岡田徹リターン..../moonriders LOFT 3Days(2002.12.09)

 ここのところ、冬らしい日が戻ってきました。
今日なんか、何年ぶりでしょう、東京は12月というのに初雪です。
さて、先月11月の18日から20日の三日間、新宿LOFTで行われたmoonridersのライブの様子をレポしましょう。
何せ、LOFTですんで、正直moonridersには狭すぎるかな??と思いましたけど、今回は特にアルバムが出た訳でもない、ある意味ここのところの年末恒例ライブの一環かな??などと思いながら、当方も仕事を上がって駆けつけた次第です。
残念ながら、さすがに三日間全てを見る時間的な余裕はありませんでしたので、最終日1120日だけしか参加出来なかったのです。
三日間、全て別々の若手のバンドを前座に起用するなど、ここのところのワンマンライブとは違ったものになりました。
そんな、ステージの様子を。


 新宿LOFTに足を踏み入れるのはいったい何年ぶりでしょう??
しかも、以前行ったのは今の場所に変わる前だったような....
階段を下りると既に入場は始まっております。
今回、整理番号順の入場で、一応二つか三つのグループ分けで入場って手筈だったのですが、当方も一応Aグループの整理番号を持っていたのですけど、さすがに仕事が終わってからじゃ、その列に並ぶのは無理だわな??と思って会場に着きますと、意外と筆者と同じように時間どうりに来れる人は少なかったみたいで、それなりの場所が確保出来ました。
ステージを見ると、1120日のゲストPOLYSICSの機材が既にセットされています。
初日はLABCRY、二日目はクラムボンがそれぞれオープニングアクトを務めたそうです。
20日のPOLYSICSは確かTV神奈川の番組かなんかで見た事があったんですけど、ライブを直に見るのは始めてです。
開演時間は19:30と少し遅めの設定ですが、そこはやはり平日って事もあったからでしょうね??
一応、定刻チョイ過ぎにPOLYSICSがステージに登場します。
揃いの銀の衣装、四角い眼鏡をかけた四人がステージに揃い、演奏がスタート。
現代風のテクノとニューウェーブ(もはや死語??)風の演奏は、ボーカリスト(もしかしたらボコーダ??)を使用したボーカルやら、殆ど無表情に変な振り付けで演奏をする三名と元気いっぱいのギターとボーカルのハヤシさん、なかなか面白かったっすね??
何せ、STYXの'Mr.Robots'やらMの'POP MUZIK'、最後にはTHE KNACKの'MY SHARONA'までぶち込んだアレンジのステージ。
でも、個人的には初期のP-モデルを思いだしてしまった...
moonridersの'ビデオボーイ'のカバーも見事、見事。
最後はハヤシさん、四角い眼鏡をかなぐり捨てての演奏、だけど他の三人は冷静なまんまっていう落差も面白いっす。


 さてPOLYSICSのステージが終わると、緞帳が降りてきてその後ろでセッティングの変更が行われます。
その間、緞帳はスクリーンを兼ねていまして、懐かしい映像が流されていきます。
BEATNIKSのビデオクリップ、水族館オーケストラのライブ映像(皆、未だ若い!!!)、慶一さんが出演したCook DoCM(家族団らんで中国語での会話中、何故かバンドマン言葉の慶一さんが笑えます)、かしぶちさんのソロライブ(アッコちゃんと大貫のター坊が競演!!)、TV神奈川のLIVE TOMATO映像等々が流されていきます。
今回、この部分は全て日替わりだったそうです。
30分ぐらいたったでしょうか??ようやく緞帳が開きます。
ようやく、moonridersのステージが始まります。


 ステージを見るとステージ左全面に鍵盤のブースが見えます。
そうです、ついに岡田徹氏がmoonridersのステージに復帰してくるのです。
中央は慶一さんのブース、その右はくじらのスペース、今回さすがにLOFTのステージは狭いので、二列構成、後ろ左がかしぶちさんのドラムキットが鎮座、中央にフーちゃんのベース、何とリョーメイ氏が右後方に位置しております。
(と言うことで、今回はリョーメイ氏のお立ち台はなかったのです)
唐突に流れ、唐突に終わった'月面讃歌'の後、ステージにまず、慶一さんが登場。
'岡田徹リターン...'の声に導かれ、トールさんがステージに登場すると、観客から拍手がわき上がります。
ステージは名曲'さよならは夜明けの夢に'でスタート、メンバーが序々に揃い、ボーカル回しも行われましたが、やっぱ良い曲です。
続いてやはり静かな名曲'夢が見れる機械が欲しい'、こちらのラストの静かなエンディングは見事であります。
他の日とセットリストはオープニングとアンコールが日替わりだったそうです。
三曲目からは三日間共通セットとなります。
'Beep Beep Be オーライ'、'無防備都市'といった懐かしめのナンバーが続きます。
そしてちょっと久々の'Don't Trust Anyone Over40(30では無くなったわけです^^)'。
でも、やっぱしうれしかったのは、前回のツアーではトールさん不在の中で演奏せざる負えなかった'Dire Morons TRIBUNE'の曲の数々。
ちょっと前半元気の無かったリョーメイ氏が'静岡'で復活。
この後、'ドントラ'から'A Frozen Girl, A Boy In Love'。
後半のPeter Gabrielの曲を思い出すような雰囲気の盛り上げ方、そしてラストのリコーダとクジラの低音ボイス....
あー、この曲、こんなに素敵だったんだと、感心する事しきり...
そして例によって'Flags'の前フリ、今回は'お前らの良きことは音楽だけ....だ'、その後の演奏はトールさんが居る事で厚みが前回ツアーとは全然違っております。
ここに'六人ならもっとも完璧なライダーズ'、完全復活!!!
そして'Morons Land'は素晴らしかった....後半のフーちゃんのベースはちと危なかったけどね??
'Dire Morons TRIBUNE'というアルバムの核は'Flags'と次の'Morons Land'だと再確認。
そしてラストに演奏された'イエローサブマリンがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!'がちゃんとトールさんのボーカリスト(もしかしたらボコーダ)で演奏されたのに、大感激!!!
この曲は21世紀のmoonridersのハレの日の名曲であります。
出来れば、'We are Funkees'も聴きたかったな...
さて、ステージはアンコールに入り、一曲目は'いとこ同士'、ここではPOLYSICSのハヤシさんがゲストボーカルで参加。
イントロはルーズなスタイルから入りましたが、さすがにシーケンサーは暴走しませんでした(??)
そしてオーラスは、'昔、LOFTで良く演奏した'というMCに導かれて、やはり懐かし'ジャブ・アップ・ファミリー'。
観客のジャンプも加わり、大盛り上がり大会となりました。


 まあ、若手バンドを向こうに回しての大御所moonridersの演奏もなかなか楽しませて貰いました。
でも、やっぱし、とにもかくにもトールさんの復活は喜ばしい事です。
今年はアルバムリリースは無かったわけですけど、来年の活動が楽しみなmoonridersです。
とか言っていたら、1226日にもライブがある!!!
新宿リキッドルーム、今回も小さめの小屋です。
またまた立ち見です(^^)。
でも、ゲストも凄そうですし、これも行かなきゃいけませんわな、ファンとしては.....

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