ども、'The Age Of Digital'でございます。
いやはや、月日の経つのは早いもので、こちらの'The Age Of
Digital'も昨年末の更新からずーと、更新していませんでした。
まあ、ネタは色々あるのですけど、どうも書く暇が無いというか、音楽関係の方が忙しかったのです。
そんな'The Age Of Digital'でございますが、ここんとこバンク話ばっか続きましたけど、たまには別のお話にしようかと。
先日、某日経のサイトでも話題になった、所謂コンサルタントのお話でもしてみましょう。
正直、今の時代のシステムコンサルタントってのは、実は役に立つのか??まあ、コンサルの方々が読んだら怒りそうですけど、ユーザってはみんな、あんたらをそう見ているんだよって事で。
では行ってみませう。
一番人気の商売??
所謂ネットバブル、ITバブルの時代、米国で一番人気のあった職業ってなんだったかご存じでしょうか??
米国と言えば、有名な訴訟大国、何かあるとすぐに裁判、裁判つー、お国柄です。
そう、元々一番人気の商売ってのは弁護士だったのです。
あのクリントンさんの奥さんも弁護士出身、議員さんも弁護士だった人が無茶苦茶多い。
何と言っても、米国だと大規模な事故が起きると、救出部隊といっしょに弁護士が現れてたんかで運ばれるけが人に名刺を置いてくなんてジョークがあるくらいです。
ところが、ネットバブル、ITバブルの時代、そう1990年代の中頃、学生が卒業後に選ぶ人気職業に変化が現れました。
そう、みーんなコンサルタントになりたがったのです。
そのおかげで、米国の大手コンサル会社は労せずに優秀だったかどうかは別として、当時ベンチャー企業がドンドン出来て、顧客も増えていましたから、人員が十二分に確保出来たのです。
ベンチャー企業の場合、所謂コアコンピテンシーに注力するとなると、やはり経営という観点で言うとどうも手が回らず、どうしても経営コンサルタントの力を借りるケースが多いですから、あの時代、コンサルタントとコンサルタント会社は大繁盛だったのです。
バブルの崩壊とともに...
そんな謳歌を極めたコンサルさん達ですが、残念ながらネットバブル、ITバブルの崩壊とともに、仕事がドンドン無くなっていきます。
加えて、コンサル会社は企業会計の監査もやってる会社も多かったですが、不正会計の噴出で、コンサル会社の存在価値がドンドン落ちていきました。
ただ、米国のネットバブル、ITバブルの崩壊を招いたの原因の一端は、実はコンサルタント、特にシステム系のコンサルタントだったとも言えるのです。
何故か??実は当時大量に採用されたIT系のシステムコンサルタントの方々、実はシステムというものを大きく取り違えていたようなのです。
当時のベンチャー企業は、とにかくシステム化による省力化にばかり目が行っていましたが、そうさせたのは実はシステムコンサルタントだったのです。
彼ら、とにかく何でもかんでもコンピュータを利用したシステム化ばかりを提案していました。
確かに省力化というのを考えると機械化、システム化というのは大きな武器になります。
しかし、残念ながら、当時のシステムコンサルタントの方々は実は業務分析と人的システムの設計がかなりおざなりになっていたと言います。
何でもかんでもコンピュータシステムに乗せようとすると、どこかで歪みが出ます。
しかも、その企業の背丈にあったシステムをその企業の業務に合わせたシステムを提案する事はなかったとも聞きます。
残念ながら現在のコンピュータシステムは自立的なものでは無く、全て人間が考えた事を実行するだけです。
つまり、人間が関与する部分が絶対にあるのですが、当時のシステムコンサルタント、そんな部分を無視してシステム化一直線です。
加えて、世の中の動きもニューエコノミーだなんだと言って、米国経済は落ちる事は無いと言われていた時代、構築したシステムの費用回収なんざ二の次でドンドンお金をかけていきます。
企業の側も、コアコンピタンシーに注力するとか言って、システム化の部分はシステムコンサルタントの言いなり。
何時の間にやら、世の中は不況へ、当然構築していたシステムは結局使われる事はなく、会社は倒産....
まあ、企業側もコンサルまかせだったとは言え、コンサル側もその企業の規模やら何やらも考えず、とにかく大きなシステムを創ったけども、動く事はなかったなんて話が沢山あったそうです。
この当時のシステムコンサルタントってのは、かなり勘違いした人が多かったというか、コンピュータシステムだけしか目が行っていなかった人が殆どでした。
加えて、コンサル会社の方でも所謂IT企業(MSとかOとかCとかの)の企業認定資格を持つ人を優遇していました。
でも、ホントはシステムコンサルタントが一番考えなくては行けないのは、先にも書いたようにコンサルティングを依頼された企業の業務分析を行い、その企業の背丈にあったシステムと業務遂行方法の提案、それも機械化による省力化だけではなく人的資源の有効活用と配置を含めた提案がされるべきなのです。
結局、本来のシステムコンサルタントってのは、コンピュータがどうのこうの、OSがどうの、ミドルウェアがどうのなんてのは単なる手段の一つに過ぎないものとしてコンサルティングを行うべきなのですけど、それが判っていない方が多かったのですね、当時。
で、実は日本のシステムコンサルタントはって言うと、やっぱし同じなのですな、これが。
サルコンの時代....
日本でもちょっと遅れてITバブルが到来しました。
そして米国と同じように様々なベンチャー企業が現れましたが、やはりそんな企業をサポートするコンサルティング会社が沢山あります。
所謂SIベンダーが力を入れたのがコンサルティングだったのです。
ところが、中身は米国と同じような状況、つまり、やってくるシステムコンサルタントは、とにかく機械化しか頭に無い、加えて自分の企業の手法を全て当てはめる、担当する企業の業務分析なんか二の次という状態です。
特にこのころ若いコンサルタントってのはとにかく米国と同じで、ろくに業務分析をやらないんでなくて出来ない連中が闊歩しておりました。
そんなコンサルタントを何というか??サルコン('猿でも出来るコンサルタント'の略、あ、筆者の造語じゃないですよ??)って言うのです。
先日、某日経のサイトで'画を提供するコンサルタント'ってのがありましたが、今でもあんまし変わっていないんですね??
ちなみに、そんな程度のシステムコンサルタントの方々、自分の能力を過信しているのか、やたらと起業に走る人が多いそうです。
まあ、結果は大体見えていますが....
経営学の学者が起業しても殆どうまくいかないって言うのと一緒なんでしょう....
さて今回は、システムコンサルタントについてのお話でした。
実際、システムコンサルタントってのを頼むとかなりのお金がかかります。
しかも、ランク付けがはっきりしていて、安いシスコンだと、大抵頼まなくても良かったって結果の場合もかなりあるそうです。
とはいえ、あまりランクの高いコンサルタントを雇っても、回収効果があるかどうか....
以前、筆者が居た会社でもあるシステムを導入するのでシスコンを雇ったのですが、そのときは真ん中くらいのランクのシスコンを雇いました。
結果はどうだっかか??まあ、聞かぬが花の状態だったと言っておきましょうか??