ドコモは大人になれるのか??(99.06.14)

 さてさて、先日(6/13)は支離滅裂な文書で失礼しました(^^)。
で、実は続けて書いておこうと思ったお話がありました。
立て続けではありますが、今回は先日発表された興味深い統計資料のお話です。
では!!!


 つい先日の事ですけど、何と携帯電話のシェア争いに変化が現れたのはご存じでしょう??
そう、NTTドコモの5月の純増ベースのシェアが50%を割り、何とJ-PHONEに抜かれてしまったのです。
考えてみれば、これまでNTTドコモの一人勝ちの様相が4月あたりから流れが変わって来たようにも思えます。
まあ、藤原紀香に負けたってわけではないでしょーが、音声品質と接続の良さがユーザに評価されたってのと、やっぱ藤原さんのおかげでしょう(^^)
まあ、SKY-Walkerについては正直それほど売り物になるとは思わないんだけど、音声品質はJ-PHONEって既存のデジタル系携帯電話のなかではかなりのものですしね。
接続の良さのほうは都市圏っていう制約はあるけどね。
それと、鳴り物入りで登場したcdmaOneのほうも、NTTドコモから乗り換えた(??)小田君の活躍もあり、順調に年内200万台への道を歩んでおります。
さて、でもNTTドコモiモード端末がかなり評判になったのだけど、何でこんな結果になったのでしょう??
それは簡単、iモード端末はiモード端末として受けたのであって、携帯電話として受けた訳じゃーないって事でしょう。
まあ、広末ファンは別として、携帯電話として使えれば良いんだから、別にiモード端末がそれほど重要なファクターになっていないって事なんでしょう。
そう言えば、実はcdmaOneだってiモードに負けじとEZ-Webなんてサービスもやっている訳です。
ところが、これが幸か不幸か、4月からのcdmaOne全国展開にEZ-Web(EZ-Access)用の端末が予定していた種類揃わなかったんですよね(何と、日立の一種類のみ!!!)??
ところが、IDODDIセルラー、意図的かどうかは判らないけど、cdmaOneのプロモーションにEZ-Webじゃーなくてハンズオーバ機能での例の音声が切れないところとか音声品質を全面に押し出したわけです。
こりゃー、もう偶然だったら凄いし、意図的であってもなかなかのマーケティング戦略だったと思う訳です。
ねえ、なんてったってEZ-Webを売り込もうにも端末が無いんだし、iモードと真っ向勝負するのも危険だし....
実は、iモードだって実際は大した事ないんです。
なんてったって通信速度は9600bpsしか出ないんだし(その代わり、パケット通信なのは唯一の救い)。
ちなみにEZ-Webのほうは14400bpsだけど、回線交換だからiモードと比較すると対して変わらないのですね。
まあ、年末の64Kbpsパケット通信が始まれば、iモードなんか敵じゃーなくなるかもしれないけど....
(ただ、コンテンツがどんだけ揃うかが問題だな、こりゃ)
でも、実は今EZ-Web端末は買わないほうが良いのです。
何故って??IDOの人が言ってたけど、まあ通信方式が変わるから当然の話だけど64Kbpsパケット通信には現在のEZ-Web端末は使えないんですよ(^^)。
ちなみに、EZ-Web端末をメーカが出し渋っているのは、殆どこの辺の問題みたいですね。


 さてさて、でNTTドコモが、まあiモードがあったとは言え、何となく新しいものを出し渋っているようにも思えます。
まあ、これはやっぱ2003年のW-CDMAに注力しているからでしょう。
それと、NTTドコモと日本の郵政省には非常に有利な追い風も吹いているのです。
そう、クアルコム社エリクソン社の和解、そしてITUに対してクアルコム社が有償で特許を公開する方針を発表したからです。
そもそも次世代携帯電話の戦いって、クアルコム社のcdma2000、つまり北米方式と、エリクソン/NTT日本/欧州連合軍のW-CDMAの戦いだったわけです。
ちなみに、cdma2000には日本のIDODDIセルラーがくっついていた訳で、その流れでcdmaOneをこの'98〜99年にかけて投入したわけなのです。
ところが、クアルコム社エリクソン社が和解し、ITUでも標準化が進むと日本国内ではW-CDMAが俄然有利になってくるという次第です。
そう、今は好調なcdmaOne陣営も枕を高くして寝る事はとても出来ないわけですね??
予定どうりNTTドコモW-CDMAを投入するとしたら、これは世界で初めて次世代携帯電話を投入した事になるのは、ほぼ間違いは無いでしょう。
と言うことは、今年の4月から5月にかけてのNTTドコモの苦戦も、すぐに覆され、忘れ去られる可能性も高いのです。
そう、もしかしたら、ドコモは2003年に本当に大人になって、巨人となってしまうのかも知れません。
でも、そーなったらまた米国の外圧で'NTTドコモ'分割!!!!'、'NTTおそまつ君グループ(うむ、六ツ子か^^)誕生!!!!'も夢ではないかも.....(おそまつ君は無理としても、分割はありえそう.....)

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