今年のGWも、ようやくお終いが間近になってきました。
さて、そんな今日は、先月から入手が可能になったCrimsonのKCCCの一枚を紹介するとしましょう。
既に入手された方も多いとは思いますけど、今回のこの一枚、かなりいつもと違う'74年のライブを聴く事が出来ます。
んでわ、早速(^^)/
さて、こちらがClub29、'Live in Heidelberg March 29, 1974'でございます。
この時期のライブと言えば、このライブが収録された翌日の'Live
in Mainz March 30 1974'がKCCCでもリリースされていますし、このサイトでも紹介したようにブートではありますが、ツアー初日のUdine('74年3月19日)の音源なんてものあります。
まあ、1974年の欧州ツアーと言えば、意外と外れが少ないツアーだったように思えました。
でも、今回リリースされたHeidelbergの公演、どうもいつもと雰囲気が違います。
既に、ネットでも書かれているように、'Starless'でのFripp翁の外しっぷりは、見事(??)なものであります。
まあ、Fripp翁自身、'Starless'を裏切るのはしょっちゅうだと自覚している節はあるのですけど、それでもこの日の外しっぷりは群を抜いているかと(^^)。
さて、音源をもうちょい細かく聴いていきましょう。
セットリスト自体は、'Live in Mainz March
30 1974'と変わりはなく、トップはインプロから'Dr.Diamond'というパターンでスタートします。
'Live in Mainz March 30 1974'との違いと言えば、'Exiles'前のインプロにクレジットが無いってとこと、前日にはセットリストに入っていた'Trio'が落ちているぐらいでしょうか??
で、演奏の方は、この前半はまあまあなんですけど('Starless'前のインプロなんか、意外に面白いですな、これ)、先に書いたように'Starless'で思いっきり、コケます(^^)。
でも何とか'The Night Watch'で元に戻しつつあるんですが、その次が変です(^^)。
'Lament'のWettonのボーカルが、かなり音程が不安定というか、周りのチューニングもかなり苦しい状態になってるんです。
確かにFripp翁、この当時のライブステージで完全なチューニングはメロトロンもあるから無理って言ってましたけど、ここまで変なのは、'74年のライブ音源では、多分、かなり珍しくないかな??と思うわけであります。
お次の'Easy Money'も正直、平均点の演奏ってとこでしょうか??冒頭のボーカルが完全にメロトロンにかぶっちゃったとこなんかは、興味深いですけど....
あ、ここのチューニングもかなりヤバイです(^^)。
まあ、残念なのはラストの'Fracture'、テープの時間切れで冒頭の三分程度の収録(ご丁寧にテープが切れる音まで入っている??)って点ですかね??
実際、この冒頭部分、ようやく調子が戻った感じがしますんで、後半の演奏も是非、聴きたかったところです。
多分、ライブはこの後、インプロ〜'Talking Drum'〜'Lark's Part-II'、アンコールが21馬鹿って感じの流れが想像出来ますが、'Fracture'は全編を聴きたかったですね??
さて、今回はClub29'Live in Heidelberg
March 29, 1974'を紹介しました。
先にも書いたように、'74年の欧州ツアーって意外と外れは無いかと思っていたのですが、今回の外れっぷりは、ホント見事(^^)です。
まあ、'74年の欧州ツアーはインプロが日替わりで、まだ型にはめていない部分が良いとこなんでして、これが最後のUSツアーでは、日替わりとは言いながら、意外と型にはまったインプロになってくわけであります。
とは言え、Lark's Crimsonもやはり、こんな日もあったのね??って感じの音源なのでした。
さー、次回は、Tonyを加えた新しいCrimsonネタが書けるかな??無理かな??