もーとにかく暑い。
今年の夏はちょっとしんどいですな、ホント。
そんな暑い夏の中、世の中はお盆休暇にはいりましたが、貧乏暇無しの筆者は夏休みは無しです。
まあ、とりあえず残暑明け休みは取れそうですけど、まだまだ先のお話であります。
そう言えば、例の東芝騒ぎもサイトを閉じた(のかな??)みたいで、沈静化してきたようですね。
さて、そんななか、今回は東芝騒ぎの主役は民生機のVTRでしたけど、じゃーコンピュータ業界で同じような事が起こるとどんなものか、それを筆者の経験を交えて書いてみようかと思います。
それでは。
先日、BizITのメーリングニュースでおもしろいコラムが流れました。
タイトルはというと、曰く『壊れやすいパソコンはこりごりだ』。
内容はというと、購入して一年も経たずに使用しているパソコンの半分がハードディスクの障害で使用出来なくなったというお話です。
これを書いた人のお話だと、'故障のコールを受けるセンターは非常に手慣れている'、'余程故障が多いらしい'、そして'壊れにくいものを作るより、壊れやすくてもコストは合うらしい'、'でも壊れやすいがためにメーカの信頼を失う事のほうがコストを高くするのでは'とまとめています。
そうです。
はっきり言って今のパソコンやらPCサーバってのは、確かに安くなってはいるのだけど、非常に壊れやすくなっているようです。
まあ、これに安定しないMSのOSが絡めば、推して知るべしのリライアビリティーの低さと言ったところでしょう。
先の、BizITの話にもありますが確かにハードディスク系の障害ってのは実に多い障害なんですね、これが。
(でも、ハードディスクの障害って、やっぱ致命的ですよね)
筆者も仕事上、昨年はハードディスク障害でエライ目に会っています。
何せ、あるメーカ製のハードディスクが、次々とお亡くなりになるのです。
もう、半分なんて生やさしいものではありません。
早い話が、あるロット、ぜーーんぶ駄目だったんですね。
他にも、やはりあるユーザに納品したシステムに使用しているPCに搭載されたハードディスクが、ほぼみーんな同じ障害を起こした事もあります。
この障害、詳しくは書けませんけど、何とデータの一部が書き込み時にビット化けを起こすんですから、始末に負えません。
それがエラーとして判ればよかったんですけど、この障害、後日データのマージをしている時に発覚、普通ならアプリやOSのチョンボと考えそうですけど、何とアプリやOSには問題は無く、原因は完全にハードにあった事が判りました。
当然、全数交換です。
ちなみに、ここで書いた障害は、皆同じメーカのものなんですけど、実はハードディスクでは第一人者的メーカの製品ですからねー、こりゃ困りものですよ。
そう言えば、あるPCメーカ(ここも国内系の大手です)が作ったディスクアレイ装置を見に行った時、そこに搭載されていたハードディスクが、どんどんお亡くなりになった時のものと同じモデルを搭載していて、思わず説明員に'こんなの積んで大丈夫なの??'と聞いてしまいました。
(まあ、説明員も、'本当は自社製のものに変えたいんだけど、コストがね.....'と、意外と正直に本音を語ってくれたのが印象的でありました)
考えてみれば、車の世界だったらどうでしょう??
こんな事が起これば、殆どの場合リコールの対象になるでしょう。
車の障害は事故を起こす可能性があるから当然ですが、じゃあパソコンやPCサーバの場合は良いのでしょうか??
そんなことは無いでしょう。
ミッション・クリティカルなシステムが動いているマシンで突然製品の不良で障害が起こったら、もしそのシステムダウンがきっかけで大きな社会問題を引き起こす事になるやも知れません。
でも、何故かパソコンやらPCサーバの障害で、大きな問題ってあんまし報じられませんよね。
(そういえば、東証のホストがこけた時は大変な騒ぎでしたね???)
やっぱそれだけ信頼性を要求される部分に、これだけパソコンやPCサーバが普及しているとはいえ、利用されていないってのが本当のところじゃー無いでしょうか??
だから、パソコンやPCサーバは実は未だ市民権を得ていないんですよ。
ある意味、ユーザも割り切っている部分もあるのかも知れません、'どーせパソコンだもの'って。
そう言えば、車の世界もそうだったんですよね。
昔はある程度自分で面倒が見れないと車のユーザにはなれなかったんです。
それが、国民車と呼ばれるようなメンテナンスフリーの車が登場して、それがきっかけでホントに一般に普及した訳です。
一般の家電製品の世界でも、価格が安くなるとか云々も含めて、それ以上にコンシューマが使いやすく、これを使用すると便利だと認識したものが普及して行きました。
それに、家電もメンテナンスフリーが基本ですよね??
パソコンの世界はどうでしょう??
未だメンテナンスフリーの製品は出てきていません。
確かに数は出て普及も進んでいますし、最近はMacのiMacみたいに一般人にも話題を振りまく製品も出てきています。
でも、やっぱりメンテナンスフリーとは決して言えない製品ではないかと思ってしまうわけです。
以前にも書いたのですけど、やっぱり買った後、しばらくしてから埃をかぶっているマシンも多いんじゃーないでしょうか??
さて、今回こんなテーマのお話を書いたのも、実は理由が無いわけではありません。
このお盆休み前に筆者がいる会社にある手紙が届いたからなのです。
でも考えると、その手紙にまつわるお話、ちょっと今公開するのはマズイかも知れません。
そこで、その話は解決してから書きますんで、しばしご猶予を下さい。
では(^^)/。