ども、新年明けましておめでとうございます。
さて、昨年の年末から年始にかけてのY2K騒動、とりあえず大きな事件は起こらず、無事に年を越す事が出来ました。
でも、実際のところお祭り騒ぎ、空騒ぎだったかって言うとそうでも無い部分もありましたし、事実一部の事件は報道管制というわけではないのですけど、全てが大丈夫だったかって言うと、実はそうでも無い部分もあった事も事実です。
そこで、今年初の当サイトの更新は、そんなY2K騒動の顛末記としてみたいと思います。
では(^^)/、いざ!!!
さて、実はかくいう筆者もY2K騒動には当然のごとく巻き込まれました。
当然、昨年末から今年の頭までほぼ休み無しでした。
で、何か起こったかって言うと、そりゃ何も無いことはありませんでした。
でも、殆ど筆者の関わった範囲では(まあ、筆者の勤め先全般で見ても)たいした問題も起こらず、1月3日以降はY2K問題に関しては実は非常に暇だったのが本当のところなのです。
実は、筆者、何故か12月31日だけは明けだったので(と言っても1月1日は当然仕事なのですが)、例年通り友人のBarに出かけてカウントダウンしてました。
正直、街もY2Kよりも2000年の到来のほうに気が行っているのか、かなり華やいでいたんですね。
でも、一応時計の針が1月1日の午前零時を過ぎた瞬間に、さて電気が落ちるかな??なんて、意外と期待してもいたりして(物騒な....)。
当然、既に皆さんご存じのとうり何も起こらなかったわけです。
で、筆者は朝から仕事なので午前零時を少し過ぎたところで帰路に就いたんですけど、念のため、タクシーで帰ったりして(まあ、電車もちゃんと動いていたんですけど、心配性でして^^)。
まあ、無事Y2Kの第一関門は突破したと言ったところでしょうか??
でも、実際には既報のとうり、原発で放射線の測定装置が誤動作起こしたりして(後日の発表では、ぜーんぶ東京電力関連だったんですね???)、そこそこの事は起こっていたわけです。
米国でも、偵察衛星がおかしくなったり(フランスの衛星もだったそーな)、細々としたことは色々あったのが本当のところなんでしょう。
実際金融機関さんや証券関係も三が日は個別のテストのほか、1月2日と1月3日には日銀さんのテストもあったりなんかしてました。
そう言えば365日休まない金融機関さんなんかでは一部問題も起きたそうですが、金融監督庁さんの命で問題のあった金融機関さんの名前は公表されてないんですよね、これ。
例えば先の原発関連のY2K問題にしたって、多分あのJOCの事故がなけりゃ公表されたか疑問ですね。
お役所の方々に言わせると余計な報道でパニックが起きるのを押さえたってのが言い分でしょうけど、この情報公開のご時世、本当は問題のあった金融機関さんの名前、出しても良かったんじゃない??
(それで取り付け騒ぎ起こす程、国民も馬鹿じゃーないって)
これが、米国だと多分軍事関連意外は何か問題があれば全て報じられたと思うんですよ。
第一、米国の場合Y2Kの取り組み具合で企業の格付けが上がったり下がったりしたんだから。
この辺が日本のお役所らしいっていえば、らしいですよね??
それに、ホントはまあ殆ど影響の無い範囲とは言え、お役所に報告されてない問題も多分にあったと思いますね。
ちなみに、友人の某会社では12月30日から突然、どこどこに飛べって言われて未だに解決しないで帰ってこれない連中もいるそうですから。
まあ、水道やガス、電気といったインフラ系は、さすがに日本でも取り組み方が真剣だったと思うのですよ。
多分、直前になって大騒ぎしたのは政府のお偉方と、世間知らずのお役人さんだと思うのですよね???
国民のほうはって言うと、そうでも無かったと思えるんですよ。
確かに、カセットコンロや水は飛ぶように売れて、前年度同月比の四倍になったって流通関係の知り合いが言っていました。
多分、缶詰やらの非常食料もかなり売れたと思います。
(それにしても、お菓子の非常食セットを売り出した井村屋には笑ったよな。すんごいジョークだよ、これ)
でも、小売店なんか、あのオイルショックみたいにパニックってたとこなんか無かったしね。
便乗値上げも無かった見たいだし.....
まあ、米国なんかだと二年以上前に仕事辞めて、山に籠もってシェルターまで作ったり、その山の中の土地の回りに鉄条網ひいて立て籠もった家族なんかも居たけどね(でも、多分Y2Kで何も無かったから、多分あの夫婦離婚だな???)。
そりゃ日本人の場合、Y2Kを良く理解してない人も多かったってのも事実かもしれないけど、米国なんかみてもかなり冷静だったと思うのですよ。
まあ、米国の場合、コンピュータに個人が依存する度合いが日本より高いのも事実だけど、情報もそれなりに行き渡っていたからかもしれないけどね。
それに、政府自体も日本と比べると米国のほうがきちんと対応しようとしてたよね??
先にも言ったように日本の場合、直前に対策本部が出来るくらいだし。
それに安全宣言を零時50分だったかに小渕のおじさんがやらかした訳だけど、あれだって事前に問題の無い場合と問題のあった場合の原稿、用意してあったらしいからねー。
(なーんか、昔のソ連のKGBが用意する報告書みたい)
零時50分の安全宣言の時に何か起こったらどうする気だったんでしょーね???
(米国を始めとする外国はもうちょっと事態を確認してから安全宣言してたもん。ちなみに米国は1月3日でしたね)
まあ、1999年12月31日から2000年1月1日にかけてのY2K問題って結局空騒ぎに終わったと見て良いとは思います。
ちなみに、キューバではこのY2K問題は西側諸国の仕掛けた陰謀だというプロパガンダが行われたそうです。
(と言いつつかなりの量の政府使用のコンピュータは全てY2K問題の無いハードに入れ替えたそーな....)
米国のインターネットのオークションサイトでは今、Y2K向けに購入した各種の対策グッズやら飲料水、食料が大量にオークションにかけられているそうで、ある人権運動家が'そんなことするなら途上国の援助物資にまわそう'と活動を開始しているそうな....
さて、ではY2K問題って本当に終わったのかと言うと、実際はそうでも無いと思えます。
まず、例の2月29日の閏年。
これを知らないチップは大量に出回っています。
ビデオの予約や、券売機なんかは何か起こっても不思議は無いでしょう。
(まあ、ビデオの予約が出来なくて人が死ぬわけでもありませんが)
それと欧米はほぼ会計年度を越えた訳ですけど、これからの決算処理が正しく行われるかどうかってのがあります。
それに伴う徴税関係のシステムもこれからY2Kの本番を迎える訳です。
日本の場合だと、3月中旬からの年度末決算が正しく行えるかどうかの問題もあります。
この辺なんか中小企業の対応は実は未だかなり遅れていますから、何かあっても不思議はありません。
考えてみればこれから初めて2000年を迎えて使用されるシステム上の処理や、一年に一回しか行われないシステム上の処理も未だ沢山ある筈です。
多分、昨年某国営放送で坂村氏(だったと思うんですけど)が言っていたように、今年一杯は細々としたY2K絡みの問題が起こって、それに対処するってのが本当のところのようです。
まあ、それでも世界が麻痺するような、狼少年達の言っていたような事は起こらないでしょうけどね。