2004年の夏/ライブ三昧 Part-1(2004.08.15)

 久々にひんやりした一日となった815日、皆様いかがお過ごしでしょう??
所謂お盆休みも今日でおしまい、TVではオリンピック中継、そしてUターンラッシュの映像が流れています。
さて、筆者、先月中から先週の日曜日まで二日に一回くらいのペースでライブ三昧でした。
(と言っても、当然仕事しながらでしたんで、かなり体に来ましたが^^)
そんなこんなで、今回はそんなライブな日々を徒然なるままに二回に分けてレポしてみませう。
んでわ(^^)/。


前説:7.17 Science Ministry/タワーレコード・インストア・イベント

 6月にアルバム'猿の記憶'を発表したScience Ministry
メンバーはホッピー神山、黒沢健一、そして我らが岡井大二という編成であります。
音楽的にはホッピーさんがプロデューサ、黒沢氏のボーカルを全面に押し出しながらも、プログレ的な展開の曲を表向きはポップなれど、大二さんの複雑怪奇な(??)ドラムがリズムを噤み、実は咬めば咬むほど味が出てくる、そんなアルバムに仕上がっています。
そんなScience Ministryが、渋谷タワーレコードの地下のイベントスペースでインストア・ライブを行いました。
既に、某所にシークレットギグを行ってはいましたがScience Ministryの公式なお披露目はこのインストア・ライブが初と言うことになります。
このライブ、タワーレコードでScience Ministryのアルバムを購入した人に整理券が配られ、その整理券所有者のみが入場出来るというものでした。
会場に行ってみますとボチボチ客が集まり始めています。
正直、タワーレコードのイベントスペースって初めてなんで、どうなのかな??演奏するのかな??もしかしてオケ流して大二さんはエアドラム状態??等と不埒な事を考えながら店の外で煙草を吸っておりますと、元四人囃子TRBの灘井氏が現れます。
少し立ち話をして、彼もイベントスペースに繋がる階段に並びに行きました。
筆者は、ちょっと色々あって最後に入場となりますが、そんなこんなしてますと、今度は現四人囃子TRBの鈴木氏がおります。
二人で会場に入りますと、会場は意外と広いんですね??ここ。
まー、所謂黒沢ファンの方々(もち女性^^)が沢山居るなか、囃子派の至極一部の人間が居るという不思議な空間であります。
ステージを見ますと、意外とちゃんとしたスペースで照明も整っておりまして、きちんと楽器も鎮座しております。
ステージの広さは新宿のロフトくらいかな??
そんなこんなしておりますとメンバー登場。
サポートのベース、ギターが二人とともに大二さん、ホッピーさん、黒沢氏がスタンばり、演奏が開始。
アルバムから数曲を披露します。
うーん、アルバムのアレンジにかなり忠実な演奏に感心感心。
途中、ホッピー氏のSEやらカエル君やら、色々と茶々も入りながら演奏終了。
後はメンバー三人のトークショー。
ホッピーさんの'喫茶プログレ'話やら、かぶり物講座、黒沢氏のケーキ事件、大二さんの爆笑仮唄事件等々、ちょっとここでは書けないかな(^^)
(ちなみに'喫茶プログレ'は7月のレコードコレクターズで取り上げられたのは、まさに偶然??)
Science Ministryは、この後727日のTHINK SYNC TOURが、本番。
その日はこのインストア・イベントから10日後なのでした.....


起:7.21 ROCK LEGENDS SPECIAL/THE VENTURES & SONS

 さて週があけて721日、今度は何とTHE VENTURESです。
とはいえ、普通なら筆者見に行く事は無いであろうTHE VENTURESですが、今回のこのライブ、例によってテレ朝の倉林さんが仕掛けたイベントでして、何と日本のTHE VENTURESを聞いてプロプレイヤーになったギター弾きの方々を集めて、THE VENTURESの前でTHE VENTURESの曲を演奏させようというもの。
参加したのは日本のTHE VENTURESフォロワーとして有名なDr.K/徳武弘文氏、鈴木茂氏、HOUND DOGの西山氏、T-SQUAREの安藤氏、何故か超若手のJUON、そんでわれらが四人囃子の森園さんと言った面々。
会場はROCK LEGENDSシリーズの常打ち会場となっている新宿厚生年金会館。
会場に着きますと、さすがにTHE VENTURESのライブって事で観客がいつもと違います。
会場入り口は二つに分かれていまして、チケット持参の人は左から、郵便予約の人は右からの入場となります。
後で気が付いたのですけど郵便予約の人って、どーもTHE VENTURESファンクラブの方々だったようです。
正直、今回あんまし良い席ではない(思いっきりはじっこでした。前の方だけど....)のですが、どうも先のファンクラブの方々が真ん中の良い席を割り当てられてたんでしょうね??
ちなみに、和服姿のおばさま方が目に付きますね.....
さて演奏の方ですが、我らがモリさんは'PEDAL PUSHER'と'SURF RIDER'の二曲をDr.K PROJECTをバックに披露、いつもよりエフェクトは押さえ気味で生音に近い感じで演奏。
まあ、演奏後のインタビューでの発言はご愛敬??
先の日本陣営演奏後、本家THE VENTURESが登場、なかなか熱のこもった演奏が繰り広げられました。
個人的にはBobのベースが非常に気に入りました。
でもなー、生で動くTHE VENTURESを見るのって、これが初めてでして、なーんか変な感じであります。
THE VENTURESの演奏終了後は全員がステージに登場、懐かしの勝ち抜きエレキ合戦のエンディング状態に突入、ギターの音が凄まじかったです。
PAからじゃなくて、ステージミックスのギターの音が直撃でありました。
しかも曲は'DIAMOND HEADPIPELINE'から'CARAVAN'ですからねー。
でもモリさんと鈴木茂氏がニコニコしながら演奏していたのは、非常に印象的なのでした.....


