Easter Theater〜Apple Venus Volume 1 by XTC(99.03.27)

Apple Venus Volume 1 ここのところ、まっさらの新譜というので、'こりゃすごい!!!'と驚くものになかなか、当たらなかった。
そのせいもあって、ブートやオフィシャルブート、ハーフオフィシャルや旧譜の再発を買い漁る日々が続いていたのだけど、久々に発売が発表されたときから、指折り数えて待つような、そんな気分にさせてくれる新譜が現れた。
そう、もう既にかなりの評判を集めている、XTCの新譜'Apple Venus Volume 1'だ。
筆者は、XTCの大ファンという訳では無い。
しかし、二作前の’Orange and Lemmon'は発売当時、車の中で大ヘビーローティション状態だったこともある。
さて、今回のアルバムは前作から7年ぶりで、しかもその間にDave Gregoryも脱退して、何とAndyColinのふたりっきりになっちまっている。
BBC関連の音源やBOXセットが発売されたりしたけど、バンド自体は契約問題で大変だったそうな....
で、内容はというとまさに最高の出来である。
曲、アレンジ、ボーカル、それにかなり苦労したという録音も素晴らしい出来と言える。
先日、Strange Days BBSにも書いたのだけど、昔プログレバンドの誉め言葉に'ビートルズが小歌作りに陥らなければ....'というのがあったけど、XTCの場合は、'小歌作りで何が悪い???'と逆に胸を張っているようだ。
何となく、英国の通俗歌謡やフォークソングのイメージが緩やかなオーケストラとともに頭の中に流れると、ゆるやかにトリップしてしまう、そんな感じが非常に心地よい。
添付のブックレットも一曲ずつに見開きページを充てて歌詞が記されて雰囲気たっぷりだし、なんてったって孔雀の羽を使用したと思われるジャケットの色合いも素晴らしい(ああ、256色に落とすのが、ホントもったいない....)。
ちなみに、このページのタイトルの’Easter Theater'は、特に意味はありません。
ただ、このCDを買いに行ったCD屋で’Apple Venus Volume 1'が流れていて、ちょうど筆者がCD屋に足を踏み入れた瞬間に始まったのが、ちょうどこの曲だったのです。
ただ、聞いた瞬間に、'これがXTCの新譜か!!!'と一発で判らせてくれた曲で、完全に筆者の脳に刷り込まれてしまったのでした。
さて、この'Apple Venus Volume 1'はアコースティックな曲が集められ、次作は'Volume 2'としてエレクトリックな曲が収録されるとのこと、こいつも楽しみである。
再び、指折り数えて発売を待つとしましょう.....
(今回は、短めのページになりましたが、聞いていない人は是非、このCDを聞いてみて下さい。絶対に損はありません)

To Musical Box