21世紀に帰ってきた.....Part-2(2002.11.17)

 いやー、参りました。
先週中に何とか、Part-2をアップするつもりが、仕事が忙しい上に体調は崩すは、最後の花粉症との戦いが出るやらで、最悪の一週間でした。
さて、ようやく体調も何とかなったので、お約束の21st Century Schizoid Bandの日本公演二日目、東京公演最終日116日のライブレポートPart-2をお送りしたいと思います。
今回は後半戦、曲はMelの持ち曲(??)、Islandsの冒頭を飾ったあの曲からです。


 ステージは後半戦に入ります。
後半戦トップはIslands Crimsonから'Formentera Lady'。
冒頭で、どうもPeterHarry MillerString Bassのパートをまねしようとしているのでしょうか??
曲のテーマを五度進行やオクターブ進行で弾いています。
何故か、最後のフレーズをドジっていましたが、他の日も同じだったそうなので、一応ネタなんでしょうか??
途中でスパニッシュギターのようにベースをかき鳴らしたりと、遊びが多いです。
その後、Melのフルートに導かれ、Jakkoのボーカルが聞こえてきますけど、ホントJakkoの声ってどうなっているんでしょうか??
Pipのソロアルバムでは殆どRichard Sinclairそっくりの声で唄っていたのに、今回のライブではBozみたいな声で唄っています。
IanPianoでサポート、Michaelのドラムもパーカッション的なプレイから段々MelTenorに持ち替えた頃から激しいプレイになってきます。
そして'Sailers Tale'のテーマを奏でていきます。
すみません、色んなサイトで後半に'おもろいリズムのSailers Taleが'と書きましたけど、実際にはスタジオバージョンの再現って事ですんで、スタジオバージョンどうりだと、後半に'Sailers Tale'のテーマ、出てくるんですよね??これ。
ちなみにIslands Crimsonはライブでは'Formentera Lady'の後半に'Sailers Tale'のテーマ、殆ど演奏しなかったんですけど。
さてさて、曲は今回のライブの一番の目玉が登場します。
そう、あのアルバム'McDonald and Giles'に納められていたMichaelオリジナルの'Tomorrow's People'が演奏されたのです。
Jakkoのジョークまじりの紹介どうり、Michaelがヘッドセットマイクでリードを取ります。
イントロのホーンセクションはMelIanが当然、ほぼ完全に再現します。
Michael1964年に子供達の為に書いたというこの曲、Michaelのボーカルが素晴らしい出来です。
中間部のドラムソロのようなパートに続くFluteソロはIanが担当。
ちょっと頭の音を外してしまいましたが。
しかし、ファンも良く判っています。
この曲が終わるとスタンディングオベーションで観客がMichaelのプレイを称えます。
とにかく、今回の公演は日本に始めて来た(あれ??Jakkoも初めてだっけ??)Giles兄弟が一番の目玉なのですけど、加えてあの伝説的なプレイが目の前で展開された事、これを見たくて、皆会場に集まったのかもしれません。
曲は、続いてIanの'Drivers Eye'から'If I was'、この曲ではIanがリードを取ります。
その後はIslands Crimsonのナンバー、'Ladies of the Road'へ。
Melのテナーのソロが冴えます。
Ianは鍵盤、タンバリン、中間部のFlute、コーラスと激しくパートチェンジをしています。
ちなみに、ここでJakkoFripp翁がスタジオ盤でやっていたテープ逆回転Guitarを再現していたのは、見事でした。
しかし、Melがこの曲ではやっぱし一番凄かった。
今月号のStrange DaysFripp翁が'Melのプレイは認めざる負えない'と語っていたと書いてありましたけど、ホントそのとうり。
そして曲は'I Talk to the Wind'へ。
MelIanのツインFlute、そしてソロパートはIanが取ります。
ここで一部で足管の長いフルートをIanが使っていたとの話がありますが、正直、そこまで筆者は判りませんでした。
もしかするとAlto Fluteの可能性も??
ちなみに、IanMelのプレイを比較すると、やっぱFluteSaxMelに軍配が上がるかと思いますが、それでもIanSaxCrimson時代と比べると格段に良くなったなー??なんてのはナマでしょうか??
ただ、Crimson時代のIanSaxって、Clarinetの音になっちゃってたんですよ、特にライブで。
同じ木管のリード楽器だからなのでしょうかね??
さて曲の方ですけど、ここではJakkoのギターにミスが目立ちましたね??
簡単そうで簡単でなかった'宮殿'のFripp翁の仕事が確認出来たりして(^^)。
この曲ではMelは冒頭のツインFlute以外はKORGスタジオ盤の木管の音をプレイ。
ちなみに、Melもそろそろ老眼鏡が必要なお年頃のようでKORGのプログラムチェンジの時には、必ず眼鏡をかけていたのはご愛敬??
そう言えば、Ianも眼鏡、かけてましたね??
曲終了後にメンバー紹介、一番歓声がわいたのはやっぱMichaelでしたが、その後のMelへの歓声も凄かったっす。
そしてステージはJakkoMC'サイゴハコノキョクデ'の後、ラストナンバーの'Epitaph'へ。
イントロのTimpaniMichaelがフロアタムを使って再現。
ただ残念だったのは、冒頭のStringsが遅れちゃったんです。
まさか、Mellotronトラブルの再現なんてネタでは無いでしょうが(^^)。
ちなみに、Mellotronらしさを出そうとしてのベンディングなんて小技も途中で入っていましたが。
面白かったのは中間部のGuitarのアルペジオ後の木管ソロをこのライブではKORGIanMelが再現したこと。
実は、Original Crimsonのライブだと、この部分はIanのフルートソロなんすよね??
曲が終了し、メンバーは観客の声援に応えながら、一端ステージを去ります。
アンコールの拍手が鳴り響くなか、Ianが一人で登場、Pianoの前に座り、曲は'Birdman'。
Pianoからですので、当然パートはラストは'Birdman-The Refrection'です。
PeterMichealも登場し曲は序々に盛り上がり始めます。
そしてMelOrgan系の音でバッキングし、Jakkoが登場しテーマ部分をギターで奏でます。
この曲も、結局はテーマリフの繰り返しでしか無いのだけど、このテーマリフが本当に素晴らしいんです。
いくら繰り返しても盛り上がっちゃうんですよ、これ。
途中でIanKORGに切り替えてStringsを入れていきます。
でも、これをやるんなら、是非'Birdman'は完全版が聴きたかったなー、アレンジ大変だろうけど(^^)。
曲が終わると観客の大歓声が響きます。
そしてアンコール二曲目は当然、このバンドのテーマである'21st Century Schizoid Man'へ。
IanMelのダブルAltoがテーマを響かせますが、ホントはここではMelにはTenorを持って欲しかったのは私だけ??
JakkoBozスタイルのボーカルから曲はユニゾンパート。
ここではダブルのAltoがスタジオ盤のようなダブルトラッキングの効果をまんま出しています。
この後、Jakkoのソロ、これはかなり現代風の音でのソロ。
まあ、しょーがないでしょう、メンバーの中で一人だけ息子年齢なんすからね、Jakkoは。
その後、SaxソロはMelが最初、途中からIan。
ここでのIanは、良いソロを吹いていましたね、Melに負けてなかったもん。
でも一番凄いのはMichaelのドラム、とにかくドンドンすっ飛ばして行きまして、でもこのリズムに付いていくんだから、Peterもさすが伊達に弟、やってない??
後半テーマ戻し前の早いパッセージも完璧でした。
曲が終わると、再びスタンディングオベーション。
メンバーもこの日本のファンの熱烈な歓迎にかなり気を良くした事でしょう。
こうして21st Century Schizoid Bandの日本公演二日目、東京公演最終日116日は終幕したのでした。


