今日は全てインストで..../moonriders QUATRO Live December moonliars(2003.12.14)

 この時期になると思い出すのは、昨年の12月、新宿リキッドルームの手前まで来ながら仕事に戻らざる負えなかった事....
あの日のライブもゲストてんこ盛りで、しかもいつもと違うライブだったらしいMoonriders
今年は、さすがに仕事の方もきちんと済ませて、周りの連中には'早退宣言'をして、万難を排して1212日の渋谷QUATROに向かうのでした。
そう言えば、今年の最初のライブもQUATRO....今年はQUATROに何かと縁がある年でした...
さて、そんなここのところ毎年12月にライブを繰り広げるMoonriders、今年のライブはどんなもんだったのでしょう??
そんな様子をレポしてみませう。


 会場にちょっと早めに向かいます。
昨年のLoft3Days、実は整理番号が無茶苦茶だったのですけど、開場時間を30分程過ぎてから会場に着くと、意外とお客さん少なくて(と言っても開演前には超満員になったのですけど)、案外良いポジションで見る事が出来ました。
今回もそれを狙って早めに行ったのですけど、しっかり思惑を外されました(^^)。
既に整理番号Aの方々は階段に並んでおりまして、筆者を含めて整理番号Bの面々も会場外にかなり溜まっていたのでした。
それでも、早く着いたのは少しは効いたのか、早めに入場する事が出来ました。
とりあえずフロアに降りると凄そうだなと思いまして、フロアの周りのカウンタは??と思っていたらさすがに空いておりません(^^)。
しょうがなく、会場後方に陣取りまして、とりあえず全体が見えるようにしました。
そんなこんなしていると、来るは来るはお客さんの群(^^)。
結局何人、入れたんでしょうね??整理番号の雰囲気から行くと600人くらい??
すし詰め状態の会場で待っていますと定刻を10分程過ぎて、'きよしこの夜'に乗って、メンバー登場。
いよいよライブがスタートします。


 今回のライブ、ステージ後方左に岡田氏のキーボードブース、中央に博文氏のベース、右手にかしぶち氏のドラムがセット、その前に右にギタギドラと共に良明氏、中央に慶一氏、左に武川氏が並び、その隣にゲストで久々の矢口氏のブースといった案配でした。
ステージは静かに先日発売した'東京ゴッドファーザーズ'のサントラ盤から何曲かインストが演奏されます。
良明氏のギタギドラも活躍、音響系の不思議な演奏、そして武川氏と矢口氏のホーンが心地よく響きます。
やはり仕掛けありのスタートとなりました。
サントラ盤は殆ど打ち込みだったのが、こうやってマニュアル中心で演奏されるってのも何か変な感じ....
慶一氏の'今日は全ての曲をインストルメンタルでお贈りします...'のMCに観客、大受け。
(でも、ホントにそうだったら、それはまた凄いよなー^^)
数曲、サントラからのインストが静かに会場に流れていきます。
サントラと言うとどうしても映画に合わせた曲なんで、こうやって演奏して聴かせるってはテーマ以外は難しいと思うんですけど、このサントラの曲はそんなことなくって十分に聴ける出来なのだな...等と妙に感心。
演奏は、武川氏のハープ、そしてハードな良明氏のギターから武川氏のバイオリンがテーマを奏でる、No.9の'フィドルヴァージョン'で観客を沸かせた後、久々のバンドでの新録となったという慶一作詞による'No.9'に突入。
ここの演奏、イントロの迫力はなかなかのもの。
そしてレゲエになっちゃった'No.9'が会場に流れてます。
テーマ部分は武川氏のペット、バイオリンが大活躍です。
後半前のボコーダと言い、この曲のアレンジってホント良く出来ていますというか、まさにRidersらしい演奏となりました。
観客の拍手の中、ステージでは懐かしの'スイマー'、そして'ジェラシー'がメドレーで演奏されます。
久々ではないでしょうか??このあたりは???
演奏自体、リズムがずっしりしていて、いつもより安定感がありましたね??
曲は昨年も演奏された'無防備都市'へ。
中盤のメンバー紹介大会で、岡田氏'生まれて初めて血管が切れそうになった'とのMCも出る程、昨年よりも演奏がタイトです。
お次はちょっとクールダウンして'森へ帰ろう'、そしてかしぶち氏の'釣り糸'へ。
ピアノのイントロに続いて、かしぶち氏のボーカルが響きます。
ホンワカのんびりとした演奏、観客も冒頭の三連発とは違ってゆったり聴いています。
演奏はホーンセクションの重たいリフから'酔いどれダンスミュージック'。
何か、ナイトクラブバージョンと呼びたくなるような演奏....
お次はしっとりしたピアノのイントロから、何と'鬼火'!!!
ちょっとボーカルが危ういんですけど、そこがまた味ですな。
そして'武川雅寛が唄います'のMCから'最後の木の実'。
中間で博文氏のボーカルも絡みます。
この演奏が、また渋かったんだ、これが(^^)。
'一年に一回しかお会い出来ない'のMCに続き、メンバー紹介大会へ。
15年ぶりにソロ(何とSACD盤)を出したと言う矢口氏(ちなみに二層盤SACDの矢口に対抗して慶一氏は'No.9'の三層盤SACDを出すとか....)、そしてメンバー個々のお話大会が続きますが、ここのところバンドとしてのアルバムは止まってますけど(まあ、今回の'東京ゴッドファーザーズ'のサントラ盤が新譜替わり??)、メンバー個々はソロアルバムの発売が続いてるんですよね???
岡田氏だけは、来年だそうですが...あ、良明氏はライブ三昧だとか(そう言えば、ここのところ高円寺周辺に良く出てますよね??この日の翌日もライブとか....)。
そんなこんなの後は昨年のLoftでは名演だった'Morons Land'へ。
残念ながらこれだけは昨年の方が良かったかな???
曲は'Bawm Bawn Phenomenon'と'Dire Morons TRIBUNE'からのナンバーが続きます。
逆に'Bawm Bawn Phenomenon'はタイトな演奏で、良かった。
特に矢口氏のソプラノがかっこよいんだ、また(^^)。
お次は昨年も演奏した'ジャブ・アップ・ファミリー'。
そしてお待ちかね爆裂大会の久々登場'トンピクレンッ子'!!!
良明氏のギター、博文氏の重たいベースに先導されて武川氏のバイオリンのメロ、そして良明氏のボーカル。
会場は大合唱大会(^^)、何せ演奏よりも観客の歌声の方がでかいんだから(^^)。
中間部のバイオリンソロの入りを間違えましたけど、これって多分、ネタでしょうね(^^)。
そして後半のパートで良明氏の'後10回ね!!!'の後も、曲を突然終わらそうと他のメンバーが演奏を止めるけど、良明氏と観客は演奏を止めさせない趣向(観客の'息の合わないバンドだなー'のヤジもぴったし合ってまして^^)。
で、終わり方も唐突でした。
曲はそのまま'青空のマリー'。
そして慶一氏と良明氏のギターソロの交換(慶一氏、途中で裏技だしたら、良明氏は'ビデオボーイ'のイントロで応戦^^)をイントロにハードなカントリーの雰囲気で'ニットキャップマン外伝'。
これって何か新鮮なアレンジでしたね。
後半の重たいリズムも非常にロック的。
ラス前は'FrouFrou'で。
ここも武川氏と矢口氏のホーンが良いアクセントになっていまして。
ちょっとボーカルは危なかった???
そして本編ラストは'BEATITUDE'。
ここでは慶一氏のボーカル、武川氏のボーカルが力強かったっす(歌詞間違えましたけど^^)。
さて、本編はここまで。
お後はアンコールと....