承:7.24 THE ROCK ODYSSEY 2004

 個人的には、この日は非常に特別な夏の日になりました。
そう、あのThe Whoの初来日の日なのであります。
UDOが仕掛けたTHE ROCK ODYSSEY 2004に参加、演奏するというのです。
でも、実は最初は行かないつもりでした。
それは、やっぱし単独ライブで無いってこと、しかも料金が¥14,000!!!!そんでもって屋外のスタジアムライブって事で、よっぽど良い席が取れないと見るのも聴くのもつらいかな???と思いまして....
でも、やっぱしThe Whoの初来日、見ないわけには行かないよな.....The Whoの来日を心待ちにしていた者としては....って事で¥14,000出してThe Whoだけ見よう!!!と一大決心をしたのでした。
まー、チケットが届いてスタンドの上の方ってのに泣きも入りましたが(絶対席種別で値段を付けるべきだよな...UDOさん、これは暴利というものです!!!)
さて、当日会場に午後4時前に到着、本当は1時頃にやっってたPaul Wellerのステージも見たかったんだけど、そうするとThe Whoとの間で'イナバの物置'が割り込むんで、それが許せなくて、結局The Whoのライブ一本に絞ったのでした。
ちなみに、Tシャツくらい買おうかと思ったら、Who関連の商品はソールドアウト、売場の人に食ってかかっている人も居ましたが、しゃーないな???って感じで、会場に入ってみますと、そこかしこに寝転がる方々が....
でよーく見ると、殆どがWho目当てに来た人(Aeroファンも居たかな??)らしく、そう見たくないものは外に出て待ってりゃよいというわけです。
でも、この日も余裕で30度を超えた超夏日なわけで、無茶苦茶熱い!!!!
ビール買っても5分で飲んじゃいました。
会場を歩き回って、知り合いがいないかな??と探して見ましたが、さすがに横浜国際、広いったらありゃしません。
あきらめて、またビールを....またまた5分....いかんいかん、ビールばかり飲んでは脱水症状に陥る危険を認識、あ、大塚製薬がスポンサーなんだからポカリを買おうとポカリを買ったら、なんとこれが冷えていない!!!!
そうこうしているうちに某日本人の演奏が終わったので、会場に入ります。
最初に書いたように素晴らしいスタンド、しかも上の方の席、ステージがちーさく見えます.....
そんなこんなしているとステージに段々The Whoのセットが準備されていきます。
アリーナに居る筈の知り合いとメールで色々やりとりしながらステージの準備が終わるの待っておりましたら、大スクリーンにThe Whoのビデオ映像が....これだけで観客大騒ぎ、凄まじい歓声でした。
そして本当にThe Whoの面々がステージに登場、RogerPeteのたった二人になったThe WhoZakRabbitらのサポートメンバーがステージに....
この時の歓声はもう言葉にならないぐらいの凄まじさ、当然筆者も叫んでいました....
冒頭の'I Can't Explain'のギターヒットから、空間がThe Whoの世界に変わりました....
ステージ脇の大スクリーンを見れば、メンバーの姿がちゃんと見れます。
でも、この時ばかりは肉眼で例えミニチュアでも見なければならないと心に言い聞かせながら、殆ど半泣きでステージを見つめていました。
ステージは一時間半程度と言うことですけど、選曲は初来日と言う事で、まさにベストなもの。
(いや、Whoファンに取っては、多分どんな曲が出てきてもベストな選曲に感じるでしょうね.....)
ファンが待っていた曲がドンドン進んでいきます。
Peteは上機嫌のMCRogerはちょっと固めの表情がスクリーンに映し出されます。
確かにJohnが亡くなり、'My Generation'のベースソロでは思わず'いでよ!!バザード!!!'と呪文を唱えてしまいましたが、でもZakの太鼓はKeith直系のドラミングに感心、Rabbitの鍵盤がパーフェクトにPete達の大暴れをサポートしています。
本編ラストの'Won't Get Fooled Again'では、残念ながらレーザータイムはありませんでした。
(何せ夏の陽の長さで、周りが暗くないと出来ませんものな.....)
でも、観客はちゃーんとWhoのライブの作法を守ってハンドクラップタイム。
そしてメンバーは一端ステージから去りますが、当然観客、そんな簡単にWhoを帰す訳にはいきません。
嵐のようなアンコール、再び上機嫌で現れたメンバー、そして曲は'mini Tommy'!!!!
個人的には、'Overture'から是非聴きたかったけど、中間では'Sparks'まで披露。
ラストの'See Me Feel Me〜Listening To You'、観客も大合唱状態でした。
とにかく、'生きてりゃたまには良いことあるわい'と実感した一瞬だったのです。
Peteのギタークラッシュも観れたし....
ステージが終わり、Aeroファンと入れ替わりで多くのWhoファンが会場を後にしていきます。
多分、Aeroも盛り上がったでしょうが、この日の主役は、やはりWhoだった筈です。
この日、観客は6万程集まったとか....多分見たいバンドだけ見た人も多かったと思います。
だからこそ、観客席は意外と空いていたようですが、Whoの時のアリーナ席はかなり詰まってましたね???
翌日はこのセットで大阪ドーム、かなりの人が大阪にも参戦したそうです。
ある人は、偶然にも同じ移動列車になったPete達と写真を撮ったりしたそうな....
そのとき、Peteは'また近い内に日本に来る'と言ったとか.....
次は是非単独で、来て欲しいものです。
ちなみに、この日と大阪の演奏は、ネット販売のみで入手出来るので、当然、筆者もオーダしたのでありました....


 さて、今回は前半三つのライブをレポしました。
後半三つは、次回と言うことで....

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