレッタしかし当然、これでステージを降りる事を許すよーな連中は今日、集まってはおりません(^^)。
当然アンコールの要求です。
そして寅さんがステージに登場、MCに続き寅さんを除くメンバーがステージに上がり'レディ・バイオレッタ'を演奏。
正直、この演奏、ミスがちょっと多かったっすね。
それと、この曲をG二人で演奏するなら、本家囃子のMATINEEフォーマットのようにメロディの交換で音を変えるかフレーズをひねるとか、もしくは一人はアコースティックを持ってバッキングに回るとかするほうが良かったかなー??と思います(TRBの相源氏、灘井氏共に色んな事が出来るGだと思いますし....)



元祖囃子メンバーに乱入者??いやー、1時間半から2時間弱のステージでしたが、細かく見れば個別に色々言いたい事はもっとあるけど、それでもこれだけきちん
とステージをまとめたのは、TRBの実力、侮りがたしと言ったところでしょうか??
('NEO-N'の曲は次回のライブの宿題と言うことで^^)
普通、観客の側から見て自分の好きなバンドの曲を他人が演奏しているのを見ると許せなくなるものですが、今回のTRBのライブの場合、逆に'よくぞ演奏してくれた!!!!'と感謝したいぐらいです。
ステージがはねてから、感涙にむせぶ(??)aoさんに抱きつかれて(抱きついた??)しまいました(^^)。
終演後、会場にいらっしゃっていた岡井大二氏と話していると'自分達の20年も前の曲を演奏してくれる人がいる事、そしてそれを喜んで聞いてくれる人がいる事を見て、自分たちが昔やっていたことは間違いじゃなかった事が確認出来て、非常に嬉しい'とおっしゃっていました。
本家に感謝されたんですからTRBも本望でしょうし、我々観客を含め四人囃子のファンが四人囃子の楽曲をこれからも未来に伝えていくことは間違いではないと感じた、そんな素敵な一夜だったのでした。
(うーん、この後のオフ会の事も書きたいけど、ちょっとねー、やっぱ書けませんわ、あの世界は....だからこそのオフ会ですからねー....)


PS: ここまでが、寄稿分です。
やはり、筆者のサイトですから、少しだけ追記を.....
寅さん、歌詞を間違ったりフランス語になったりアラビア語が混じるのは良いのですが(殆ど、楽屋落ちのギャグですな、これ^^)、やっぱキメの歌詞だけは間違うのはマズイっすね。
('いけないんだー'はマズイっすよ、やっぱ'ならないんだー'でしょ??)
何せ、人が知らないオリジナルではなくてコピーナンバーをやってるんで、聞いてる人はみんな(少なくとも10/9の観客は)知っている歌詞ですからねー。
え??John Wettonはどーかって?あの人はしょーがないんです、何せ覚えてないんだから(^^ 先日の日本公演も何か、やらかしてくれたとか、くれないとか....)
(と言って、お前のバンドはどーなんだ???とつっこまれると困ったりして....でもうちらのバンドは全曲オリジナルのしかもインストだけしかやってないからねー??)


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