 アンコールの方は、既報のとおり山本浩美氏の作品'煙草路地'をまず、慶一さん一人で披露。
ギター一本で歌い上げます。
演奏終盤にメンバーも個々に登場、演奏はそのまま同じく山本浩美氏の'月夜のドライブ'。
以前シングルで出した時ともまた違った感じの演奏は、やはりゲストの矢口氏の存在が大きいんでしょうね???
と、大阪では(名古屋も??)、これで演奏は打ち止めだったわけで、ここで観客の一部も会場から出ようとしていますが、殆どの観客はアンコールを再度要求します。
会場にはBGM('きよしこの夜'とやっぱし'No.9')も流れていましたが、観客の要望に応えて、メンバー、再び登場。
帰りかけていた一部の人も大急ぎで戻ってきます。
慶一氏の'やる曲ないぞー'のMCを物ともせずに、岡田氏が'ビデオボーイ'のイントロを奏で、良明氏のギターが絡みます。
再び、会場は大合唱大会(^^)。
演奏終了後、再びメンバーもステージを去ります。
さすがに会場側もこれで終わりにしようと思ったのでしょう、客電も付きます。
再び、帰りかける観客数名....しかし筆者は何かもう一つありそうな予感が....
(BGMが何故か'時計仕掛けのオレンジ'だったし....)
ファンの方々、再びアンコールの大要求(^^)。
数分の拍手の後、メンバーがステージにもう一度戻ってきました。
そして照明が殆ど落とされた中で曲は'くれない埠頭'....
重めのリズムとバイオリンが刻むリズムに乗って博文氏と慶一氏のボーカルが会場に響きます。
そして大団円へ.....
さすがにファンも'くれない埠頭'だったので満足したのか、メンバーの挨拶に対して拍手と歓声で応えます。
何と、ここまで時間にして二時間半、アンコール三回/四曲の長丁場のライブがホントに終演したのでありました....


 筆者、実はこの日、無謀な計画を立てていまして、このライブの後に横浜/関内に直行、四人囃子のモリさん、大二さん、そして大西さんの'Public Saxophone'のライブを見ようと(多分10:00に着けば観れるな??と)していたのです。
しかし、何せ予想外の二時間半、さすがに横浜/関内には10時半近く、ステージは途中からしか観れませんでした。
ライブ終了後、大二さんにRaidersの報告、'演奏時間二時間半、アンコール三回'と伝えると、'あいつら元気あるなー!!'の一言...
ダメですよ、大二さん達の方が若いんだからね(微妙に....)。
とにかく、この日のライブを見て、まだまだRidersは元気だわと再確認したのでした。
次に会えるのもやっぱし2004年の12月まで待つんですかね????

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