 この日のライブはビデオテーピングされました。
一応、WOWWOWのスタッフのようにも思えましたけど、後援はTV朝日なので、どちらかのBSデジタルあたりで放映があるかも知れませんね??
Steve Hackettの時のように放映後に完全版をDVD(あ、あのころはビデオかLDでしたね??)で出すパターンではないでしょうか??
(少なくとも、DVDが出るのは決まっているみたいっす)
一部でリハ不足??なんて声も挙がっていましたが、116日については冒頭三曲くらいはちょっと堅かったけど、中盤からのプレイは良かったと思いますね??
それとPAの方も、今回はスタッフを連れてこないで、完全に日本側にコントロールさせていたのですけど(それでちょっと不安があったのですが...)、バランスも音量も良かったですね、今回は。
多分、楽器もギターやベース、木管類以外は殆ど日本でのレンタルだと思いますけど、使いこなしも問題無かったですし。
(でも、Michaelのキットはもしかしたらオリジナルキット、持ってきたのかしらね??)
さて、Fripp翁も今回の21st Century Schizoid Bandについて、意外な事に肯定的な意見を出しています。
自身も1997年にIanMichaelJohnと共に昔の曲をやる(Projeckt 0って奴です。当時色んな噂が流れましたね??これ)気もあったそうですし。
オリジネータ達が再び昔の曲を再現するのは、別に悪い事じゃないですしね??(これを後ろ向きと取る人も多いのですが....)
ただ、このバンドが今後新作を作るなんて事になったら、そしたらバンド名は変えた方が良いと思いますよね??
そう、'Collins, McDonald and Giles'ってね??(Jakkoは??大丈夫、Michaelのファミリーだからね??)

To Crimson